第3話:神様の副業(前編)ーーヤクの取引?
その厄、燃やすと思った?――売ります。
あらすじ
神様の仕事は厄回収。
だが、その処分方法は「焼却」ではなく「取引」だった。
神界の法と倫理のスキマで、式神の常識が崩れていく。
冒頭(本文より)
早朝に冷え込みが増してきた朝方、神様と式神は地域の厄回収の準備をしていた。
神様「うぅ~、寒い」
式神「なんですか? その掃除機は?」
その掃除機とは、ハンディタイプのコードレス掃除機である。
神様「厄を吸い取る、掃除機。名付けて、「厄回モノ」。人間界の民生品の転用。」
式神「これで厄を吸い取れるのですか?」
神様「うん、アメリカでの映画を参考に作ってみた。今、お掃除ロボの転用品で自動化を進めようと研究している所」
式神「はぁ、映画ですか・・・。(あの映画ですね。)」
神様「昔はリアカー引いて、氏子地域を回っていたけれど、あんなダサいの嫌だから、掃除機に変えた」
式神「(いや、掃除機も充分ダサいですけど。まぁ、余計なこと言わないようにしましょう)」
神様「っていう事で、厄回収作業開始! あ、式神君、姿消して作業するからね。MP消費早いからサクッと行こう。」
式神「RPGみたいな表現しないでください。では行きましょう。」
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今回の世界観ミニ設定
厄は「執念・想い・憎しみ」から発生する残留物
神職執行法は回収義務のみを定め、処分方法は未規定
未規定=違法ではない(神界的解釈)
God-Eye観測(第3話・前編)
【対象:恵比寿神】
分類:乙類社格主神/存在確認済
コード:EBS-001
役職:遠江神社主神
勤務評価:C
勤務姿勢:F
観測コメント
厄の循環利用を「SDGs」と呼称。
法の隙間を見つける嗅覚だけは一流。
【対象:式神(通称ウサギ神)】
分類:従属神格/高精度観測型
コード:MIK-11
役職:主神補佐官(式神大学 首席卒)
勤務評価:S
勤務姿勢:S
観測コメント
法と倫理の乖離により精神負荷増大。
現場実務への耐性が試されている。
【対象:小鬼】
分類:甲類地獄界鬼補助
役職:閻魔補助
勤務評価:A
勤務姿勢:A
観測コメント
無邪気な毒舌。
式神の天敵として正式認定。
本文掲載おまけ
神様「ねぇ、式神君。第二話のあの終わり方、何アレ? 完全に缶コーヒーのCMだよね。作者に抗議しておいて。」
式神「もう、しました。宮司から賄賂もらったみたいです。」
神様「賄賂?真面目そうな顔して、やってることヤバくない?しかも、「決まった・・・。」って、ドヤ顔だよ。」
式神「はい、決め台詞の前後、私も見ました。作者は、ホテルオオクラ省の無料宿泊券と夕食にしゃぶしゃぶ料理か鉄板焼き料理を選択できる無料招待券の誘惑に負けたみたいです。全国共通招待券2名様分1セットを渡したそうです。それも、5枚。」
神様「5枚って、誰と行くんだよ? 5枚ってことは、あんなエンディングがあと4回も出てくるわけ? それとも、宮司のシリアスなシーンが差し込まれるわけ?」
式神「さぁ、一回五枚なのか 一回一枚なのかはわかりません。できれば、今回ので終わりにしてほしいですね。」
神様「しかし、・・・ホテルオオクラ省のしゃぶしゃぶ料理かぁ・・・ノーパンしゃぶしゃぶいいなぁ。」
式神「神様、しゃぶしゃぶは和食なのでパンはそもそもつきません。そもそもパンではなく御飯が最適です。しかし、・・・鉄板焼き、いいですねぇ・・。」
同じ方向に向いて羨望しているが、想像している内容が微妙にずれている二人だった
制作秘話(150〜300字)
第3話では、「副業」「リサイクル」「合法」という現代的な言葉を、神界の仕事にそのまま持ち込みました。
厄は本来、浄化されるべきものですが、「未規定=違法ではない」という論理を通すと、途端にグレーになります。
この話の軸は、神様の非常識さではなく、**制度の穴を突いた“正論”**です。
式神は間違っていませんが、神様も法的には間違っていない。
そのズレを笑いに変えることで、「正しさ」だけでは世界は回らない、という感覚を描いています。
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