【1周年特別編】【Case 4 第3部】嘘を見抜いた先にあった真実
〜9月22日 16:30
みなさんこんにちは!
行動心理士の僕です。
今日は、僕にとって少し特別な日で、このnoteを始めてちょうど1年になりました。
そして今日は、Case 4の最終部でもあります。
【第1部】から読んでくださった方なら、すでに一人、
この人なのでは?
と思っている人物がいるかもしれません。
でも今回、犯人の名前だけを知って終わる物語にはしません。
3人がついた嘘
4人がこの場所に集まった理由
消えた記憶
古い写真
「帰る場所」という言葉
三軒の家
黒い動物
そして、【第1部】の最初に皆さん自身にもA・B・Cを選んでもらった理由をすべて、回収します。
⚠️注意⚠️
本記事の事件・人物・物語はフィクションです。
また、物語内で登場する行動変化を、現実の人物にそのまま当てはめ、
この仕草だから嘘
この反応だから犯人
と判断することはできません。
今回も、行動心理学は犯人を魔法のように特定するためのものではありません。
むしろ、観察と解釈を分けるためのものとして扱います。
最後に一度だけ考えてみてください
ここから先を読む前に、ひとつだけ、【第1部】の最初で、皆さんは、どれを選んだでしょうか?
A
まず出口を確認する。
B
近くの人から情報を集める。
C
すぐには動かず、周囲を観察する。
そして今、Dを死なせた人物は、誰だと思いますか?
A
B
C
ここから先は有料です
今回は、noteを始めて1周年という節目でもあり、ここから先を500円とさせていただきます。
その分、犯人はこの人でしたという答えだけを売るつもりはありません。
ここから先では、
3人がついた嘘の正体
4人を結びつけていた20年前の出来事
【第1部】から置いていた伏線
物語の背景に隠していたもう一つの構造
そして、【第1部】の最初から、読者である皆さん自身に仕掛けていた心理まで、すべて回収します。
ここまで読んで、すでに答えが決まっている方もまだ迷っている方も。ぜひ、今の答えを一度だけ覚えておいてください。
では、始めます。
1.最初に疑うべきだったもの
まず、今回の事件で、僕が一番最初に疑ってほしかったものがあります。
それは、前提です。
【第1部】で、僕はこう書きました。
4人には、この場所へ来る直前の記憶がない。
だから僕たちは、自然とこう考えたはずです。
4人は何らかの理由で記憶を失った。
でも、ここで一度、観察と解釈を分けてみます。
実際に僕たちが実際に確認したものは、何だったでしょうか?
A
「普通に家にいた。それから先がない」
と言いました。
B
「私もです」
と答えました。
C
「ここへ来た記憶はありません」
と言いました。
D
同じようなことを話しました。
つまり、僕たちが持っていたのは、4人の記憶そのものではありません。
4人が、覚えていないと話したという、4人の証言です。
2.「消えた記憶」に隠されていたこと
結論から言いますが、4名は完全に、消えていたわけではありませんでした。
4名とも、この場所へ来た理由を、少なくとも一部は知っていました。
では、なぜ全員が、知らないふりをしたのでしょうか?
その理由は、4人とも違います。
ここから、時間を20年前まで戻します。
3.20年前の「帰る場所」
20年前。
まだAとBが子どもだった頃。
A、B、Cは、同じ小さな地区に暮らしていました。
Aの家は、昔から残る古い家。
屋根には、乾いた草を重ねた部分がありました。
Bの家は、木造。
Cの家は、赤茶色のレンガを使った家でした。
形も、大きさも、そこに住む家族も違います。
でも、そこに暮らしていた人たちにとっては、同じものだったと思います。
それは、帰る場所でした。
当時
その地域では、大規模な再開発計画が進められていました。
そして、土地取得の交渉を担当していた会社員が、若い頃のDでした。
4.一つ目の嘘
最初に土地を離れたのは、Aの家族でした。
生活上の事情と、D側から提示された条件が重なり、Aの家族はそこを去ります。
そして20年後。
Aは、Dの顔を見て、少しずつ記憶をつなげていました。
父親が、何度も口にしていたDの名前。
【第2部】においてAは、こう話しました。
部屋から出ていない
しかし、それは、嘘でした。
Aは、Dの部屋へ行っています。
「俺の親父を覚えてるか?」
Aは、Dに尋ねました。
Dはしばらく考え、答えます。
「……名字を聞けば、思い出すかもしれません」
その瞬間、Aは確信しました。
この男は、何も知らない人物ではない。
二人は、数分間話し、Aは感情的にもなりました。
でも、Aが部屋を出たときDは生きていました。
Aが隠していたのは、殺人ではありません。
Dを知っていたこと
Dの部屋へ行ったこと
のみでした。
5.二つ目の嘘
次は、Bです。
Bの家族も、再開発によって家を失っています。
最後に、土地を手放す契約書へ署名したのは、Bの母親でした。
そのため母親は、長い間、
「自分が家を手放した」
という罪悪感を抱えていました。
しかし母親が亡くなったあと。
Bは、いくつかの古い資料を見つけます。
契約前、
何度も条件が変わっていたこと
家族が追い詰められていたこと
そして、その交渉に、Dの名前があったこと。
【第2部】でBが語らなかった、「それから」の時間。
Bも、Dの部屋へ行っていました。
そして、Dへ尋ねています。
「母は、本当に自分から家を売ったんですか?」
Dは答えませんでした。
その代わり、Bは机の上で、当時の契約に関する資料を見つけます。
Bは、その資料を持ち出しました。
だから、Bも、Dの部屋へ行ったことを言えなかった。
そして、Bが部屋を出た時点でも、Dはまだ生きていました。
6.午後10時20分以降、本当に起きていたこと
ここまで、時間を並べます。
午後10時20分頃
Aが自室へ戻る
その後、AがDの部屋へ行く
Dと話す
Aが出る
Dは生存
その後
BがDの部屋へ入る
過去について尋ねる
資料を持ち出す
Bが出る
Dは生存
つまり、AとBは嘘をついた。
でも、二人の嘘は、Dの死そのものを隠すための嘘ではありませんでした。
では、残った嘘は、何だったのでしょうか?
7.最後まで残った嘘
ここで、【第1部】からの小さな違和感を、もう一度並べます。
三軒の家が描かれた絵を見たとき、ある人物は、それを長く見ました。
Dの部屋にあった、黒い動物の絵を見たとき、ほんの少しだけ、目を細めました。
【第2部】で、
Dを以前から知っていたか
と聞かれたとき、普段は考えてから答える人物が、ほとんど間を置かず、
知らない
と答えていました。
そして、
古い写真
帰る場所
という文字を見た瞬間、その人物は、動きを止めました。
ここで、すべてがつながります。
Cは、Dを知っていました。
しかも、AやBより、ずっと前から。
8.4人がここにいた理由
そして、Cが隠していたのは、それだけではありません。
4人をこの場所へ集めた人物もCでした。
Aには、匿名の手紙。
あなたの家が失われた理由を知りたくありませんか
Bにも、似た内容の手紙。
Dには、
20年前の記録が残っている
という連絡。
そしてC自身は、最初から、この場所へ来た理由を知っていました。
つまり、4人とも、なぜここにいるのか分からないという前提自体が、正確ではありませんでした。
より正確には、4人とも、ここへ来た理由について正直には話していなかったということです。
9.最後の夜
ここから先は
9月13日 16:30 〜 9月22日 16:30
読んでくださりありがとうございます😊 役に立った!また読みたい!と思っていただけたら、ぜひチップで応援していただけると嬉しいです🙇
