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松本暮らし、2年半(③アパート到着、松本で住む)

この記事は、松本で暮らした部屋地区・町会について、です。

本連載は、通過する旅に物足りなさを感じ、“滞在する旅” を試した私の体験談と、その結論としての “2年間限定移住のすすめ” です。
信州ファンや滞在型の旅が好きな方の参考になれば、と思います。
私のライフワーク「昔の人びとの楽しみ方」の名残りも探っています。

(関連記事:2年間・2拠点居住のすすめ


1.期待を大きく超えた木造アパート

私が探していた物件は、コンクリートのマンション。かつ、上下左右に部屋がある=断熱が効いた2LDK、でした。

4月の入居に備え、12月から2月末まで探し続けましたが、目を付けていたマンションも含め空き物件が出ません。
目にとまったのは築10年の木造アパート。

下見で行った美ヶ原温泉・白糸の湯の近くです。
数が少ない2LDK物件だったので、とにかく、申し込み。

築10年の木造、寒そうだなあ、
と思って、松本へ。2023年のGW直前でした。

不動産屋で鍵を受け取り、部屋に入ると、壁も床も扉も天井も、リニューアルされていて、内装は新築!
しかも、窓は新しい複層ガラス。窓枠に傷がなく新品。当たりでした。
クッションフロアの床は、千葉の自宅より断熱が効いていました。

3月末に部屋が空いたのに、4月末まで入居できなかったのは、リニューアル工事のため。待った価値あり、でした。
4月の初めに、不動産屋から「部屋がちょっと・・・。クリーニングしてくれるでしょう」と言われていたので、大満足。



2.部屋からの景色が特筆もの

ストリートビューを見ていたので、部屋からアルプスを見られることを期待していました。
ヘッダーの写真はアパート前の道。常念岳(2857m)が正面、槍ヶ岳(3180m)山頂がわずかに見えます。

部屋に入っての驚きは、乗鞍岳(3026m)が見えること。
住宅地ですが幸いにも、見えました。ストリートビューでは、2階からの景色はわからなかった!

私の机は、上の景色の窓の前に決定。

雪をかぶった姿、雪が融けて山肌が見えはじめた姿(一番好き!)、雪渓がわずかに残る夏、冠雪し始める秋。滞在する旅なので、同じ山でも、さまざまな姿を見られるのです。

四季の移り変わりだけではありません。ピンク色の朝焼け(モルゲンロート)、夕焼けのバックライト。一日でも刻々と変化し、飽きません。
見るだけで、幸せな気分になります。

アパートには、期待していなかっただけに、大満足。
荷物を運び込んだ夜は、アパート前の水路の音を聞きながら、鉱脈を当てたような喜びをかみしめました。お酒がすすみ、図らずも二日酔い。

千葉の自宅では、部屋の窓をあけると隣の家。
松本では部屋から山を見たかったので、場所は選んでいましたが、想像をはるかに超えました。ありがたいことです。

※部屋からアルプスを見るために
松本平から乗鞍岳が見えるエリアは限られています。松本駅と美ヶ原温泉を結んだゾーンです。南北にそれると周りの山に視界を遮られます。

槍ヶ岳、穂高連峰、後立山連峰、白馬連峰も同じく、山頂の方向に、視界を遮る山や建物がないことが条件になります。

さらに、松本平から穂高連峰は西方向、白馬連峰は北方向。多くのマンションやアパートは南に窓があるので、西側は壁、北側は通路になっています。建物の向きは、入居前に確認したいものです。

山が好きな人の家は、西や北に窓やベランダを設けているので、すぐにわかります。



3.アパート周辺

私がアパートを借りたのは、松本市の里山辺地区。お城から美ヶ原に向かって4kmです。
アパートの裏は、美ヶ原高原へと続く山々。

アパート前の道を進むと、巨大ホテル・翔峰があります。松本市街を一望できますよ(右上)。


味があるのは、アパートと山の間にある「白糸湯の街通り」。
昔からの旅館があり、海外からもお客さんも来ます(右下)。

「里山辺」、田舎っぽい名前ですね。
松本市に合併する前は「里山辺村」でした。

美ヶ原に向かって谷筋を登って山に入ると、入山辺(いりやまべ)地区。入山辺と里山辺を合わせて、古代から「山辺」とよばれている地域です。



4.地区と町会

里山辺地区には、松本市が出張所をおく公民館があります。
祭りや運動会などさまざまな行事
が行われています。
昔の集落をベースにした町会がチームを作って、地区の祭りや行事に参加しています。

アパートがあるのは、湯の原町会。温泉が湧く場所なので、湯の原。
お城への道は湯道。お城を守る女鳥羽川へ流れる川は、湯川です。

ちなみに、里山辺地区は人口1万2千人(松本市は23万人)で5,600世帯。町会は16あり、湯の原町会には1,165人、553世帯が住んでいます(毎月データが公表されているのです)。

里山辺地区内の各町会にも公民館があります。かつての集落の集会所だったのでしょう。職員はいませんが、町会の集まりや祭り囃子の練習などが行われます。湯の原町会にも2階建ての公民館があります。

地域活動は行政主導ではなく、昔から村人たちがやってきた活動だなあと感じることが多々ありました。
地区には区長さんがいて、地区内の各町会には町会長さん、体育委員さん、文化委員さんなどがいらっしゃいます。何れも住民です。

私は、里山辺地区の湯の原町会で、2年半を過ごすことになりました。
次の記事は、町会ごとに山車を出す、里山辺最大の祭り「お船祭り」。


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■連載最初の記事 松本暮らし、2年半(①松本へのあこがれ)

■私の書籍 2025年出版。江戸・明治時代の村人たちの楽しみ方と現代生活への応用について書いています。

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■私のブログ つたない英語に日本語を併記しています。



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