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made in USAのスタンゲッツ「Getz/Gilberto」 〜 からの坂本龍一

家のレコード箱を漁っていると、こんなのが出てきました。

今日のレコードは洋盤です。
ボサノバの名盤、スタン・ゲッツとジョアン・ジルベルトの共作「Getz/Gilberto」。

スタン・ゲッツ / ジョアン・ジルベルト「Getz/Gilberto」

ジョアン・ジルベルトというより、A面1曲目の「イパネマの娘」でボーカル参加しているアストラッド・ジルベルトの名前をよく聞くのではないでしょうか。B面1曲目(#5)の「コルコヴァード」でも冒頭のボーカルをとっています。

で、手元に出してきたレコードはUS盤。
「ジャズのUS盤なんて高いのでは? しかも、古そう。。。」
そうなんです、手元にあるこのUS盤は1965年の「Capitol Record Club Edition」(SMAS-90438)、ヤフオクでも1万円以上の値段がついています。

"Capitol Record Club Edition"のインナースリーブ

「Capitol Record Club Edition」というのは再発盤なのですが、Verveからではなく、キャピタルレコードのJacksonvilleでマスタリングされScranton工場でプレスされたカスタムプレスです。
通販のみで販売される「Record Club Issue」というものです。
カタログの「マック・ザ・ナイフ〜エラ・イン・ベルリン」も聴きたくなりますね。

ところでこのUS盤、いくらで買ったか調べてみたらdiskunionで880円でした。なぜこんなに安いかというと、B面がビニール焼けでB2(#6)とB3(#7)に盛大なノイズが入るのです。「ソ・ダンソ・サンバ」のゲッツのソロの途中からですね。
でも、A面は完璧だし880円は安いでしょう。A面がビニール焼けした板を買えば1枚分になるし。(そんなに都合が良い事は起きない)

音はですね、このアルバムCDや配信では低音が整理されてややスリムな印象がありますが、このレコードではスタンゲッツのサックスがふくよかに鳴りますね。スタンゲッツってもっと線が細い印象がありますが、このレコードで聞くと太い音が出ていますよ。

レコーディングではボサノバに造詣が深くなかったスタン・ゲッツにジョアン・ジルベルトが業を煮やしたそうですが、スタン・ゲッツ独特のビバップを踏まえたウエストコーストジャズで、ボサノバをソティスフィケートしたのも、このレコードがヒットし今でも親しまれている理由なのでしょう。

針はJICOのNUDE(無垢丸針)よりLP GEARのDevine(人工無垢楕円針)の方が若干良いですね。Devineはジャズ向きなのかもしれません。

左からRega carbon, DENON DSN-85, JICO DSN-84 NUDE, LP GEAR Devine

スタンゲッツの「ゲッツ/ジルベルト」、夏のお供にいかがでしょうか。

Discogs

https://www.discogs.com/ja/release/23353343-ja


「GETZ/GILBERTO+50」(2013年)という50周年記念トリビュート・アルバムもありますよ。こちらは、土岐麻子さんや原田知世さんが参加しています。このアルバムも、もう一回り昔のアルバムなんですね。細野晴臣さんや坂本龍一さんも参加。

特に「プラ・マシュカール・メウ・コラソン」や「オ・グランジ・アモール」での坂本さんのピアノ参加はちょっと不思議な感じですが、2000年代前半にボサノヴァに傾倒した時期があったのですね。このアルバムで参加している ジャキス・モレレンバウム(Cello)さんは、その頃以来の音楽パートナーです。

Discogs

https://www.discogs.com/ja/release/5498063-ja


そうなると、その親交の結果生まれた作品「CASA」(2001年)も紹介せざるを得ませんね。
坂本龍一さんがリスペクトしていた「イパネマの娘」の作曲者、アントニオ・カルロス・ジョビンの作品集で、モレレンバウム夫妻とのトリオ「モレレンバウム2 / サカモト(略称:M2S)」によるものです。

ここでの坂本さんは、ショパンやドビュッシーのような西洋音楽からボサノバにアプローチしています。
そこを踏まえると、先の「GETZ/GILBERTO+50」が、一般的なボサノバのイメージよりちょっと洗練され過ぎた印象を持つ理由がわかって来るのではないでしょうか。

Discogs

https://www.discogs.com/ja/release/6226687-ja

こちらは2002年にワールドツアーをした後に2002年11月にN.Y.で1発取りしたスタジオアルバム、Morelenbaum² / Sakamoto「A Day In New York」(2003年)です。
日本盤だけCDではなくレコードですが、入手は考えないようにしましょう。状態が良いものは数万円します。

Discogs

https://www.discogs.com/ja/release/2293524-ja


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