路地裏と超新星 【DUGOUT ARCHIVIST】
当記事はナツ(@unfinisheddaisy)様の主催の企画「DUGOUT ARCHIVIST」への寄稿文です。
他参加者様の企画文含め、こちらにまとめていただいています。
https://summerday.hatenablog.com/entry/2026/07/22/000002
プログラムcontinued。
UNISON SQUARE GARDENの10周年記念アルバム「DUGOUT ACCIDENT」の15曲目に収録された曲である。
対となるフルカラープログラムが比較的高頻度で演奏されているのに対し、プログラムcontinuedがライブで披露されることはかなり少ない。
https://www.livefans.jp/songs/340179
https://www.livefans.jp/songs/599788
原型である「DUGOUT ACCIDENT」収録版が披露されたのはまさに曲名を冠したツアーと10周年武道館公演のみであり、リアレンジされた「15th style」も2019年以降は「fun time tribute」でしか演奏されていない。
ここで疑問が生まれた。
なぜプログラムcontinuedは20周年時に行われた他のライブではなく「fun time tribute」のセットリストにのみ入ったのだろうか。
前置きが長くなったが、この記事ではUNISON SQUARE GARDEN楽曲におけるプログラムcontinuedの立ち位置を探ることで、上記の謎を考察していきたい。
「派手なやつ」
UNISON SQUARE GARDEN考察において最も参照されるものといえば、公式サイトにて連載されていた田淵氏のブログ『小生田淵がよく喋る』だろう。
とりあえず「DUGOUT ACCIDENT」リリース時の、2015年7月の記事まで遡ってみる。
https://unison-s-g.com/blog/?page=3&category=tabuchi
あと「プログラムcontinued」に関しては聴けば大体わかると思うのでコメントはないが
探りに行ったら全任せされた。
どうしよう。
まあ言っててもしゃあないので何かしらヒントになるものを探るとする。
これまでも、そしてこれからも。
どれだけ物好きでも、きっとずっと他人同士だ。
それでもどこかですれ違うことはあるでしょう。
その時は派手なやつをやろうじゃないか。
この「派手なやつ」というワードは2016年4月のDr.Izzyツアーに向けた記事や、2019年9月のB面ツアーに向けた記事等にも出てくる。指しているものはとりもなおさずライブのことであり、プログラムcontinuedの歌詞内に出てくる同ワードも同じ意味だと考えられる。
2.「何気ない」
ブログから手掛かりを掴んだところで、次はシンプルに歌詞から読み解いてみる。
https://www.uta-net.com/song/190610/
ここでプログラムcontinuedの歌詞内には「何気ない」「目立たない」「変わらない」など、アニバーサリーソングらしからぬ言葉が登場することに気づく。
これらの言葉から筆者が(勝手に)連想したものが田淵氏のブログ等で頻出する「普通のロックバンド」という表現である。
多くの読者に(どこがだよ…)という思いを抱かせたであろうこの表現ではあるが、概ね「普通に音源をリリースし、普通にライブを行うバンド」という文脈であろうと考えられる。
また、この表現はプログラムcontinuedが演奏された「fun time tribute」と20thの振り返りである2024年12月のブログにも登場しており、田淵氏は20周年以降を「普通のロックバンドに戻る」と表現していた。
上記の歌詞内の言葉も、同様の意味合いがこめられているのではないだろうか。
3.考察
歌詞とブログ、これらの二つの観点から分かったことを統合して考えるとプログラムcontinuedは「音楽を作り、ライブをやる『普通のロックバンド』を今までと変わらずこれからも続けていく」という意思表示の歌だと筆者は考えた。
そして、20thアニバーサリーイヤーの締めくくりであるfun time tributeで演奏されたのも2025年以降の展望を示すものであったのではないか。
4.あとがき
fun time tributeから約1年半後。7/15を過ぎてロックバンドは歩みを止めた。
それでも、いつかまた超新星のような輝きを、物語の続きを見られるんじゃないか。
我々もそんなちっぽけな夢を見てもいいだろう。
だってまだ世界は終わっていないのだから。
