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人生に正解なんてなかった。海外に出て、僕の価値観は壊れた

高いものがいい。
ちゃんとしてるものが正しい。
みんなが選ぶものを選べば、だいたい外さない。

日本にいると、
そんな感覚が知らないうちに刷り込まれている。

でも海外に出ると、
その物差しがあっけなくズレる。

高級なレストランより、
路上の屋台の一皿に
心を持っていかれることがある。

新しいホテルより、
古びた宿の窓から見えた
夕方の光のほうが忘れられなかったりする。

値段は、感動の保証じゃない。

高いから好きになるわけじゃない。
安いから雑に扱っていいわけでもない。

大事なのは、
それに触れたとき、
自分の心が動いたかどうか。

海外では、
「これ、周りにどう思われるかな」
が少しずつ薄くなる。

何を食べるか。
だれと過ごすか。
どこに泊まるか。
どんな道を歩くか。

全部、自分で決めるしかない。

そして、自分で引き受けるしかない。

最初は少し怖い。
間違えたらどうしようと思う。

でも、
その繰り返しの中で、

不思議と人の目より
自分の感覚を信じるようになる。

これが好き。
今日はこっちに行きたい。
なんとなく、こっちの空気がいい。

それで十分な日がある。

海外で見たのは、
もっと大きな自由でもあった。

40歳で学生の人がいる。
50歳で転職する人がいる。
60歳で新婚の人もいる。

しかも、
それが特別扱いされていない。

ただ、
その人の人生としてそこにある。

その景色を見ていると、

「今の年齢でこれをしていたら変かな」とか、
「ちょっとレールを外れている気がする」とか、

そう抱えていた小さな息苦しさが、
だんだんどうでもよくなってくる。

人生に正解がない、という言葉は、
きれいごとに聞こえるかもしれない。

でも海外では、
それが理屈じゃなく"風景"として存在していた。

だから僕は、
少しだけ楽になった。

高価なものばかり選ばなくていい。
人にどう見られるかで決めなくていい。
正解っぽい人生を急いで探さなくていい。

自分の感覚で選んで、
自分の人生を生きればいい。

海外で変わったのは、
世界の見え方というより、
僕が僕を見る目のほうだったのかもしれない。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

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