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私は私でいていいと、自分に言えるようになるまで

昨日、娘とこんな会話のやりとりをした。

「ママの人生で1番楽しかった時って、
いつだった?」

私は少し考えて、

「今かな。

うん、今が1番人生で楽しい、
というか、生きやすいかも。」

「ふ〜ん。」

娘は、分かったような、分からなかったような顔をしていた。

そう。

やっぱり私は、
今が1番、生きることが楽しい。


幼少期〜10代、
私は人生で1番タフな時間を過ごした。

両親は夫婦喧嘩が絶えず、
毎日戦争のような光景を目にして育った。

おそらくストレスからくる、喘息の発作が毎晩起きて、
毎日のように明け方、救急病院に吸入をしに行っていた。

呼吸も苦しい、
家にも心が休まる居場所がない。

そんな人生のスタートだった。

だから私は、
ずっと誰に頼まれもしないのに、仕事でもないのに、
「安心」を、無意識に、そして使命のように
追い求めてきたのだと思う。

20代、親元を離れ、
自分の思い描く人生をつくるのに必死だった。

憧れていた仕事にもついた。

ずっと行きたかった海外旅行にも、
時間を見つけては何度も出かけた。

人生のパートナーを見つけ、
ニュージーランドに移住もした。

自分が思い描いていた人生を、
ひとつひとつ手に入れていった。

それなのに、
まだ、私の心は満たされなかった。

30代。

子育てと家事、仕事のバランスに翻弄された。

今までとは全然ちがう、
「親だ」という感覚。

自分より大切な存在がいて、
その子たちを育てるという責任がある。

子育てを楽しい、と思えてきたのは、
ほんのここ1年くらいのことだ。

そして、もっとも苦しかったのは、
自分の時間がないということ。

まだ自分の心も満たされていない。
けれど、わが子にほとんどすべてを注ぐ。

そうしたい。

でも、そうすればするほど、
自分自身が枯渇していくような感覚があった。

イライラもした。
どうすれば、この感覚から抜け出せるのか。

ずっと悩んできた。

そんな日々から抜け出したくて、
私は日々の暮らしを整えることにした。

目の前のできることから、一つずつ。

まずは家の空間から。

断捨離をして、心地よく暮らせるように、
家具の配置を変えたり、
苦手だった掃除も習慣にした。

空間が整うと、次にお金。

お金が整うと、次は時間の使い方。

次は人間関係を整え、
身体、
最後に心を整えた。

その時々の自分の違和感と、
「もう少し、こうなればいいな」という希望。

そんなものに、一つずつ向き合ってきた。

そして、40代になった。

ひとつずつ人生を整えても、
人生には予期していないことが起きる。

1年前の春、
中学生になったばかりの娘が不登校になった。

娘の不登校という経験は、
これまでの私の価値観を大きく揺るがし、
そして、壊していった。

ショックだった。

でも、その大きなショックは、
娘と私に、大きな学びをくれた。

人は、何度でも立ち直ることができる。

どんなにつらいことがあっても、
日々は続いていく。

この命は、続いていく。

どん底から這い上がるような、
人の生命力の強さ。

そんなことを、
肌で感じた。

そして私は、
その出来事が私に、

大きな「大丈夫」を思い出させてくれたのだと思っている。

胸が張り裂けそうなことがあっても、
人は少しずつ癒えていく。

そしていつか、
その出来事さえも糧にして、
生きていける。

そんなことを、
身をもって感じた。

それから、1年以上が経った。

娘は再び学校へ行き、
相変わらず、いろんな壁にぶつかり悩んでいる。

けれど、
前より逞しくもなった。

私はこの1年、
noteに言葉を綴ってきた。

この40年間を振り返るような作業と時間は、
私の人生に必要な
癒しだったのかもしれない。

書き続けていくうちに、

過去の生きづらかった自分に。

その時その時で、
懸命に、自分なりに頑張ってきた自分に。

「よくやってきたね。」

そんな思いが、
少しずつ湧き上がってきた。

何者でもない。

何も成し遂げてもいない。

ただ、私自身を、
懸命に生きてきた。

そのことが、
とても尊く、愛おしく思えた。

それが私が、

「私は私でいていい。」

と、心から思えるようになった過程だった。

42歳を目前に、
やっと私は私自身に、

「ここにいていいよ。

そして、今までありがとう。」

そんな許可を出せたように思う。

これまで、
その一言が自分自身に、
どうしても言えなかった。

40年以上生きてきて、
今やっと自分を労わることができている。

もしあなたも、
自分自身に厳しいのなら。

これまで必死に、
ここまでやってきた自分に、

「よくここまでやってきたね。」

と、ひとこと
言ってあげてほしい。

きっとそこから、
今までとは少しちがう、

少し温かくて、
少し新しい人生が
始まっていくのだと思う。

昨日、娘に聞かれた。

「ママの人生で1番楽しかった時って、いつだった?」

私はやっぱり、
「今」と答える。

人生が完璧だからではない。

私がようやく、
私自身と一緒に生きられるようになったから。
 

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