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【藝大受験記|今週の振り返り 6/22–7/6|26年度】久々の油彩で見えた、色・立体感・効率化のこと


🔍 今週のトピック

* 久々の油彩で、木炭デッサンの成果をどう確認したか
* F15の静物油彩で見えた、補色関係と画面のリズム
* 不透明色を使うことで実感した、立体感の出し方
* 筆・指・空筆など、目的に応じて道具を使い分けること
* 「この絵の世界ではどう見えるか」という考え方
* 絵を描く効率化とは、無駄を削ることではなく情報量を増やすこと



🎯 今週取り組んだこと:久々の油彩と、木炭デッサンの成果確認

今週は、以下に取り組みました。

* 模写
* 油彩1枚(18時間)

取り組もうと思ったきっかけは、久々の油彩に取り組むことと、ここ最近続けていた木炭デッサンの成果を把握するためです。

木炭で学んだ「全体で進めること」「調子を作ること」「空間として見ること」が、油彩にどれくらい生きるのか。

その確認も含めて、F15で静物を描きました。



🎨 油彩|F15で静物を描く

今回はF15で静物を描きました。

構図としては、モチーフが少ない方が描きやすさはあります。

ただ、自分が描きたいイメージとは少し違ったため、比較的要素が多い構図を選びました。

これは18時間だから許された選択でもあったと思います。

最初はかなり直感的な判断でした。

ただ、後から考えると、青緑の下塗りと奥の赤系のクッション、真ん中のりんごが補色関係になっていて、画面にリズムがありました。

さらに、右の鉄製のライトと左手前の缶が、真ん中にあるクッションやぬいぐるみのような“ふわふわゾーン”を締める効果を持っていたのだと気づきました。

直感で選んだものでも、後から言語化してみると、ちゃんと理由がある。

そこは少し面白かったです。





🖌 不透明色を使うことで見えた立体感

今まで、なぜか「不透明色を使いたくない」という謎の縛りを自分に課していました。

しかし、不透明色を使うと、しっかり立体感が出せますね……笑。

先生も「ようやく気づいたか」みたいな感じで笑っていました。

今まで半透明でなんとかしようとしていた部分も、不透明で描き起こすことで、面の強さや物の存在感が出る。

これはかなり大きな気づきでした。




🧠 筆・指・空筆|目的のために道具を選ぶ

また、筆というものは、必ず絵の具をつけて使うものだと思っていました。

でも実際には、空筆で調子を整えることもできる。

シーツの表現では、指でぼかしたあとに、キワを筆で整えることもできる。

つまり、「これはこう使うもの」と役割を固定するのではなく、目的のためにどの道具を使うかを考えることが大事なのだと思いました。

ここは、引き続き脳の柔らかさを切り替えていきたい部分です。



🪞 この絵の世界ではどう見えるか

先生から再三言われたのは、

「この絵の世界ではどう見えるか」
ということでした。

白さは、この絵の世界ではどう見えるのか。
明るさは、この画面の中では何が暗くてどこが明るいのか。

ついつい固有色を描き始めてしまったり、モチーフ自体を描くために立体感を出そうとすると、画面全体の明るさがバラバラになってしまう。

だからこそ、現実の色ではなく、この絵の中での見え方を考える必要がある。

これは、木炭デッサンで学んだ「空間として見る」ということにも近い感覚でした。



🧵 ギンガムチェックとチャーシューの紐

一番しんどかったのは、クッションのギンガムチェックでした。

模様として捉えると、どうしても平板というか、直線的になりがちです。

そこに対して先生から、
「チャーシューを作る紐のように、物体にまとわりつくイメージを持つといい」
と言われました。

これはかなり新しい視点で、アハ体験でした。

模様を模様として描くのではなく、物体に巻きついているものとして描く。それがデッサン。

そうすると、ただのチェック柄ではなく、立体に沿った構造として見えてくる。

こういう見方の切り替えが、描写には本当に必要なのだと思いました。



💬 講評|写実ではないが、妙な臨場感がある

講評では、
「写実ではないが、妙な臨場感がある」
と言われました。

それは、オノマトペが伝わるように描いているからではないか、と考察されています。

たしかに、私は対象を見るときに、かなり感覚的に「ふわふわ」「つるつる」「しゅっ」のような音の質感で捉えている気がします。

下記の言語化にもつながりますが、要素をオノマトペで考えるのは面白いかもしれません。

ものを描くというより、そのものが持っている音や手触りを描く。

そこに自分らしい臨場感があるのかもしれません。




⚙️ 絵を描く効率化について

先生との対話の中で、油彩だけでなく、すべてに通じる考え方に気づきました。

私の中では、効率化とは「無駄を削ること」でした。

ミニマリストのように、余計なものをなくすイメージです。

ただ、先生曰く、その逆でした。
情報量を増やして、合わさった仕事を探す。

そのために、そのモチーフがどの要素を持っていれば、それをそれたらしめるのかを考える。

マジカルバナナのような感覚です。

例えば石膏なら、

* 白い
* 人の形をしている
* 硬さがある

くらいで石膏と分かるかもしれない。

もっと言えば、白くて人の形である時点で、すでに石膏と分かるかもしれない。

その最大公約数を探して、その上で一筆で表現できることを考える。

絵画は、言語化から最も遠い行為だと思っていました。

でも実際には、しっかり言語化してあげることが大事なのだと感じました。



✍️ 模写|人物以外にも広げる

模写では、人物以外のものも描き始めました。
調子の付け方、有機的なライン、どれも勉強になります。

模写だからこそ、失敗しても良い。

そして、普段自分がやらないタッチや進め方も試せる。

引き続き、模写を通して描写の引き出しを増やしていきたいです。

余談ですがドローイングもいい感じでした




✅ 今週の振り返りまとめ

プロセスの簡略化 →△ 半透明下塗りから不透明で描き起こす流れを試した
今回、半透明の下塗りから不透明で描き起こすことをしました。ただ、最初から不透明の下塗りでも良かったかもしれません。
後ろから前へ描き起こすようなイメージを、もう少し研究したいです。



📌 来週のテーマ

•油彩の描き方を研究する

油彩は、まだまだ画材に振り回されていることが多いです。ただ、分からないからこそ、研究する余地がある。

次は、色・形・筆致・プロセスをもう少し整理しながら、自分に合う油彩の描き方を探していきたいです。



✍️ 最後に

久々の油彩でしたが、木炭デッサンで学んだことが少しずつ油彩にもつながっている感覚がありました。

一方で、油彩には油彩の難しさがあり、色、透明・不透明、筆、指、画面の世界観など、考えることが一気に増えます。

でも、だからこそ面白い。

絵を描くことは、感覚だけではなく、言語化と選択の積み重ねでもあるのだと改めて感じました。

読んでくださって、ありがとうございます。

来週もまた、一歩ずつ進んでいきます。


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