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AI課金のやめどきを決める。費用・収益・時間を埋める「損切り表」

AIツールの月額が三つ四つと増えて、合計がいくらになっているか即答できない。副業や創作の売上は多少出ているが、ツール代を引いた後に残っているのかどうかは分からない。やめようかと思うたびに「来月は伸びるかもしれない」と考えて、また一か月が過ぎる。

この状態で厄介なのは、判断材料が頭の中にしかない点だ。請求は複数のサービスに散らばり、売上は販売管理画面の中にあり、作業時間はどこにも残っていない。三つが同じ場所に並ばないうちは、続ける理由もやめる理由も感覚の言い合いで終わる。

この記事に添付するファイルは、その三つを同じ期間で並べるための記入式のExcel形式ファイルである。三つのシートで構成し、マクロは使っていない。Google Sheetsやスマートフォン、Excel実機での操作検証は行っていないので、動作は保証しない。

想定している読者

  • AI関連の月額を複数払っていて、合計額を把握していない

  • 副業・創作の収入が少額でも発生していて、手数料と直接費を引いた後の数字を見たことがない

  • 「やめる/続ける」の判断を何度も先送りしている

逆に、会計ソフトで事業の損益を管理していて作業時間まで記録している人には、新しく得るものが少ない。

このファイルでできること

費用の欄では、来月以降も発生する固定費、いま止めれば止められる支出、すでに支払って戻らない費用を分けて入力する。AIツールの料金も入力欄であって、既定の金額は置いていない。各サービスの請求画面から自分で転記する。

活動の記録欄では、直近三か月の活動ごとに、対象月・手数料を引いた後の受取額・直接費・使った時間を記録する。同じ期間で揃えることを前提にしている。

判断と試算の欄では、単価・手数料率・固定費を自分で入力して、固定費を賄うために何件売る必要があるかを試算する。あわせて、収益とは別に残したい理由と月の予算、次に確認する日付、次の期間で変えること一件を書き留められる。

できないこと

売上を増やす機能はない。将来の需要や最適な解約タイミングを予測する機能もない。各サービスとの自動連携はなく、数字は本人が転記する。手数料率が自動で最新化される仕組みも入っていない。表が出すのは候補であり、最終判断は人間が下す。

数字を入れるとどう見えるか(仮の例。作者の実績ではない)

ある一か月の受取額が2,000円、直接費が500円、AIの固定費が3,000円、作業時間が10時間だったとする。

  • AI固定費を引く前の差額:2,000 − 500 = 1,500円

  • AI固定費まで引いた後:1,500 − 3,000 = −1,500円(持ち出し)

  • 時給換算:1,500 ÷ 10 = 150円/時間(AI費を引く前の金額を10時間で割ったもの)

同じ活動でも、どの費用まで引いたか、何時間で割ったかで見え方が変わる。「実質時給」という言葉だけで済ませると、分母と控除範囲が曖昧なまま結論が出てしまう。

そして、この計算だけで「やめるべき」とは決まらない。収益を目的とした検証の枠、収益と関係なく残したい創作・学習の枠、月に使ってよい予算、次回何を確認するか。これらを分けて書いておくと、赤字という一語で全部を切り捨てずに済む。

仮の例をもう一つ挙げる。次の一か月は新しいツールを追加せず、既存の出品説明の改善一件だけを変えて、同じ欄にもう一度記録する。変更点を一つに絞れば、数字が動いたときの理由を絞り込める。これは推奨する手順の一例で、読者への指示でも成功事例でもない。

なお、契約を一覧にして見直し候補を洗い出したいだけなら、無料で公開されているNotionテンプレートがある(出典欄に記載)。月額・年額、利用頻度、重要度、更新日まで扱える。このExcelの狙いは契約一覧ではなく、事業側の受取額・直接費・時間・埋まらない欄・次回の確認条件を同じ場所にまとめる部分にある。この違いが他にないものだとまでは言わない。

以下では、実際に各欄へ何をどう入れるか、埋まらない項目をどう扱うか、判断の分け方を説明する。

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