続けるために休む勇気
もし、何かの取材で
「お店を10年続ける事と佐伯犬祭を10年続ける事、どっちが大変でしたか?」
と問われたら、私は間違いなく佐伯犬祭を10年続ける事と答えると思う。
というのも、トリミングサロンの経営は所謂個人戦、今でこそスタッフを雇っていますが自分一人でもお店の経営をする事はできます。
一方イベントの方は言わば団体戦、自分だけでなく協力者のサポートが必要不可欠となってきます。
ボランティアスタッフ、出店者、そして参加者。この3つが集まらないとそもそもイベントとして成り立ちません。
ただ何事に関しても言える事ですが10年間ずっと同じ状態が続くという事はほとんどありません。
参加者、出店者、ボランティアスタッフの新陳代謝を繰り返しながら10年間犬祭を続けてこれたのは我ながら凄い事だなと思っています。

手伝ってもらえる事は当たり前の事ではありません。
いつも本当にありがとうございます。
犬祭を始めた当初は独身でしたし、お店のお客様も今ほど多くなかったので時間を持て余していました。なので犬祭に使える時間が多かったのですが、年々イベントの規模が大きくなり初回は500人ほどだった参加者も3,000人以上に増え、それに比例して金銭面の負担や休日にもやらなくてはならない仕事が増えてきていました。
特に去年は本職の仕事が忙しいのに加え、店舗兼住宅への移転、第二子の誕生、スタッフの退職による仕事の負担増など本来お休みをもらうなら去年の方が良かったのではないかと思えるほど多忙な日々でした。
まだ2歳の息子は構って欲しい盛りなため当時妊娠中だった妻の家事や育児の負担も大きかった事でしょう。
ですが、そんな中でもイベント当日へのカウントダウンは問答無用に進んでいきます。
9.10月ごろから休みの日も準備に追われ出すので犬祭関係の仕事をしていて追い込まれている時期に家事や育児頼まれると余裕が無い状況のためイラっとしてしまったり...
『自分が幸せを感じられていないのに果たして他者を幸せにするイベントが出来るのだろうか?』
と考えるようになってしまっていました。
今年だけでなく近年はそんな状況が続いていたので去年の犬祭終了後に佐伯犬祭実行委員会のメンバーと会議をした結果、一度充電期間として体制を整えるためのお休みをいただくという運びになりました。
この事に関しては本当にとても悩みました。犬の一年は人間で言う四年、犬時間で考えると二年空くと八年もの月日が流れた事になり、来年の開催を楽しみにしていたワンちゃんも高齢で参加できなくなることもあるでしょうし、次回開催のポスターや金券の肖像画のモデル犬さんも完成まで二年待たす事になります。
ですがぼろぼろになりながら無理をし続けてイベントが終了になるよりは休みながらでも続けた方が良いと思ったので今回は休むという選択を取らせていただきました。
おそらくこの10年で犬祭をやってこなかった世界線の大津と犬祭を続けている今の大津を比べたら白髪やハゲの進行度が違うはず 笑
そのくらい毎年本気で取り組んでいるという自負はあります。
思い返せばこの10年間で本当に色んな事がありました。
基本的には楽しい事や嬉しい事がほとんどですが時には誹謗中傷やお叱りを受けたり、お店をやっているだけでは経験できないような事を沢山犬祭には経験させてもらいました。
先程書いた通りこの10年で白髪とおハゲの進行は加速したかもしれませんがメンタル弱男でストレスを胃腸に受けやすい私でも犬祭のおかげで確実にメンタルは強くなった気がします 笑
でもそんな繊細な人間だったからこそここまでイベントを続けてこれたのでは無いかとも思っています。もっとこうしたら喜んでもらえるんじゃないか、入場待ちや競技の行列の解消をどうしたらいいか、出来る限り沢山のお客様に競技に参加してもらえるには...などなど何年経っても答えが見つからず未だに悩み続けていますが😅
これからも参加者の皆様を100%満足させる事は出来ないかもしれません。
ですが、そのパーセンテージを少しでも高められるように、集客数では他のイベントや都会のイベントには到底及びませんがそこで勝負するのではなく参加者の満足度は一番のイベントをこれからも目指していきたいと思っています。
長々と書いてきましたが、準備期間で大変だった事も当日の参加者の笑顔見ると全て吹き飛んでしまいます。
綺麗事に聞こえるもしれませんが、こんな自分が産み出したイベントで喜んでもらえたらこれ以上の幸せはありません。
次回の開催は未定ですが、必ず開催しますのでまた参加者の皆様と会える日を楽しみにしております。
犬祭では主催者側なためあれだけ沢山の参加者が来ていてもワンちゃんと戯れる暇が全くないので今年はどこかしらのドッグフェスタに出店してワンちゃん達と戯れてみたいなぁなんて考えています☺️
