梅雨明けの晴れの日リストを先に書く
楽しみを仕込んで雨季を乗り切る
梅雨の終わりが近づくとき、いつも似たような感覚になります。
「あと少しで晴れる」
そう思いながら、何も準備できていない自分に気づく。
晴れたら何をしよう、どこへ行こう、あれをやろう……。
でも何も書いていないから、いざ晴れると「今日、何をすればよかったっけ」と、また同じところで止まる。
梅雨を乗り切る方法を調べると、「気分転換しよう」「室内を整えよう」と書いてある。
それも大事です。
僕が今年の雨季モードで一番効いたのは、もっと単純なことでした。
晴れの日にしたいことを、雨の日のうちに書いておく。
それだけでした。
毎年、 晴れてから迷っていた
みなさんは梅雨明けの初日、どう過ごしていますか?
僕は長い間、梅雨明けを解放感として迎えていました。
ようやく晴れた。よかった。
でも……何をしよう。
在宅フリーランスという働き方になってから、その感覚が特に強くなりました。
雨の日は家の中に篭り、タスクをこなすだけで一日が終わる。
晴れが続くようになっても、すぐには切り替えられない。
梅雨が明けた最初の週を、「さてどうしよう」という状態で過ごしてしまう。
そういう年が何度かありました。
梅雨に止まるのは意志の弱さではなかった
フリーランスになって十数年経ちます。
その経験から言うと、梅雨に失速する原因は意志の弱さではありません。
設計の不在が原因でした。
梅雨は特殊な季節です。
外に出にくい。
日照が少ないから気分が上がりにくい。
吃音のある僕にとっては、気圧の変化で声の詰まりが増えるような感覚もあります。
電話が増えるリモートミーティングの多い月ほど、身体が先に縮こまる。
一番きつかったのは、雨が続く中で終わりが見えないことでした。
「今日は雨だから仕方ない」
「明日は晴れるかもしれない」
「晴れたら気分が上がるだろう」
こうして毎日、晴れを待っていた。
晴れを受け取る側にいた。
待つだけの梅雨は、長かったのです。
ベランダを整えたら頭が晴れた体験だった
転機になった体験は、一昨年の梅雨入り前のベランダ掃除でした。
冬から放置していた植木鉢、古い道具、雨晒しになった袋。
致命的に散らかっているわけじゃないけれど、整っていない。
窓を開けるたびに視界の端に引っかかる、その一角。
あの日、ふと時間ができて、ベランダを片付けました。
30 分もかからなかった。
パソコンの前に戻ったとき、手が軽かった。
指が動きやすかった。
集中が、すっと入った。
「環境が先、気持ちはあとからついてくる」
そのとき気づいたのは、物理的な整理だけではありませんでした。
頭の中も同じだ、と。
晴れの日に何をするか決まっていないまま毎日を過ごすことで、頭の片隅に「晴れたらどうしよう」という未処理の問いが残り続けていたのです。
走り出せた年には 「先に書いた」 があった
振り返ってみると、梅雨明けをうまく使えた年には共通点がありました。
6 月のうちに、7 月でやりたいことを 3 つだけ書いていた年。
具体的なやりたいことが先に書いてある年は、晴れた日に迷わない。
何をするか考えるエネルギーを使わなくていいから、そのまま動き出せる。
逆に、何も書いていない年は、7 月の最初の週が方向を決めるだけで終わる。
走り出せるのは、晴れてから考えるからではなかった。
雨の日のうちに書いておいたからだったのです。
これが「晴れの日リストを先に書く」という習慣の原体験です。
晴れを待つ人から晴れを仕込む人へ
今年の 6 月、僕は走らない月として設計しました。
梅雨の季節を停滞として過ごすのではなく、内省と仕込みの月として使う。
その仕込みのひとつが、晴れの日リストでした。
釣りに行く。
(tsurilog という個人開発アプリも作るくらい、釣りが好きです)
ベランダを再整備する。
外で珈琲を飲みながら、次の記事アイディアを考える。
川沿いを歩いて、初夏の空気を吸う。
仕事面では——
発信設計を動かし始める。
メンバーシップを 10 人に届ける。
道具と環境を整えて、下半期の加速に備える。
大きいものから小さいものまで、混在しています。
それでいい。
リストは完璧な計画じゃなくていい。
晴れたら何がしたいかを書いておく場所であれば十分でした。
晴れの日リストの具体的な作り方
ここからは、実際に僕が Obsidian で作っている「晴れの日リスト」の構造と運用ルールを書きます。
仕込む、という行為は意外と細かい設計が要ります。
書くだけで終わらず、晴れた日に本当に動けるリストにするための工夫を共有します。
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