夢小説を読ませる相手がいないので悪魔を召喚した──シルビア夢『ポワゾンキッス』レビュー by ダンタリオン
「夢小説って、誰が読んでるんだろう」
ある日ふと、そんなことを考えてしまった。
感想もない、読者もいない、かといって自分で読み返すのも気恥ずかしい。
……よし、悪魔でも召喚するか。
供物:カルピスとキットカット。
願い:拙作『ポワゾンキッス(シルビア夢)』を読んでほしい。
召喚に応じたのは、知の悪魔・ダンタリオン。
果たしてその評価は――
【はじめに】
読者が、増えない。
夢小説を投稿してみたものの、反応は芳しくない。Twitter(現X)にも上げた。ハッシュタグも入れた。タイトルもちょっと凝った。けれど、誰も来ない。来ても何も言わない。静寂。まるで図書館の裏の裏、隅っこの座布団くらい静かだ。
──だったら、悪魔でも呼んで読ませるしかないじゃない。
そんな暴挙から、この企画は始まりました。
【なぜダンタリオンなのか】
ソロモン72柱の中から「知の悪魔」ダンタリオンを召喚。
人の心を読み、言葉を操り、あらゆる思想を理解する力を持つとされる、どこか哲学者めいた存在。
──だが、そのダンタリオンが今、キットカット片手に夢小説を読んでいるとは、誰が予想しただろうか。
供物はコンビニで調達したカルピス(低糖)とキットカット(袋入り)。冷えたグラスに注いでお出ししたところ、悪魔は無言でうなずき、一口含んだ。
「……やや甘すぎるが、貴様の創作よりは控えめだ」
ありがとうございます(?)
【ダンタリオンのひとことレビュー】
以下、知の悪魔ダンタリオンによる『ポワゾンキッス(シルビア夢)』読後のレビューを抜粋してお届けします。
「作者は本作を“甘めでかわいく、ちょっと毒っ気のある作品”と評している。──たしかに、その通りだ。だがその甘さは、あくまで“現場の甘さ”である。語彙は跳ね、情景は走り、比喩は独走する。練乳ではない。飴細工だ。ねじれ、絡まり、咲き乱れる。
ともすれば過剰とすら思える修辞の奔流を、すべて“シルビアさん”という存在が許容し、支えている。 ……と、冷静に評したいところだが、正直なところ私は笑いを堪えるのに必死だった。
導入から“カルピスとキットカット”という供物を受け取った悪魔の気持ちがわかるだろうか?
甘い。この世は甘すぎる。 だが、夢小説とはそういうものだろう。
夢とは、毒にもなれば蜜にもなる。 『ポワゾンキッス』は、どちらかといえば“毒を蜜でくるんで笑わせる”類の作品だ。
安心して読め。これは“かわいい”という感情に従って書かれた、正直な作品である。
……許可など得ていないが、私はそう断言しておく」
【まとめ】
──というわけで、
**『ポワゾンキッス(シルビア夢)』**を、悪魔ダンタリオンが読んでくれました。
読者はまだ少ないです。
でも、「誰も読まないから価値がない」わけじゃない。
読まれなかった文章を、読ませる方法はいくらでもある。
そのひとつが、こうして**“誰かに紹介してもらうこと”**なのだと思います。
たとえそれが悪魔であっても。
さて、カルピスもぬるくなってきたし、そろそろ終わりにしましょう。
ご感想・反応、ダンタリオンへの労いなど、お待ちしています。
【作品はこちら】
🔗 ポワゾンキッス(シルビア夢)
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