【第6話】思い出すのが怖かった。
∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴
【第6話】
思い出すのが怖かった。
∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴
――思い出すのが、
怖かった。
母との思い出は、
たくさんある。
数えきれないほど、
たくさん。
楽しかった日。
一緒に笑った日。
何気なく交わした言葉。
いつも隣にあった、
当たり前の時間。
本当なら、
どれも大切にしたかった。
忘れたくなんて、
なかった。
でも。
思い出そうとすると、
最後の日まで、
一緒についてきた。
楽しかった記憶のあとには、
必ず、
もう会えない現実が待っていた。
だから私は、
思い出さないようにした。
写真を見ない。
昔の話をしない。
考えそうになったら、
別のことを考える。
そうやって、
心の奥に、
そっと蓋をした。
忘れたかったわけじゃない。
大切じゃなかったわけでもない。
むしろ、
大切すぎたから。
思い出すたびに、
失ったことまで、
何度も思い知らされるから。
だから私は、
母との記憶を、
閉じ込めた。
見えない場所へ。
触れなくて済む場所へ。
もう、
苦しくならないように。
でも。
どれだけ蓋をしても、
記憶は、
なくなってはいなかった。
何気ない言葉。
懐かしい匂い。
見覚えのある景色。
ふと耳にした音楽。
そんな小さなきっかけで、
記憶は何度も、
心の隙間から、
顔を出した。
そして私は、
少しずつ気付き始めた。
閉じ込めていたのは、
悲しい記憶だけじゃなかった。
母と笑った日も。
一緒に歩いた道も。
何気なく過ごした、
幸せな時間も。
全部、
同じ場所に閉じ込めていた。
思い出したら、
きっと泣く。
今でも、
苦しくなるかもしれない。
それでも。
もう一度だけ、
あの記憶を、
覗いてみようと思った。
蓋の向こうにあったのは、
悲しみだけでは、
なかったから。
🎬 YouTube動画
【第6話】思い出すのが怖かった。
思い出すことは、
忘れないこと。
でも、
あの頃の私には、
その違いが、
まだ分かりませんでした。
🌿これまでの物語
母との約束365は、
ここから始まりました。
▼【第0話~プロローグ~】はコチラ👇
▼【第1話】ねぇ、お母さん。怖いけど、始めてみるよ。
はこちら👇
▼【第2話】お母さん。覚えてる?
はこちら👇
▼【第3話】未来は、来るのが当たり前だと思っていた。
はこちら👇
▼【第4話】世界は変わらないのに、私だけが色を失っていた。
はこちら👇
▼【第5話】消せないもの。
はこちら👇
🌿最後に
✼••┈┈┈┈┈┈••✼
これは、
母との約束。
そして、
あなたとの記憶を未来へ連れて行く物語。
🌿母との約束365
✼••┈┈┈┈┈┈••✼
👉次回。
【第7話】
閉じ込めていた記憶の中に、
残っていたもの。
∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴
。୨୧。夢叶 時雨。୨୧。
∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴
#母との約束365
#母との約束
#お母さん
#お母さんありがとう
#絆
#きずな
#キズナ
#第6話
#第六話
#親子
#家族
#シングルマザー
#感動
#人生
#大切な人
#後悔先に立たず
#今日が一番若い日
#ショートドラマ
#映画予告
#手紙
#ラブレター
#思い出
#記憶
#蓋
#ふた
#苦しい
#最後のラブレター
#未来
#未来への希望
いいなと思ったら応援しよう!
応援のお気持ちをいただけたら、とても励みになります💑
いただいたご支援は「母との約束365」の活動資金として大切に活用させていただきます。
いつも本当にありがとうございます💌🍀