ライカで撮るヨーロッパ旅行 in ローマ
3月中頃に6泊9日のイタリア旅に行ってきた。
何故イタリアを選んだかと言うと、2年前のヨーロッパ旅行でイタリアには日程的にベネツィアしか行くことができず、そしてベネツィアの街並みとイタリア人の陽気さにすっかり魅了されたからだ。イタリアのことをもっと知りたい!という思いが次第に強くなり再度行くことに決めた。
目的地はローマ3泊、フィレンツェ3泊の写真旅。
目的は『写真を撮ること』ただそれだけです。

Leica M11、Pentax645NⅡ、GR Ⅲx
恥ずかしながら現在非常に金欠な私はホテルとご飯は安く抑え、ひたすら写真を撮ることに専念した。
滞在中につけた日記と写真と共に振り返りながら旅行記を書きます。
まずはローマの旅から振り返っていきましょう。
ローマに到着
今回の旅の空路はシンガポール航空を利用した。関空からシンガポールのチャンギ空港まで約7時間、そこからローマのフィウミチーノ空港まで13時間のフライト。到着はローマの朝8時到着予定。これまでの旅行の経験上私の得意分野であるどこでも寝れる能力が今回も発揮され、フライトは機内食以外の時間は全て眠りについていた。目が覚めるともうそこはイタリアだった。

a.m8:00
気温は9℃
心地よい空気。快晴。
異国の地でいつも確認することは、国特有の匂いがあるかどうかだ。意外にもイタリアは無臭に近かった。私の中では日本も無臭の部類に入ると思っているのだが、外国人が日本に初めて訪れた際は、特有の海外の匂いを感じるのだろうか、とふと思った。
空港からローマ市内へはバスと電車の選択肢があったが、バスは安いけど混雑と乗り場が分かりにくいため少し値段はかかるが特急電車で向かうことにした。(価格は14€で30分ほど)
車窓からローマの景色を眺めながらフィルムを装填していると、隣の席の男性に「そのカメラはMamiyaかい?」と声をかけられた。拙い英語で「Pentaxだよ」と返すと、どうやら昔Mamiyaの中判フィルムカメラを使っていたらしい。
その男性はローマに何度か来たことがあるようで、撮影スポットを紹介してくれた。
どこに住んでいるのか尋ねると「ペルーニャ(?)」と教えてくれたが、結局どこの国か分からず、勝手にペルーと思っている。(どこの国かわかる人がいたら教えてください)
早速海外に来たなとテンションが上がりこれからの旅への期待が高まる。
ローマの中心部、テルミニ駅近くのホテルにチェックインし、軽くシャワーを浴びてすぐに街へ出た。
ローマの街並みというかイタリアに限らずヨーロッパの街並みを歩くのはワクワクする。Googleマップを開かずにおおよその目的地に向かって写真を撮りながらひたすら歩く。それが堪らなく楽しい。












圧巻の観光名所
観光名所は圧巻だった。
事前にある程度調べ、ローマの街並みを想像していたが、日本の観光地と比べるとどこも規格外のスケールで驚かされた。
コロッセオ、トレビの泉、パンテオン、サンタンジェロ城…。数え切れないほどの名所が存在し、どこを歩いても次の角を曲がると教会なり歴史的建造物が現れる。
さすが『永遠の都』と称されるだけはある。



ローマの建築物や街並みは統一されており、京都も町家文化をもっと大切にしていくべきではないかと感じた。
どうやら日本の町家は木造建築であること、維持費高騰、文化財指定を受けていないため、所有者の判断で解体が可能であることが背景にあるようだ。
それに比べて、ローマは歴史地区において外観の変更や改築に厳しい制限が設けられており、個人の判断だけでは街並みを変えられない。
国として景観を維持している印象を受けた。
また、石造建築であることも長く残り続ける理由の一つだろう。
私個人としては、京町家の文化は残ってほしいと思うし、それは行政が主導して守るべきものではないかと感じる。
また、京都も観光客の多さに疲弊してるわけだが、それよりも観光客の多さを誇るローマでは、住んでる人たちはこの現状をどう思っているのか。そして若い世代の子たちはローマの歴史についてどう感じているのか気になった。
旅をしていると日本での当たり前はなく、常に疑問が湧き上がる。どこの国であれ実際に足を運んで初めて気付くことが多く、SNSの情報だけでは
分かり得ないことで溢れていることを実感する。
そして、いかにSNSの情報に踊らされているのかと嫌になる。
折角の機会なので無料で入れる教会には積極的に足を運んだ。教会に入ると街の喧騒から一気に静まり返り、神聖な場所であることを思い出させる。


Pizzeria Da Baffetto

夕暮れはピンチョの丘で見るつもりだったが、思っていたよりも日が暮れるのが遅く、夜ご飯を予約していたため少し早めに退散することにした。
丘の手前にあるポポロ広場では、パフォーマーが歌い、子供がサッカーをしていたり、それを囲むように人集りができている。統制された空間ではなく、それぞれが好きなように過ごしているのが印象的だった。











ローマ、フィレンツェで晩飯を外食しないのは流石に勿体無いと思い1回ずつは外食することにした。
そしてローマで選んだのは『Trattoria Vecchia Roma』というお店だ。いわゆるローマの大衆酒場みたいな店であろう。
店内は地下にありそこでは大学生らしき若者から老夫婦まで幅広い年代の人がワインを片手に食事をしていた。京都でいうなら赤垣屋か?と思いながら何を食べようかメニューを眺める。
友人と相談しつつ選んだ料理はポルケッタ、アランチーニ、ラビオリとハウス赤ワイン1L。
ブオニッシモ!!
本場イタリアの味はとても美味しく、ワインをたらふく飲んでとても気分が良い!
肩肘張らずに豪快に食べて飲む。私はこんなお店の方が肌に合いそうだ。気分良く退店すると外は物凄い行列だった。もし行く場合は予約をした方がいいだろう。
疲れもあり、1日目は22時頃には就寝していた。




バチカン市国へ
a.m6:00
海外特有の騒音と日本では見たことのない緑色の鳥の鳴き声で目が覚めた。旅で大切にしていることは朝早くに起きること。朝は陽が低く写真を撮るにしても良い環境だからだ。
2日目はバチカン市国に行く予定で、サン・ピエトロ寺院は無料で入れるが、どうやら物凄い行列になるようなので9時には到着するようにした。テルミニ駅から地下鉄で10分ほどでバチカン市国の最寄駅に到着する。ローマの地下鉄ではピックポケット(スリ)に気をつけろ!を常に意識していたが、意外にもそれらしき人はいなかった。それとも偽装が上手くて私が気付いてていないだけなのか…。いずれにせよ細心の注意は必要だ。
バチカン市国、世界最小の国という知識しかない。スムーズに入国することができ、まずはサン・ピエトロ大聖堂に向かう。クーポラには階段で10€、エレベーターで15€で登ることができて迷わず階段を選んだ。(結構ハードだったのでお金に余裕がある人はエレベーターを推奨する。)
クーポラの頂上から地上を見渡すと人は米粒ほどのサイズでかなりの高さであることがわかった。


サンピエトロ大聖堂のクーポラを登った人用の出口から扉を開けると中に繋がり、次元が違う美しさと規模感に圧倒されっぱなしだった。400年前にこれを作り上げたというのだからとんでも無い技術が必要な訳だが、どのように作り上げたかを想像することが出来ない。写真では伝わらない奥行きや迫力なので是非実際に足を運んで欲しい。



美術の知識が疎い私にとってはすごいと華麗の感想しか出てこなかった。後、かなりデカい。

ドラクエで見る教会を何故かフィクションと思っていた節があるが、実際にローマの教会や寺院に訪れた時にこれは現実なんだ、と認識する。
まさに現実世界でドラクエしてるような感覚、自分が旅をする理由が少しわかったような気がする。





金欠の味方、Conad
現在1€が185円という大円安時代なので、毎日外食をしていると食費だけでかなり割り食ってしまう。
そんな中でイタリアにはConadというスーパーがあり、金欠の私は救いを求めてここで晩ご飯を買うことに決めた。
流石イタリアなだけあってワインもハムもチーズも品揃えが豊富であり日本よりも安価で購入できるので迷ってしまう。
赤ワイン1本、ハム、ライスコロッケ、お土産、ポテチ、クロワッサン(6個入りで1.3€くらいだったので旅行中は毎日買っていた、助かる…。)を購入して帰路に着く。
イタリアのポテチは日本のポテチよりも塩が濃くてワインがグングン進み、1本飲み終えて完全に出来上がってしまい、21時半には眠りについていた気がする。



キリスト教とローマ教皇
最終日は特に予定を決めることなく、ただローマの日常を味わいたかった。
どうやら日曜日はローマ教皇がバチカン市国の教皇宮殿の窓からお告げの祈り(アンジェラス)をするようなので見に行くことにした。
ローマ教皇を一目見ようと想像を遥かに超えるキリスト教徒で溢れかえっていて、無宗教の私にとってこんなにもキリスト教を大切にしている人がいることに驚いた。皆んなローマ教皇を出迎えるために国旗を掲げたり、歌ったりしていた。
イタリア人はお店でも歩いていても鼻歌を歌っていてどこでも歌ってる印象を受ける。
ローマ教皇が出てくると盛大な拍手と歓声が鳴り響いた。





ローマの街並みを忘れないようにひたすら歩いていると、向かいからカメラを持っている人と目が合った。ボンジョールノと話しかけ、そこからはカメラの話に花を咲かせた。ローマ出身の方でストリートスナップを撮っているらしい。日本にはまだ行ったことがないそうなので、日本にも是非来てねと伝えてInstagramを交換して別れを告げた。
カメラを通じて私の拙い英語でも言語の壁を超えて繋がることができ、結局は旅先での出会いが思い出として色濃く記憶に残る。
今回の旅で出会った人たち、声をかけてくれた人たちに感謝したい。

あっという間のローマ滞在
気付けばあっという間にローマ3泊が終わってしまった。ここ最近、写真を撮ることに対して何かを残さなくてはいけないとか、素晴らしい1枚を撮らないといけないとか、俗にいう良い写真を撮らないと、と意気込むことが写真に対して向き合うことであり大事だと思っていた。
そのせいで、この瞬間は撮らなくてもいいか、とシャッターを切る頻度が落ちてしまっていた。
今回のローマでの滞在で本来の旅に出る目的は、絶景を見ることや素晴らしい写真を撮ることではなく、旅に出ることそのものであり、写真を撮ることそのものなんだなと感じた。
この考えのおかげで無理にこの旅に期待し過ぎずに純粋に美しいと感じた瞬間を写真で収めることができたと思う。
明日からフィレンツェに行く予定だ。
ずっと行きたった街、楽しみで仕方ない…。
次の記事でお会いしましょう!
Ciao!!(チャオ!!)


















