久し振りに開いた発酵の時間――『もやしもん+』を読み終えて

久し振りに『もやしもん+』を読んだ。
ページをめくりながら、物語を追うというより、記憶を掘り起こすような読み方になっていたと思う。
「ああ、そうだった」「こんな空気だった」と、思い出が次々に立ち上がってくる。
改めて見ると、及川はやっぱりいい女だ。
背伸びしない強さと、どこか達観した視線。
あの距離感でいられる人は、なかなかいない。
一方で、西野さんはまだ小娘で、若さのまま突っ走っている感じが微笑ましい。
そして武藤さんは、相変わらず飲んだくれている。
変わらないことが、きちんと描かれているのが、なんだか嬉しい。
春祭りのエピソードもよかった。
近場にいる主要キャラは、ほぼ全員顔を出したんじゃないだろうか。
全員が主役になるわけじゃない。
でも「この世界に、ちゃんと生き続けている」ことが分かる。
それだけで十分だった。
『もやしもん+』は、何かを完結させるための本ではない。
物語の後日談であり、生活の続きであり、
発酵が止まらないことの証明みたいな一冊だ。
続巻が待ち遠しい。
そういえば、旧作のエピソードは、昔は紙で持っていた。
引っ越しや整理の中で手放してしまっただろうか。
こうして新作を読んでしまうと、
「ああ、結局また買い直すんだろうな」と思う。
でも、それでいい。
菌も、人も、本も、
一度手放しても、また必要になったら戻ってくる。
『もやしもん』という作品は、
そういう循環まで含めて、ずっと面白いままだ。
#もやしもん #もやしもん + #石川雅之 #漫画感想 #再読 #発酵する物語 #青春の余韻 #note漫画 #マンガ#漫画
いいなと思ったら応援しよう!
ありがとうございます!✨
皆さんのおかげで楽しく活動できています😊
これからも応援よろしくお願いします💖