生と死
来週の本はこれにします。
アラサーさんから変更の連絡を受けて、この本を読み始めた私。
祖母が亡くなり、今の私の心境にぴったりの本を今回の本に選んでくれた。
「月夜の森の梟」
これはおしどり夫婦といわれた作家夫婦の物語。
旦那さんが先に天国へ旅たち、残された奥さんのエッセーだ。
それにしても、さびしい。ただ、ただ、さびしくて、言葉が見つからない。
素直な気持ちが表現されている。
死という現実と苦しく、もがきながらも向き合っている作品に感じた。
伴侶のいない私には、こう言えるひとがいたら本当にいいなぁと
感じることが多くあった。
「年をとったおまえを見たかった。見られないとわかると残念だな」
何とも言えない愛情を感じた。
若い青春のような愛もとても素敵だが、
長年連れ添った夫婦の愛情もとても素敵に感じる一文だ。
自分の大切な人を亡くすというのはなんとも言えない悲しみに包まれる。
それが伴侶ならばなおさらだ。
親でもそうなのかもしれない。
私が今共感できるのは大切な祖母を亡くした人の気持ちだ。
人の心とは何と傲慢なことか。同じ体験をして、初めて真に理解する。
私は人が何を考えているかを無意識に考えている。
その人がなぜこういう言動をとったのか。
今その人がどういう気持ちなのか。
理解しているつもりだった。
でも、なんと傲慢なことか。
同じ体験をしていないのに、真に理解などできないのだ。
でも、寄り添うことはできるのではないか。
寄り添いたいと願う相手ならば何度でも話そう。
理解できないのが当たり前。
そう思うだけで心はずいぶん楽になる。
最愛の人をなくした小池真理子さんのエッセー。
人は誰しも死ぬ。
例外などない。
だから大切な人を亡くす経験は遅からずやってくる。
その人からの最後のメッセージ。
その人を想いながら最後のお別れをする。
それもその人からのメッセージだ。
何を想い、なにを感じるかは自分次第だ。
生と死。
これは人間にとってもっとも心が何かを感じるものなのかもしれない。
祖母の出棺の時私は手紙を書いて入れた。
天国で読んでね。
これは私が祖母への気持ちを整理するための行動だ。
人の行動は意味のないことはない。
その人にとって意味があればいいのだ。
人に何を言われても、自分に意味があればいいのだ。
ひとつ、ひとつが短編でとても読みやすいこの作品。
生と死を身近に感じた気持ちを何とも言えない表現で表している。
人の心がもっとも何かを感じる生と死。
ぜひ読んでほしい1冊だ。
Written by なおこ
アラフォー女
