音楽教育のリアルと理想 ― 第7話:今までのピアノ教室と、これからのピアノ教室(後編)~「習わせる」から「続けられる」へ~
前回の記事の続きです。
今回も、これからのピアノ教室やレッスンがどうあるべきかについて、私の意見を書いてみたいと思います。
♪1. 今の時代に合った続け方
今、ピアノ教室は講師側が大きく発想を転換していかなければならない時期に来ているのではないかと思います。
これまでのピアノ教育は、クラシック中心のレッスンが“王道”でした。
私が子供の頃、音楽といえばテレビから流れてくるものが中心で、今のように自由に好きな音楽を選べる時代ではありませんでした。
ピアノ教室といえば、生ピアノを使い、テクニックを習得しながらクラシックを学んでいく。
・バイエル
・ハノン
・ツェルニー
・インベンション
・ソナチネ
・ソナタ
こういった教材を積み重ねていくことが“絶対”とされていた時代です。
だからこそ、今のピアノ講師の多くは、自分自身が習ってきた教育を基準に指導しています。
それは決して間違いではありません。
むしろ、当時はその時代に合った素晴らしい教育方法だったのだと思います。
しかし、時代は大きく変わりました。
・共働き家庭が増えた
・子供たちの習い事が多様化した
・昔ほど「毎日1時間練習」が現実的ではなくなった
・家にアコースティックピアノがない家庭も増えた
けれど、これは決して「音楽教育がダメになった」という話ではありません。
今の子供たちは、テレビだけでなくYouTubeやTikTokなどを通じて、
・アニメソング
・ゲーム音楽
・J-POP
など、“好きな音楽”に囲まれて育っています。
つまり、昔とは音楽に出会う環境そのものが違うのです。
だからこそ、これからのピアノ教室には、
「今の時代に合った続け方」
を考えていく必要があるのではないでしょうか。
私は、「好きな曲」が入り口でもいいと思っています。
「この曲を弾いてみたい」
その気持ちから音楽が始まってもいい。
むしろ、今の時代はその“好き”を大切にできる教室のほうが求められているように感じています。
♪2. 時代や情勢に合わせて発想の転換を
そして、コロナ禍以降、私自身も想像していなかった新しいレッスン環境が生まれました。
オンライン時代の到来です。
・オンラインレッスン
・動画添削指導
・楽譜制作
・AI活用
・譜面のデジタル化
今はもう、
「教室=その場だけ」
ではなくなりました。
さらに今の時代、私は「先生が譜面を作れる価値」が非常に大きくなってきていると感じています。
昔は、「決められた教材を教える」ことが中心でした。
しかし今は、
・生徒によってレベルが違う
・好きな曲が違う
・市販譜が難しすぎる
というケースが本当に多いのです。
だからこそ、“その子に合った譜面”を作れる先生の価値が高まっているのではないでしょうか。
もちろん、私は王道のクラシック教育を否定したいわけではありません。
コンクールを目指して厳しく学ぶことも素晴らしいことだと思います。
しかし、そこを目指す生徒は一部であり、多くの生徒たちは、
「楽しくピアノを弾きたい」
「好きな曲を弾きたい」
そう思って教室に通っています。
テクニック練習や、聴いたことのないクラシック曲に興味を持てない子どもたちが増えているのも、今の時代の自然な流れなのかもしれません。
昔のピアノ教育が間違っていたわけではありません。
その時代には、その時代に合った教育がありました。
しかし今、子どもたちを取り巻く環境は大きく変わっています。
だからこそ、ピアノ教室も“昔のまま”ではなく、
「今の時代に合った形」
へ変わっていかなければならない。
先生側もアップデートしていく必要がある時代に入っているのだと思います。
私は、
「音楽を嫌いにさせないこと」
それが、これからの時代の音楽教育で最も大切なのではないかと思っています。
それでは、この続きはまた次回に。
今日も読んでくださりありがとうございました♪

⭐️オリジナルアレンジの楽譜を各サイトで販売しています♪
私が主宰するDolce Of Music音楽教室では、
「弾きたい曲に楽しく取り組める」「だから楽しく続けられる」
ことを大切にし、譜面が発売されていない曲も一人ひとりのレベルに合わせてアレンジしています。
生徒さんの選曲や譜面作りに悩む講師の方に役立てていただきたくて、デジタル楽譜の販売を始めました。
クラシック曲からJ-POP、アニメ主題歌やゲーム音楽まで幅広いラインナップでお届けしています。
プロフィールからご覧いただけますのでぜひチェックしてみてくださいね☆
🔽譜面に対応するピアノロール動画もYouTubeからご覧いただけます
