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迎え火オペラーー毎週ショートショートnote

うちの地方では、お盆になると豚骨を煮る。
白く濁った湯気は、あの世とこの世をつなぐと言われている。

日が沈むころ、その火を玄関先へ移し、迎え火を焚く。
そして家族でオペラを唄う。
高い声ほど、遠くのご先祖様まで届くらしい。

家長を先頭に、家族で荘厳にオペラを唄う。


荘厳にオペラを唄い終えた瞬間、
可憐な女性が現れた。

「Hi. オジイチャンデス!」

「誰!?
性別、国籍飛んでった!」

「ヴィオレッタデス!」

「椿姫!?」

「ヨシオサンハ多忙につき、ワタシがキマシタ!
イワバ替え玉デス!」

「親しげ!
椿姫と親しげ!
おじいちゃん、あっちで何してるん?」


「豚骨、タベテイッテイイデスカ?」
「なんで!?」
「替え玉ナノデ!」

ヴィオレッタは豚骨をすすった。

「替え玉!」
「まだ食うん!?」
「替え玉ノ替え玉デス!」


あー、ええ匂いじゃ、臭いのぉ

迎え火が揺れた。

おお、ヴィオレッタ
来とったか。


おじいちゃん!?

Oh、ヨシオさん!

何、これ!
誰か、送り火!!

おしまい

今回参加させていただいたのは
田原さんのこちらの企画です。

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