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【NEWS 3月23日】民放連、SNS時代の「情報免疫力」を育てる助成事業 他

話題のポイントは音声で!、(AI音声のため、読み上げに誤りが生じることがあります。あらかじめご了承ください。音声だけのPodcastリンクは最後に!


▶ 民放連、SNS時代の「情報免疫力」を育てる助成事業。全国10局が教育現場へ乗り込む

日本民間放送連盟(民放連)は2026年度のメディアリテラシー活動助成事業の対象事業を発表しました。

TBSテレビ、テレビ新潟放送網、新潟テレビ21、テレビ信州、富山テレビ放送、北陸朝日放送、毎日放送、テレビ高知、熊本放送など全国の会員社が採択されています。

各社の取り組みに共通するキーワードは「フェイク情報」「SNSトラブル」「災害時の誤情報」の三点です。

能登半島地震・奥能登豪雨を実例に活用した北陸朝日放送の出前授業や、テレビ高知の「裏取りプロセス」を体験学習に落とし込んだ企画など、放送局ならではの"報道現場リアリティ"を武器にしているのが特徴です。

注目すべきは、対象世代の広がりです。中高生向け(TBSテレビ)、小中学生向け(富山テレビ放送)、親子連れ(テレビ新潟放送網)、子どもから高齢者まで(テレビ信州)と、一局一局がターゲット層を明確に切り分けています。

一方、毎日放送は自社の「放送基準改定プロセス」を冊子化することで、視聴者に放送倫理そのものを開示するという異色のアプローチを取っています。

海外に目を向けると、英国のBBCは「Young Reporter」プログラムやニュースリテラシー教育を長年体系化しており、学校カリキュラムへの組み込みが進んでいます。

フィンランドでは2016年からメディアリテラシーを義務教育に組み込み、国際的なフェイクニュース耐性調査で高い評価を受けています。

日本の民放によるこうした活動は、まだ任意・助成ベースの域を出ておらず、継続性と効果測定の仕組みをどう制度化するかが今後の課題といえます。

各局が"コンテンツ制作力"と"地域密着性"という強みを教育分野に転用しようとしているこの動きは、放送局のパブリックバリューを問い直す契機として、業界全体で注視する価値があります。

【ディンコの一言】
放送局が「情報リテラシーの教師」を自任し始めた背景には、SNSへの視聴者流出への危機感が透けて見えます。
社会貢献の皮をかぶった「テレビの信頼性回復戦略」とも読めます。

▶ ソニー×TBSアクトが挑む、スポーツ中継リプレイ革命

「スポーツ中継の「決定的瞬間」を誰一人見逃さない」そんな目標を掲げ、ソニーマーケティングとTBSアクトが戦略的パートナーシップを締結した。

Hawk-Eyeのリプレイサーバー「HawkREPLAY」とアセットマネジメントシステム「HawkNEST」を活用し、2026年春から国内運用を開始する。

HawkREPLAYの核心は、最大16チャンネルのカメラ映像を全収録し、後から任意のアングルを多角的にスロー再生できる点。

海外ではESPNやAmazonなど米国主要局が採用済みで、CBSは17〜20台規模での運用体制を整えている。

出典:[SVGEurope]「Soaring higher: Hawk-Eye sharpens focus on sports broadcasting

長年、国内スポーツ中継市場を席巻してきたEVS社製サーバーへの、有力な対抗軸となりうる。

ソニーグループとしてはカメラからリプレイ、アセット管理、さらにAI判定・トラッキングまでを一気通貫で提供できる体制を整える狙いがあり、TBSアクトによるオペレーター育成が国内普及の速度を左右する。

【ディンコの一言】
EVS一強だった国内リプレイ市場に、ソニー垂直統合の黒船が来航。
カメラ・リプレイ・アセット管理を一気通貫で握れるかが、今後の焦点。

▶ 完璧なムーンウォーク!LiveUとPTZカメラを搭載してみたい 

韓国のKAISTが、完璧なムーンウォークやサッカーのシュートをこなす新型ヒューマノイド「KAIST Humanoid v0.7」の映像を公開しました。

最大の魅力は、空間とタイミングをリアルタイムで把握する「物理的AI(Physical AI)」を搭載している点です。

日本のテレビ業界でも四足歩行ロボットが番組に登場する機会は増えましたが、本機の人間らしい滑らかな動作は別次元です。

【ディンコの一言】
空間を認識する物理的AIが「尺」や「間」を学習する日も近いです。
演者の代役からカメラマンまでこなせば、制作現場の常識を大きく覆す決定的な転換点となりそうです。

▶ AIが凡庸な大作を駆逐?香港FilMart2026が映すアジア映像業界の今 

Varietyが、香港で開催された映像見本市「FilMart 2026」を総括しました。

「FilMart 2026」は約8000人の業界関係者を集めましたが、中東情勢による欧州勢の減少もあり、よりアジア中心の市場へと変化しているようです。

最大の注目は、実用段階に入った「AI」と、産業化した「マイクロドラマ」の2点です。

ピーター・チャン監督は「凡庸な大作映画は3年以内にAIに取って代わられる」と断言し、ビッグデータへの過度な依存を痛烈に批判しました。

過去の視聴率データに依存し、無難な企画に陥りがちな日本のテレビ局にとっては、非常に耳の痛い指摘と言えるでしょう。

また、中国発のマイクロドラマは本格的なグローバル展開のフェーズに入りました。

COL GroupとBeLive Holdingsは、新興国向けにプラットフォームとコンテンツを束ねた「Microdrama in a Box」を発表しています。

「Microdrama in a Box」とは BeLiveのSaaS基盤とCOLの膨大なドラマIPをパッケージ化したサービスです。
通信事業者やアプリ運営者が最短30日で独自のドラマ配信プラットフォームを構築・運用でき、AI字幕・収益化機能・報酬システムを標準搭載することで、急成長する短尺動画市場への迅速な参入を支援します。

日本でも縦型ドラマ市場は拡大中ですが、中国がすでに「インフラの箱ごと輸出する」次元に到達している点は、見落とされがちな驚異的な事実と言えます。

一方、日本関連では、外交的緊張下においても37の日本企業が参加しました。

Unijapanが「Film Frontier」部門を新設したほか、HAF(Hong Kong-Asia Film Financing Forum:香港アジアフィルムファイナンシングフォーラム)でも日本のプロジェクトが受賞するなど、着実な存在感を示しました。

【ディンコの一言】
データ依存の安全な企画はAIに喰われるかもしれません。
中国が縦型ドラマの「箱」を輸出する中、日本の業界も従来の枠組みを捨て、アジアを巻き込む新たな戦略を描くべきでしょう。

SpotifyのPodcastでお聞きになる方は下記リンクから! 


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