生徒は休みでも、先生は休みじゃない。――静かな校舎で、私が思ったこと。
【読まれる前にお読みください】
本シリーズ【講師リリスの「そこ、テストに出ませんけど……大切です」】
は、日々の教育現場での気づきや葛藤を、企業研修講師「リリス・フォーミュラ」の視点に変換してお届けする、ちょっとした本音とボヤキの読み物です。 執筆にはAI(Gemini)の力を借りています。 タイトル通り「テストに出ない」ような話半分・面白半分の内容ですが、最後はほんのり前向きになれる処方箋付き。どうぞお気楽にお楽しみください。
こんにちは。研修請負会社「ルミテクス」から派遣され、月に2回ほど、山口県の工業高校で電気の特別講師をさせていただいているリリス・フォーミュラです。
今日は朝から激しい雨が降り続いています。外の雨音だけが大きく響く中、学校は「臨時休校」となりました。生徒たちがいない校舎は、いつもと違って驚くほど静まり返っています。
……わけではなく。 実はお世話になっている学校の先生から伺ったのですが、生徒が休みになっても、教職員の皆さんは通常通り出勤されているそうなんです。違うのは「目の前に生徒がいないから、授業がない」という点だけなのだとか。
外部講師である私自身は、授業がなくなると基本的には自社での作業になるのですが、先生方のそのお話を聞いて、ふと普段の賑やかな教室の光景を思い出していました。
授業のない日に、進むもの
先生方によると、生徒のいない出勤日というのは、驚くほど事務作業が捗る日でもあるそうです。 提出しなければいけない、ちょっと意図の掴めない統計調査の書類の処理、日頃の講義の評価、それから授業用のワークシートや小テストの作成などなど。普段はどうしても生徒の対応や授業準備に追われて後回しになりがちな仕事に、もの凄く集中して取り組めるのだと、少し晴れやかな顔でおっしゃっていました。
溜まっていた仕事が綺麗に片付いていく時の清々しさは、私もよく分かります。私も今日は会社のデスクで、次回の「第二種電気工事士」対策授業の資料をじっくりと見直していました。
ほんの少しの寂しさと、本当のやりがい
でも、先生方はこうも続けていらっしゃいました。 「静かで仕事は進むんだけど、やっぱり生徒がいないと寂しいんだよね」って。
私の教える電気の世界は、オームの法則をはじめ、数式や記号がたくさん出てきます。普段の授業では、それらを見ただけであからさまに眠そうな顔をする子や、「先生、これ何に使うん?」と眉をひそめる子がたくさんいます。時には、ちょっとした悪ふざけをして、先生方が「こらこら」と注意するような、手のかかる瞬間だって日常茶飯事です。
事務作業が遮られることなく進むのはありがたいけれど、先生方の本当のやりがいは、書類を片付けることではないんですよね。
数式に頭を抱えていた子が、ある日「あ、解けた!」と嬉しそうに顔を上げること。 実習で回路がうまく繋がって、ランプがパッと灯った瞬間の、あの誇らしげな笑顔。 そんな、彼らの「ゼロからわかる」瞬間に立ち会い、成長に携わることができるからこそ、大変な毎日も頑張れるのだと、先生の温かい眼差しが語っていました。
学ぶこと、教えることのその先へ
人を育てる、誰かの成長を支えるという仕事は、本当に難しくて、正解がありません。外部講師という立場の私自身も、まだまだ日々精進していかなければならないことばかりです。
明日、雨が上がって、また元気な生徒たちの声があの校舎に戻ってくるのを、先生方も、そして私もとても楽しみにしています。眠そうな顔をする彼らに、次はどんなアプローチで電気の面白さを伝えようか。新しくブラッシュアップしたワークシートを抱えながら、そんなことを考えています。
何かを学ぶこと、そして新しい自分に出会うこと。それはきっと、明日を少しだけ明るく照らす電気のようなものです。皆さんの明日も、前を向ける素敵な一日になりますように。
……あ、でも、先生方がぼやいていた「あの意味のわからない統計調査」だけは、できればもう勘弁してあげてほしいな、なんてこっそり思う今日このごろです。
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