一人称

※かなり時間をかけて書いたので記憶と違うところがある可能性が大です、ご了承ください


2026年8月4日
ヨルシカライブツアー『一人称』福岡公演
ずっとずっと、この日を楽しみにしていた

私はありがたいことに後書き会員先行(同行者非会員)で当選した。
申し込んだのは1月24日、当選したのは1月30日だったらしい。

よくここまで生きたと思う。いや生きない予定は特になかったが、このいつ何が起こってもおかしくない世界で、よく。

私は昨年受験生で、申し込んだときは国公立二次試験も終えていなかった。当落が分かる日は学校が午前で終わりで、母と外でお昼ご飯を食べていたのを覚えている。

あれから二次試験を終え、高校を卒業し、大学に合格し入学し、一人暮らしを始め前期の授業も終えてしまった。色々なことがあった。


1月のタイムカプセルを、ようやく受け取れる日が来た。

高校の友人とゴールデンウィークぶりの再会。ずっとLINEしていたしSNSで姿は見ていたので久しぶりな感じはしなかった。

わいわい話しながら現地に向かい、暑い暑いと言いながらグッズを買ったりガチャガチャを回したり、自販機を押したり。

3年前『月と猫のダンス』福岡公演に参戦したときは学校帰りで時間がなかったのもあってグッズは後日購入したので、現地で自分の欲しいものを買ったのは初めてで、それだけで胸のワクワクが止められなかった。さらに今回は自分で稼いだお金だったのでもっと満足感があった。

ほしいものを手に入れて、写真も撮って、ちょっとアイスなんて食べたりして、ついに入場。

直前まであまり実感は湧いていなかったけれど、会場に入った瞬間の心の沸き立ち方がすごかった。少し厳かな空気、流れるインスト、目の前に現れるステージ。思わず満面の笑みで飛び跳ねてしまった。席を探して着席する。この場にいる人全員がヨルシカのことを好きなのが信じられないくらい、沢山人がいた。可視化されるとすごいものだね。

初めこそ友達と写真を撮ったり話したりしていたが、開演時間が近づくにつれて緊張で口角すら上がらなくなってきてしまっていた。心拍数がどんどん上昇していく。


開演のブザーが鳴った。映像が流れ始める。
どんどん現実味が増していく。胸の高鳴りが抑えられない。

「8月4日、ヨルシカ 一人称」

楽器の音。『晴る』のイントロが聞こえる。
一曲目から圧倒されてしまった。何度見ても頭から(suisさんって実在するんだ…)が消えない。
最後のアカペラパートが終わったあとの会場の一体感が忘れられない。みんな圧倒されて、拍手の音が鳴りやまなかった。

私はスタンド席だったのだけれど、目線上にいた方が高身長かつ自分が低身長で上半身を左右させながらsuisさんの姿を目で追っていく。

ワンピースの裾をひらひらさせながら楽しそうに歌うsuisさんが本当に可愛く美しい。

ここで一応注意書きをしておくが、私はかなりのsuisさんファンである。私はごつい機材と男たちをバックにマイク一本でステージに立つ歌姫の図が心から好きなのだが、今回もそれが見られて嬉しい。


止まることなく曲は進んでいく。

『ポスト春』の「死ぬなら電車は止めないように!はあ、殺してやるよ」と「無性に誰かをお殴りしたい」が聞けてありがとうございます。

もうすべての曲が好きですべての曲が最高なのでセトリは記憶になく思い出す順に書いていくが、『魔性』を生歌で聞けたのも嬉しかった。

終始suisさんが楽しそうでこちらまで幸せな気持ちだった。

『へび』のsuisさんの美しさには目を奪われた。音楽に合わせて腕と体をしならせ、まるでリボンのようにくるくる回る。白く照らされ私にはシルエットしか見えなかったが、あまりにも美しくて今でも言葉がでない。

『アポリア』の演出もよかった!ステージのサイドに広がる星空。曲の入りもとてもよかった。もちろん広い会場ではあるけれど、もっと、もっと広い空間にいるかのような荘厳さがあった。

私は『忘れてください』がもともとすごく好きで、『前世再演』の振り付けが狂おしいほど好きなのだが、今回それをこの目で見ることができて、嬉しいなんてものではなかった。ありがとうございます。

『火葬』や『啄木鳥』もよかったな、、
火葬はイントロの入り方が好きだったし、啄木鳥ほど会場が静まり返った瞬間はなかったと思う。

(個人的な話だとこの辺は座って聴きたかった!先述の通りちょうど視線の先にすごく身長が高い方がいらっしゃったかつ私の身長が低いので、その方が立つ限り私も立たざるを得なかった、、あとふくらはぎ攣りそうだった)

一つ一つ挙げていくときりがない。
『雲になる』も『プレイシック』も『修羅』も『ヒッチコック』も『火星人』も、もう全部良かった。この感情を全て表現できるだけの語彙を持ち合わせていないことが悔しい。あと今回歌詞が一番好きだった『うめき』を聴くことができなかったのも悔しい。

今回は朗読がなかったので、ずっと音楽を浴びっぱなしだった。隣の友人はキタニのベースに惚れ、私ははっちゃんさんのピアノに惚れていた。もちろん全員に惚れているのは前提の上で。

『千鳥』のイントロが流れた途端、とても明るい曲調なのにライブの終演が近づいている予感がし寂しくなった。
ラスサビ前、suisさんが上手側へ移動しバチを手にした瞬間の会場の盛り上がりといったら。今から私が叩きますよー!!と言わんばかりの動作がとても楽しそうでかわいくてこちらまでニコニコになってしまった。
銅鑼を鳴らし「風をあなたが呼んでいる 私の風を呼んでいる」と歌うsuisさんがあまりにもかっこよくて眩しかった。

『千鳥』で盛り上がったあと、『櫂』のイントロが流れる。
さっきの予感が実感に変わる。
どうにか、この景色を目に、この音楽を耳に、この感情を胸に焼き付けておこうと全身が必死だった。
全てを歌い上げ、ステージから去るsuisさんへ心からの拍手を送った。

この音楽を作り上げたn-bunaさんをはじめとするすべての皆様へ、感謝と感動を込め盛大に拍手を送った。


私は少し前に聴いていた曲を改めて聴いたときの、当時の景色や空気、季節の追体験が大好きなのだが、今回のアルバムはリリースまで3年の月日があったおかげでライブを通して四季を追体験することができた。

『千鳥』は春
『修羅』『忘れてください』は夏
『太陽』『アポリア』は秋
『へび』は冬

曲ごとに季節の匂いがして、自分が生きてきた形跡を確認する。

私は確かにヨルシカの音楽と共に生きてきて、こうしてライブにも来ることができた。

この日焼き付けた光景を忘れないように、記憶が色あせないように、未来に待っているであろういつの日かのライブを楽しみにこれからも生きていきたい。そう思うことができた。


終演後、友人とあの曲良かったねこの曲よかったね、と余韻に浸りながら駅まで歩いて帰った。またライブがあったら一緒に行こうと約束もした。

私は生で朗読を聞いたことがないから、今度のライブはあるといいな。もちろんなくても素敵だったけど。


n-bunaさんとsuisさんの書く文章がこの世で一番好きなので、友人と別れたあと一人の電車でコラムを読みながら帰った。ふたりの目にあの日の景色はどんな風に映ったのかな。素敵な景色だったらいいな。

大学の友達や実家の家族にライブのことを自慢して、ヨルシカの音楽を聴いて、これからも生活は続いていく。次のライブまで、生きなきゃだね。

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