毎日10分、坂村真民さんの詩を届けて400回Sharing Shinmin Sakamura’s Poetry — 400 Readings, Ten Minutes at a Time
今日、LINEオープンチャットで続けている朗読が、400回目を迎えました。
毎日、10分ほど。坂村真民さんの詩を中心に朗読し、その日にあったことや、詩を読んで感じたことをお話ししています。茶道で学んだ四規七則も読んでいます。
「和敬清寂(わけいせいじゃく)」という四規と、茶の湯の心得を伝える七則です。
仕事の関係で、毎日同じ時間に始めることはできません。その日にできる時間に開く、いわばゲリラ的な朗読の時間です。そうして一日一日、続けてきました。
続けているのは、真民さんの詩を、一人でも多くの方に知っていただきたいからです。
真民さんの代表作に「念ずれば花ひらく」があります。
作者のお名前を知らなくても、この言葉を耳にしたことのある方は、いらっしゃるのではないでしょうか。
真民さんの詩を刻んだ詩碑は、日本だけでなく海外にも建てられています。坂村真民の紹介(愛媛県生涯学習センター)
その言葉の向こうに、どんな方がいて、どんな思いで詩を書かれたのか。
詩とともに、真民さんのことも知っていただけたらと思っています。
私には、日本語と英語で朗読するようになった、大切なきっかけがあります。
愛媛県砥部町にある坂村真民記念館には、これまで何度かお邪魔しました。
閉館が決まった後の訪問では、サンマーク出版で真民さんの詩集を手がけられた編集者、斎藤りゅう哉さんのお声がけで、メンバーの皆さんと伺いました。記念館からの閉館のお知らせ
記念館を訪れる前日のお食事会には、館長さんと奥様もいらっしゃいました。奥様は、真民さんの三女、真美子さんです。
以前にもお話ししたことはありましたが、その日はたまたま目の前のお席になり、生前の真民さんのことなど、いろいろなお話を伺うことができました。
その席では、真民さんの詩が大好きで、海外の方にも紹介していることをお話ししました。
そのやりとりの中で、私が日本語教師をしていることも、真美子さんに伝わりました。
翌日、記念館で目に留まったのが、日本語と英語の対訳本でした。
真民さんの英語版の本は、以前に購入したことがありました。でも、そこに飾られていた対訳本を見るのは初めてでした。
すると真美子さんが、その本を私に勧めてくださり、送ってくださることになったのです。
後日、代金をお支払いして、送っていただきました。
届いた本の表紙を開いた瞬間、目に入ってきたのは「今を生きる」という言葉と、真民さんのお名前でした。筆と墨で書かれた、真民さんの直筆です。
この本を、ぜひ声に出して朗読したい。
そして、日本語だけでなく、英語でも届けたい。
そう思い、朗読についてもご了承をいただいて、読むようになりました。
日本語と英語で読むことは、私自身の英語の勉強にもなります。
そして、英語を理解する方にも、真民さんの詩に触れていただくきっかけになればと思っています。
今も、その墨の文字を見るたびに、やはり書はいいなと思います。
筆で書かれた文字から、エネルギーを感じるのです。
少しおこがましいかもしれませんが、私には、真民さんが、これを広めてね、ありがとう、と声をかけてくださっているような気がします。
真民さんの詩への思いをお話ししたことが、対訳本との出会いにつながり、今の朗読につながっています。
ありがたいご縁をいただいたことに、感謝です。
そんな感謝の気持ちを、あらためて感じています。
私が真民さんの詩にひかれるのは、やさしい言葉の中に、深い思いがあるからです。
ひらがなで書かれた詩もあり、難しい言葉を知らなくても、すっと心に入ってくるように感じます。
身近なものに向ける温かなまなざしにも、心をひかれます。
真民さんが愛されたタンポポや、朴(ほお)の木。
道端に咲く小さな花にも目を留め、大切にされる。
その姿に、私は真民さんのやさしさを感じます。タンポポや朴への思いについて(円覚寺)
家族を大切にすること。
自然を大切にすること。
小さな命に、温かいまなざしを向けること。
私が真民さんの詩を通して受け取っているのは、そうした日々の生き方でもあります。
真民さんは午前零時に起き、夜明けには重信川のほとりで、地球に祈りを捧げる生活をされていたそうです。坂村真民のプロフィール(記念館)
真美子さんのお話では、それは、一日も、欠かすことがなかったそうです。
身近な家族や草花を大切にしながら、地球全体の平和を願う。その祈りは、宇宙にまで広がっているように、私は感じます。
そんな真民さんの詩が、もっと多くの方に届いてほしいのです。
詩を読んだり、耳を傾けたりする時間を、一人でも多くの方に持っていただけたらと願っています。
私にできるのは、自分の声で届けていくことです。
記念館でいただいたご縁も、本を送ってくださった真美子さんのお心遣いも、大切にしながら、これからも続けていきたいと思っています。
明日は、九月九日重用の節句で、401回目。
時間は決まっていませんが、タイミングが合いましたら、どうぞLINEオープンチャットに遊びにいらしてください。
真民さんの詩を聞いて、何を感じるでしょうか。
心に残る言葉が、一つ見つかるかもしれません。
一日10分。その声が、皆さんと真民さんの詩をつなぐ、きっかけになればうれしいです。
いつも聞いてくださる皆さん、本当にありがとうございます。
皆さんには、心の支えになっている詩や言葉はありますか? よかったら、コメントで教えてください。

