ローカル音声合成AI「Irodori-TTS」をWindowsに導入して使う手順まとめ(*'▽')
こんにちは! 高橋です♪
今回は、以前から気になっていたローカルで日本語の音声合成ができる「Irodori-TTS」をWindows PCに導入し、実際に音声を生成するまでの手順をわかりやすくまとめました!
合成音声も品質があがりここまできたんだなとしみじみ( ;∀;)
🎵 この記事でできるようになること
Windows PCにIrodori-TTSを導入する
ブラウザ画面から文章を入力して音声を生成する
参照音声を使って声質を指定する(通常版)
「声の説明文」から声を作る(VoiceDesign版)
絵文字を使って感情や話し方を調整する
BATファイルで次回からワンクリックで起動する
同じWi-Fi内のスマホや別PCからアクセスする
💡 Irodori-TTSとは?
Irodori-TTSは、日本語向けのローカル音声合成AIです。クラウドサービスではなく、自分のPC上で動かせるのが最大のメリット!環境さえ整えれば、ブラウザから文章を入力するだけで手軽に音声を生成できます。
主な特徴
日本語の読み上げに対応&ローカルPCで動作
参照音声を使って声の雰囲気を指定できる
絵文字で感情や話し方を調整できる
VoiceDesign版では、説明文だけで声の雰囲気を指定可能!
想定する導入環境
Windows 10 または Windows 11
PowerShell または Windows ターミナル
Irodori-TTSの保存場所:C:\Irodori-TTS\Irodori-TTS(初心者はこのままがおすすめです!)
通常版ポート:7861 / VoiceDesign版ポート:7862
💻 1. 事前準備(必要なソフトのインストール)
Irodori-TTSを動かすために、まずは3つのソフト(Python、Git、uv)を準備します。
ソフト役割PythonAIプログラムを動かすために必要(3.10系がおすすめ)GitGitHubからプログラムをダウンロードするために必要uvPythonの環境構築を簡単にしてくれる便利ツール
⚠️ Pythonのバージョンについて
3.14などの最新版だとAI系ライブラリが対応しておらずエラーになることがあります。Windowsは複数のバージョンを共存できるので、Python 3.10系が入っているか以下のコマンドで確認してみましょう!
PowerShellを開いて、以下のコマンドを1つずつ実行してインストール・確認を進めます。
① Python 3.10のインストール
PowerShell
winget install Python.Python.3.10② Gitのインストール
PowerShell
winget install --id Git.Git -e
インストール後、PowerShellを開き直して git --version と打ち、バージョンが表示されれば成功です。
③ uvのインストール
PowerShell
winget install --id=astral-sh.uv -e
こちらもインストール後、PowerShellを開き直して uv --version で確認しましょう。
📥 2. Irodori-TTSのダウンロードと環境構築
必要なソフトが揃ったら、本体をダウンロードします。
Cドライブ直下に Irodori-TTS というフォルダを作ります。
そのフォルダを開き、何もないところで右クリック >「ターミナルで開く」を選択。
以下のコマンドを実行してダウンロードします。
PowerShell
git clone https://github.com/Aratako/Irodori-TTS.git
これで C:\Irodori-TTS\Irodori-TTS というフォルダ構成になります。
次に、そのフォルダへ移動して必要なライブラリをインストールします!
PowerShell
cd C:\Irodori-TTS\Irodori-TTS
uv sync
※ 初回はかなり時間がかかります。 途中で止まったように見えても、音声生成に必要な重いデータ(PyTorchなど)を入れている最中なので、エラーが出なければ気長に待ちましょう☕
🗣️ 3. 通常版で音声を生成してみよう
通常版は、参照音声を使って声を指定するタイプです。さっそく起動してみましょう!
PowerShellで以下を実行します。
PowerShell
cd C:\Irodori-TTS\Irodori-TTS
uv run python gradio_app.py --server-name 127.0.0.1 --server-port 7861
起動したら、ブラウザで http://localhost:7861 を開きます。
画面が開いたら、まずは Load Model をクリック!(初回はモデルのダウンロードがあるため少し待ちます)
最初の音声を生成する
Text欄に「こんにちは。」と短い文章を入力し、Generate を押します。完了すると画面下部にプレイヤーが表示されます🎵
💡 「こんにちは」のあとに謎の長文をしゃべる場合
れは「指定した出力秒数が長すぎる」のが原因です。余った秒数の部分にAIが勝手に発話を生成してしまいます。対策として、生成秒数を短く設定しましょう!
読ませたい文章秒数の目安こんにちは。1.5〜2秒こんにちは。よろしくお願いします。3〜4秒短い1文4〜6秒2〜3文8〜12秒長文15秒以上
🎨 4. VoiceDesign版で声を作ろう
VoiceDesign版は、参照音声を使わず「声の説明文(Caption)」で声質を指定できるとっても便利なバージョンです!
PowerShellで以下を実行して起動します。
PowerShell
cd C:\Irodori-TTS\Irodori-TTS
uv run python gradio_app_voicedesign.py --server-name 127.0.0.1 --server-port 7862
ブラウザで http://localhost:7862 を開きます。
使い方とCaptionのコツ
VoiceDesign版では「Text(しゃべらせる文章)」と「Caption / Style Prompt(声の雰囲気)」を入力します。
Captionは 【声の高さ】の【年齢感・性別感】の声で、【印象】があり、【話し方】で、【感情】を込めて話している。 という基本形に沿って、具体的に書くのが安定させるコツです✨
入力例(カフェ開店祝い)
Text: さかねさん、⏸️新しいカフェのご開店、本当におめでとうございます😊 これまで大切に準備されてきた想いが、たくさんのお客様に届きますように。お店が、訪れる人にとってほっとできる、あたたかい場所になりますよう、心から応援しています🫶
Caption: 落ち着いた大人の女性の声で、やわらかく上品に、心からお祝いを伝えるように、ゆっくり丁寧に話している。
Secondsの目安: 18〜22秒
絵文字で感情をコントロール!
Text欄に絵文字を入れることで、感情や話し方を細かく調整できます。日本式の顔文字 (^^) よりも、Unicodeの絵文字を使うのがポイントです。
絵文字ざっくりした効果
😊嬉しそう、楽しそう
😌安心、穏やか、満足
🫶優しく、心を込めて
⏸️間、沈黙、一呼吸
🐢 / ⏩ゆっくり / 早口
🥺 / 😭感情がこもる、少し震える感じ / 泣き、悲しみ
😠 / 😲 / 😰怒り / 驚き / 慌て、緊張
🚀 5. もっと便利に使うための設定
① BATファイルでワンクリック起動にする
毎回コマンドを打つのは大変なので、ダブルクリックで起動できるBATファイルを作りましょう。メモ帳を開き、以下を貼り付けて start_irodori_tts_voicedesign.bat などの名前で保存します。
DOS
@echo off
setlocal enabledelayedexpansion
set "APP_DIR=C:\Irodori-TTS\Irodori-TTS"
set "APP_FILE=gradio_app_voicedesign.py"
set "PORT=7862"
set "HOST=127.0.0.1"
set "URL=http://localhost:%PORT%"
if not exist "%APP_DIR%\%APP_FILE%" (
echo [ERROR] %APP_FILE% was not found.
echo Please check this folder:
echo %APP_DIR%
echo.
pause
exit /b 1
)
set "PORT_BUSY="
for /f "tokens=5" %%P in ('netstat -ano ^| findstr /R /C:":%PORT% .*LISTENING"') do (
set "PORT_BUSY=1"
set "PID=%%P"
)
if defined PORT_BUSY (
echo Irodori-TTS VoiceDesign may already be running on port %PORT%.
echo Opening browser:
echo %URL%
echo.
start "" "%URL%"
pause
exit /b 0
)
cd /d "%APP_DIR%"
echo Starting Irodori-TTS VoiceDesign...
echo URL: %URL%
echo.
start "" /min cmd /c "timeout /t 8 /nobreak >nul && start %URL%"
uv run python %APP_FILE% --server-name %HOST% --server-port %PORT%
echo.
echo Irodori-TTS VoiceDesign has stopped.
pause
② スマホなど別端末からアクセスする
同じWi-Fiに繋がっているスマホ等から使いたい場合は、起動時の --server-name を 0.0.0.0 に変更します。
PowerShell
uv run python gradio_app_voicedesign.py --server-name 0.0.0.0 --server-port 7862
その後、PCのIPアドレス(ipconfig コマンドで確認できる IPv4 アドレス)を調べ、スマホのブラウザで http://192.168.xxx.xxx:7862 (IPとポートの間はコロン)にアクセスします。
もしページが開けない場合は、ファイアウォールで弾かれている可能性があります。PowerShellを管理者として開き、以下を実行して許可してください。
(※公共Wi-Fiなどではこの設定は避けてください)
PowerShell
netsh advfirewall firewall add rule name="Irodori-TTS VoiceDesign 7862" dir=in action=allow protocol=TCP localport=7862 profile=private
🚑 6. よくあるエラーと対処法
Cannot find empty port in range: 7861-7861
ポートがすでに使われています。裏で起動したままの画面を使うか、netstat -ano | findstr :7861 でPIDを調べ、Stop-Process -Id <PID> -Force で停止させてください。
IndentationError: unexpected indent
Pythonファイル編集時の空白(インデント)のズレが原因です。編集前は copy gradio_app.py gradio_app_backup.py でバックアップを取っておくと安心です。
'uv' is not recognized...
uvがインストールされていないか、PowerShellを開き直していないことが原因です。
スマホ(他端末)から開けない
PC本体のブラウザで開けるか確認後、同じWi-Fiに繋がっているか、URLが間違っていないか(スラッシュではなくコロンになっているか)、ファイアウォールの設定を確認しましょう。
☕ 使うときの注意とまとめ
Irodori-TTSは高品質な音声が作れる分、他人の声を無断で再現したり、本人が話していない内容を捏造するような使い方はNGです。
自分の創作キャラクターの声や動画のナレーション、個人のテストなど、ルールを守って楽しく活用しましょう!(*'▽')
初心者おすすめステップアップ
まずは通常版で「こんにちは。」を生成する
VoiceDesign版でCaptionをいじってみる
絵文字を1個だけ入れて変化を楽しむ
気に入った設定は「Seed固定」で再利用!
BATファイル化して快適環境を完成させる
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、一度動くところまでいけば本当に楽しいツールです。この記事が、皆さんのIrodori-TTSデビューの助けになれば嬉しいです✨
それでは今回はここまで(*'▽')ノシ
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