【藝大受験記|今週の振り返り 10/14–10/19】剥製の静物、木炭粉の実験——「絵」とは、何かを語ることである
🔍 今週のトピック
• 初めての「剥製モチーフ」から見えた、骨格と描写の壁
• 木炭粉のみを用いた新しい描画実験と、その発見
• 「構図は目的の言葉である」と気づいた瞬間
• 紋様を追い切れなかった悔しさと、脳の“慣れ”への挑戦
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🎯 今週取り組んだこと:描写力を磨く、静物課題との格闘
今週は静物課題を1枚。テーマは単純で、目的は「描写力の向上」。
しかし、その一枚はこれまでにないほどの格闘を伴いました。
今回のモチーフは、キジの剥製。
これまで人物や日常物を描いてきた流れから、「ある程度は対応できる」と思っていました。
けれど、動物の骨格はまるで別世界。
人間の身体構造を応用できる部分もあれば、まったく通用しない部位も多く、描くたびに“未知の構造”と向き合う時間でした。

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📘 主な練習内容
• 静物課題(剥製モチーフ)
• 木炭粉のみを使用した描写実験
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🎨 木炭粉の実験|画材に振り回され、画材に導かれる
今回、意図的に「木炭粉のみ」で描くという実験を行いました。
結果として、想像以上に難しかった。
普段の木炭とは違い、粒子の定着も扱いも不安定。筆圧が強ければ潰れ、弱ければ定着しない。まるで“呼吸する粉”のように、気配のような層を作りながら画面に沈んでいきました。
しかしその中で、木炭粉ならではの発見もありました。
空気を含むモチーフとの相性が良いということ。
羽根や毛並みのような「柔らかい存在」は、線ではなく“気体の層”として表現する方が、むしろリアルに見える。
層を重ねるほどに奥行きが生まれ、描きながら空気を掴むような感覚でした。



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🪞 構図と目的|「絵は何を言うか」への問い直し
今回は、「しっかり描くこと」に集中しすぎてしまい、構図の意図を置き去りにしていました。
描き終わる直前でふと、「そもそも何を言いたかったのか?」という問いが頭をよぎったのです。
その瞬間、**“絵は何かを語るものだ”**という当たり前の事実が、胸に重く落ちました。
ただ上手く描くことと、
伝えたいことを描くことは、
まったく違う。
次からは、エスキースをサボらない。
構図とは目的の言葉であり、そこに“意思”を宿すことが、絵の根幹だと強く感じました。
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🧠 脳の慣れと観察の限界
キジの模様を描く際、複雑すぎて途中で視覚が追いつかなくなりました。
「これ以上は見えない」と感じた瞬間、脳が拒否しているのがわかりました。
描写とは“見る力”の限界を突破することでもある。
その限界を越えるには、脳を慣らす反復が必要。
今後も「描き切れなかった部分」をあえて繰り返し、観察の耐久力を上げていこうと思います。
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✅ 今週の振り返りまとめ
•形態を短時間で描けるようにする →✅ 木炭粉による新アプローチで、形の理解がより立体的に
•静物モチーフにテーマ性を加える →❌ 完全に失念。構図段階の意識改革が必要
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📌 来週のテーマ(10/20–10/26)
• 自分の表現の根幹を探る
→ 何を描くかではなく、なぜ描くかを掘り下げる
• 画面には一つのテーマを込める
→ 構図を“思想”として描く
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✍️ 最後に
描くとは、技術だけではなく“意図を持つ行為”なのだと、あらためて感じた週でした。
モチーフに対して何を語るのか。
構図の中に、どんな感情や思想を封じ込めるのか。
絵とは、言葉を持たない言語。
木炭粉が舞う中で、その一粒一粒が「語られなかった言葉」のように感じられた。
次は、言葉としての絵を描きたい。
そう思える静かな一週間でした。
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