【第13話】知らない人が乗ってきた。
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【第13話】
知らない人が乗ってきた。
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あの日も、
いつもと同じ
帰り道でした。
お母さんが運転する車。
その隣には、
いつものように私。
窓の外には、
見慣れた景色。
何気ない会話。
いつもの帰り道。
何も変わらない、
はずでした。
少なくとも、
あの人を見つけるまでは。
道路脇に、
ひとりの人が立っていました。
知らない人。
見たことのない人。
もちろん、
私には誰なのか分かりません。
幼かった私は、
その人を見ただけで、
なんとなく不安になりました。
だって、
車の中はずっと、
お母さんと私、二人だけの場所
だったから。。。
第12話で描いたように、
外の世界は、
幼い私には少し怖くて、
少し眩しくて。
でも、
車のドアを閉めてしまえば、
そこにはお母さんがいる。
だから大丈夫。
私にとって、
あの車の中は、
そんな安心できる
**「小さな世界」**でした。
なのに、その日。
その小さな世界に、
突然――
知らない人が乗ってきました。
今なら、
あの時のお母さんの行動を、
少し違う目で見ることができます。
でも、
幼かった私には、
そんなことは分かりません。
――ただ、
怖かった。
「どうして?」
「誰なの?」
そんな気持ちで、
私はきっと、
お母さんを見ていたと思います。
いつもの帰り道。
いつもの車。
いつもの助手席。
なのに、
たった一人、
知らない人が加わっただけで、
あんなにも景色が変わって見える。
これは、
そんな日の記憶です。
そして――
この日のことを、
私は今でも覚えています。
🎬 YouTubeでも、
この物語を公開しています。
文章だけでは伝わらない、
車内の空気や、
幼い時雨が感じた小さな不安を、
短い映像として残しています。
👇
🌿【第13話】知らない人が乗ってきた。
🌿前回の物語
この出来事の直前まで、
車の中は、
私にとって
お母さんと二人だけの
安心できる場所でした。
だからこそ、
この日の出来事は、
幼い私にはとても大きなことだったのだと思います。
👇
🌿【第12話】二人だけの小さな世界。
🌿これまでの物語
母との記憶を、
ひとつずつ拾いながら、
第1話から物語を綴っています。
初めてここへ来てくださった方は、
よろしければ、
最初の物語から覗いてみてください。
👇
🌿これまでの物語はこちら
📖 『母との約束365』
🎞第1話から順番に読むことで、
一つの長い物語として繋がっています。
【第0話~プロローグ~】
▼【第0話~プロローグ~】はコチラ👇
【第1話】
ねぇ、お母さん。怖いけど、始めてみるよ。
▼【第1話】ねぇ、お母さん。怖いけど、始めてみるよ。
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▼【第2話】
お母さん。覚えてる?
▼【第2話】お母さん。覚えてる?
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▼【第3話】
未来は、来るのが当たり前だと思っていた。
▼【第3話】未来は、来るのが当たり前だと思っていた。
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▼【第4話】
世界は変わらないのに、私だけが色を失っていた。
▼【第4話】世界は変わらないのに、私だけが色を失っていた。
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▼【第5話】
消せないもの。
▼【第5話】消せないもの。
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▼【第6話】
思い出すのが怖かった。
▼【第6話】思い出すのが怖かった。
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▼【第7話】
覗くのが怖かった。
▼【第7話】覗くのが怖かった。
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▼【第8話】
忘れる方が怖かった。
▼【第8話】忘れる方が怖かった。
はこちら👇
▼【第9話】
少しだけ、覗いてみた。
▼【第9話】少しだけ、覗いてみた。
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▼【第10話】
私だけの特等席。
【第10話】私だけの特等席。
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▼【第11話】
魔法の絨毯。
▼【第11話】魔法の絨毯。
はこちら👇
(※今後もこちらへ順次追加していきます。)
✉ お母さんへ。
お母さん。
あの日のこと、
今でも覚えています。
いつもの帰り道。
いつもの車。
でも、
突然そこに現れた
知らない人。
幼かった私は、
ただ怖かった。
だって、
あの車の中は、
お母さんと私だけの
小さな世界だと思っていたから。。。
あの時は、
あなたがどうして
そうしたのかなんて、
分からなかった。
でも、
今の私なら――
少し違うものが
見える気がします。
あの日、
あなたが私に見せてくれたもの。
それを、
もう一度思い出してみようと思います。
🌿 母との約束365
✼••┈┈┈┈┈┈••✼
これは、
母との約束。
そして、
あなたとの記憶を未来へ連れて行く物語。
🌿母との約束365
✼••┈┈┈┈┈┈••✼
👉次回。
【第14話】声が出なかった。
――あの日の私は、
ただ必死に
息をしていた。
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。୨୧。夢叶 時雨。୨୧。
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