Backlogの新プラン発表、乗り換え先候補のJootoもサービス終了で、kintoneでタスク管理を作った話
はじまりはBacklog新プランの連絡
はじめまして、フリーランスでシステムエンジニアをしています。経理・人事まわりの業務設計から実装まで、情シス担当が手薄な会社さんに複数社伴走する形でお手伝いしています。今回書くのは、そんな支援先の一つで実際に起きた「ツール移行トラブル」を、解決した記録です
2026年6月17日、Backlogからお知らせが届きました。
【重要】2027年1月1日からBacklogのプランが新しくなります
新しいプランはエコノミー・ビジネス・プロフェッショナルの3つ。スタンダードの人はエコノミーへ、プレミアムの人はビジネスへ、プラチナの人はプロフェッショナルへ、それぞれ自動で切り替わると書いてあります。
私が使っていたのはスタータープランでした。スターターの欄には、こう書いてありました。
利用状況にあわせてプランの変更を検討してください
自動で移る先が、ない。
自分で選べということなので、一番安いエコノミーを見ました。
現行:月2,700円(税抜)
プラン変更後:月21,000円(税抜)
7.8倍です。
年間で見ると32,400円が252,000円。差額は約22万円。タスク管理に年22万円上乗せになるのはかなり厳しい。
自分だけの話ではなかった
そうこうしているうちに、クライアントからも相談が来ました。「現状スタンダードプランを契約しているけど、値上げのインパクトが大きい」と。
スタンダードは現状、月16,000円。
15名以下ならエコノミー(月21,000円)へ自動で切り替わりますが、16名以上いる場合はビジネス(月36,300円)以上を選ぶことになります。
月16,000円が月36,300円。年間で24万円ほど増えます。
移行先がエコノミーだとしても、年間で6万円の値上げです。
(Backlog 料金プラン/価格はすべて税抜)
Jootoサービス終了のお知らせ
仕方ない。乗り換えるか、と思って乗り換え先の有力候補であるJootoを見に行きました。無料プランを申し込んで使用感を確認していたところ…
まさかのサービス終了のお知らせ。
PR TIMESが2026年8月6日、Jootoの一般提供を2027年7月31日で終了し、事業自体を廃止すると発表しました。
リリースによると、2026年7月末時点の有料契約社数は2,379社。この会社が全部、1年以内に移行先を決めることになります。
一気にタスク管理難民です。
さらなる乗り換え先を探した
Asana、monday.com、ClickUp、Notion、Microsoft Planner…etc
色々調べました。どれも悪くないんです。悪くないんですが、どれも「ここは良いけど、ここが惜しい」の繰り返しで、決定打がない。
多機能なものは設定項目が多く、運用ルールをしっかり決めないと崩れそう。かといって、シンプルなものは物足りない。
結局、Backlogでできていたことを、そのままできるものがない。
前述のクライアントも同じでした。Backlogを続けたいけれど、金額感としては厳しい。かといってBacklogと同等のことはやりたい。多機能なツールは、運用が回らなければ意味がない。
あれ、kintoneあるじゃん
ふと気づきました。そういえば、私kintoneエンジニアで、クライアントにはkintone導入済み。
アカウントも全員分あります。ここにタスク管理を載せられるなら、請求額は増えません。
どれも決め手に欠けるなら、手元にあるもので作ってしまえばいいのでは。
とはいえ、サービスが違うので、どこまで寄せられるんだろう。
気になったので、作ってみました。今は実際に自分の作業とクライアントの環境で使っています。
作ったもの
JSカスタマイズを利用して、kintoneのアプリを作成しました。

まずMarkdownで書けるようにしました。
見出し、リスト、コードブロック、表等
そしてチェックボックスをそのままクリックして完了にできます。

書きながらプレビューも見れたほうが良いかなと思ったので、プレビュー画面を併設しました。フォント色の変更も要望としてありましたので、変更できるようにしました。
kintoneでは編集画面まで修正するのが基本ですが、詳細画面でチェックをつけられるようにしました。手順を箇条書きで並べて、終わったらチェックを付けていきます。普段使いをしたいので手順は少ないほうが良いですよね。

コメント欄も付けました。
Backlogの使用感が素晴らしい理由のひとつは、状態の変更とコメントが同じ場所に並ぶことだと思っています。「未対応→処理中に変えました」という記録と、「確認お願いします」という会話が、時系列で一本に並ぶ。後から見返したときに経緯が追えます。

コメントを書く画面で状態・担当者・期限も一緒に変えられるようにしました。保存すると、変更内容がコメントの中に履歴として残ります。ステータスだけ黙って変わっている、という状態をなくしたかったんです。
あとは親タスクと子タスクの紐付け、プロジェクト単位での管理、種別を選ぶとテンプレートが流し込まれる仕組みなど。このあたりの機能も付けることが出来ました。

一覧では期限切れが赤字+🔥になります。
kintone契約してない人はどうなのか?
ここまで読んで「うちkintone入れてないしな」と思った方向けの話題です。
kintoneでJSカスタマイズを使うにはスタンダードコースが必要で、1ユーザー月1,800円(税抜)、最低10ユーザーから。最低契約数は2024年11月に5→10ユーザーへ変わっています。
タスク管理だけで比べたら、正直どっちもどっちです。
kintoneがいいなと思うのは、同じライセンスで他のアプリも作ることができることです。
申請系や台帳系が同じ環境に並んでいて、タスクと行き来できます。「この案件のタスク」と「この案件の見積」が別のサービスに分かれていない。ツールを増やさずに済むのは、管理する側としてかなり楽です。
タスク管理ツールを1つ契約するのか、箱をひとつ持ってその中にタスク管理も置くのか。
向いていそうな人/向いてなさそうな人
向いていそう
すでにkintoneのスタンダードコースを契約している
Backlogでやっていたことを、だいたいそのまま続けたい
社内にkintone担当者がいる、もしくは頼める先がある
向いてなさそう
開発チームで使っていて、Gitとの連携が要る
ツールは買うもの、と割り切りたい
おわりに
というわけで、Backlogに居場所がなくなり、Jootoもサービス終了となり、自分で作った話でした。
同じように移行先を探して詰まっている方、特にすでにkintoneをお持ちの方は、選択肢に入れてみてもいいかもしれません。
今回作った仕組みは、建付けが同じkintone環境であればそのまま移植できますし、一部だけ真似したい、というカスタマイズにも対応できます。
もっと詳しく知りたい方や相談があれば、コメントかDMでぜひご連絡ください。
※ kintoneはサイボウズ株式会社の登録商標です。
