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【文字のヨガ・脳の淀みを流す③】体からの小さなサインと、巡りを止めない「引き算の食養生」。

先週は、遠くの景色を眺めたり、脇腹を伸ばしたりと、からだの中に風を通す時間を過ごせましたか。

滞っていた「肝(かん)」がゆるみ、淀みが少しずつ動き始めたなら、今週はその巡りを「止めない」ための工夫をしていきましょう。

そのヒントは、言葉を持たない身体が教えてくれる「小さなサイン」に隠されています。

■ どこに淀みが溜まっているかを知るサイン

東洋医学では、からだの内側にある五臓の疲れは、必ず「外側のどこか」にサインとして現れると考えます。

脳に霧(ブレインフォグ)がかかっているとき、ご自身のからだのどこにサインが出ているか、静かに観察してみてください。

⭐️「口や唇」にサインが出る場合

口内炎ができたり、唇が荒れたり、唾液がネバネバするとき。

これは「胃腸(脾)」が処理しきれない荷物(痰湿)を抱えて疲れているサインです。

⭐️「目や爪」にサインが出る場合

目がひどく疲れたり、爪が割れやすく
なっているとき。

これは巡りを司る「肝」が緊張し、お掃除のためのエネルギーが滞っているサインです。

これらのサインに気づいたとき、からだの巡りを止めないために必要なのが、日常の中での「引き算」です。

■ 情報と緊張を引く「食養生」

東洋医学では、ストレスや目の疲れ(肝の緊張)は、そのまま胃腸(脾)の働きを止めてしまうと考えます。

つまり、せっかく胃腸に優しいものを食べていても、パソコンの画面を睨みながら、あるいはスマホで情報を追いながらの「ながら食べ」をしていると、胃腸に余計な力が入ってしてしまい、新たな淀み(痰湿)を生み出してしまうのです。

■ 今週の処方箋:ノイズを減らす3つの引き算

今週は、食べる「量」や「内容」を変える前に、食べる時間の「ノイズ」を少しだけ引き算してみませんか。

1. 食事中、スマホや画面を「裏返す」

食事の15分間だけでも、目(肝)に入ってくる情報をシャットアウトします。

視覚からの緊張が解けるだけで、胃腸はホッと安心し、スムーズに働き始めます。

2. 「味わう」ことだけに集中してみる

頭の中をぐるぐる巡る思考(ノイズ)を一度引き算して、目の前のお茶の温かさや、お米の甘みだけに意識を向けてみます。

これが一番の「胃腸への優しさ」になります。

3. ひとくちにつき、あと「3回」多く噛む

意識を食事に向けるために、いつもより少しだけ長く噛んでみてください。

食べるペースがゆっくりになることで、からだの巡りは自然と整っていきます。

食事は、からだに栄養を入れるだけでなく、からだと心を「つなぐ」時間でもあります。

食事の時間のノイズを引き算し、静かな余白ができると、やがて頭を覆っていた霧も、すーっと晴れていくのを感じるはずです。

次回の連載では、一日の終わりにこの淀みを根本から浄化してくれる、深夜のお掃除と「睡眠」についてお話ししますね。

無理なく、あなたのペースで。
深い呼吸とともに、穏やかな毎日をお過ごしください。

東洋の知恵と余白で心身を「ゼロ地点」へ還す調律師
『Lu's room』・『文字のヨガ』主宰 Lu
からだと心をゆるめる、小さな読みもの。

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