複数コミュニケーションでのアドバイスの危険性⚠️聴くことと理解することは違う!?
「ちょっと相談していい?」
何人かで話しているとき、
こんな一言から始まる会話ってありますよね。
最初は、その人の悩みを聞いていたはず。
ところが、
「それなら、こうしたら?」
「私も似たようなことあったよ」
「俺の場合はね……」
気づけば、悩みを話していた本人が
置いてきぼりになっている。
悪気はない。
むしろ、助けようとしている。
でも、
「助けたい」が強くなるほど、
会話が暴走することがある。
特に複数人でのコミュニケーションでは、
「聴く」と「話す」の境目が
意外と曖昧になりやすい。
では、どうすれば
話を暴走させずに、
相手の話をちゃんと受け取れるのか。
今回は、
そんな「複数コミュニケーション」の
ちょっとした落とし穴について考えてみたい。
複数コミュニケーションでの「アドバイス」の危険性
何人かで話しているとき、
誰かが悩みを打ち明けることがある。
「それなら、こうしたらいいんじゃない?」
ちょっとしたアドバイスから始まったはずなのに、
気がつけば話題がどんどん広がっている。
「あ、それ私もあった」
「俺の場合はこうだった」
「それなら、こうするべきだよ」
いつの間にか、
最初に悩みを話した人の話ではなく、
みんなが自分の話をする時間になっている。
これ、複数人でのコミュニケーションでは
意外とよくあることなのかもしれない。
もちろん、問題提起から話が派生すること自体は悪くない。
そこから新しい気づきが生まれることもあるし、
思いがけないアドバイスが
その人を救うことだってある。
ただ、ひとつ覚えておきたい。
複数人の会話では、悩みを出した人が
必ずしも解決にたどり着くとは限らない。
むしろ、解決しようとするほど
話が暴走することがある。
特に男性は、
「悩みを聞く」より先に
「どうすれば解決できるか」を考えがちだ。
だから、
「それならこうすればいい」
「俺ならこうする」
「それはこういうことじゃない?」
と、どんどん答えを出したくなる。
でも、相手が欲しかったのは
答えではなく、
「そうだったんだね」
という一言だったりする。
そして、もうひとつ怖いのが
相槌のつもりで、実は話を聞けていないこと。
相手の話を聞きながら、
「うんうん」
「なるほど」
「わかる」
と、次に自分が何を話すかを
考えてしまう。
耳には入っている。
でも、理解する前に
自分の話へバトンを渡してしまう。
すると、
悩み
↓
アドバイス
↓
自分の体験
↓
別の人の体験
↓
自慢話
↓
さらに別の話
……と、話がどんどん遠くへ行ってしまう。
これが、いわゆる
**「ボールを持ちっぱなし」**の状態なのかもしれない。
会話はキャッチボール。
相手が投げてきたボールを受け取ったら、
すぐ自分の話を始めるのではなく、
「今の話、もう少し聞いていい?」
と、もう一度相手に返してみる。
それだけで、会話の景色は変わる。
アドバイスをする前に、
「この人は今、答えが欲しいのか?」
それとも、
「ただ話を聴いてほしいのか?」
一度考えてみる。
複数人の会話だからこそ、
話を広げる力だけではなく、
話を戻す力も必要なのかもしれない。
さて、あなたはどうだろう?
誰かの悩みを聞いているとき、
本当にその人の話を聞いているだろうか。
それとも、
次に自分が話すことを
考えてしまっていないだろうか。
今日の気付き
会話は、
答えを出すことより
ボールを返すことが大切なのかもしれない。
誰かが悩みを話したとき、
すぐにアドバイスをする。
「こうすればいいよ」
その言葉が、
本当に相手のためなのか。
もしかすると、
自分が「役に立ちたい」だけなのかもしれない。
複数人の会話では、
話が広がることは悪くない。
でも、
最初にボールを投げた人が
ちゃんと受け取ってもらえたか。
そこだけは、
忘れないようにしたい。
聴くとは、
黙っていることではなく、
相手にボールを返すこと。
「それで、どう思ったの?」
「もう少し聞かせて」
たった一言で、
会話は「自分の話」から
「相手の話」に戻ってくる。
今日の会話で、
誰かのボールを
持ちっぱなしにしていなかったかな?
