【文字のヨガ・脳の淀みを流す①】頭にかかる「霧」の正体。あなたを重くする「無意識のひとくち」のゆくえ。
空に雲がかかる日があるように、私たちの頭の中にも霧がかかる日があります。
なんだか思考がまとまらず、ぼんやりしてしまう。
それはあなたの気持ちや気合いの問題ではなく、体の中の「巡り」が少しだけ滞っているという、静かなサインです。
■ 脳を疲れさせる「無意識のひとくち」
仕事で疲れた夕方や、ホッと一息つきたい夜。
私たちは無意識のうちに、甘いお菓子や塩気のあるスナック菓子、お砂糖がたっぷり入った飲み物に手を伸ばしてしまいますよね。
口に入れた瞬間は心を満たしてくれる手軽な甘さや脂っぽさですが、実は、胃腸(脾)にとっては処理をするのにものすごくエネルギーを使う、少しだけ「重たい荷物」になります。
働き詰めで疲れた胃腸は、これらをうまく処理しきれません。
東洋医学では、この処理しきれなかった水分やエネルギーのなごりを「痰湿(たんしつ)」と呼びます。
この「痰湿」は、体の中でネバネバとした淀みとなり、やがて上へ上へと昇っていき……あなたの脳を、すっぽりと薄い霧で覆ってしまうのです。
■ 今週は、ただ「気づく」だけでいい
「なんだか頭が回らないな」と感じたとき、エナジードリンクや濃い味の食べ物で無理やりエンジンをかけようとするのは、霧の中でアクセルを踏み込むようなもの。
余計に胃腸を疲れさせ、さらに濃い霧(淀み)を生み出してしまいます。
脳の淀みを洗い流すために必要なのは、気合を入れることでも、何か特別な栄養を「足す」ことでもありません。
今週は、まず「自分の頭に霧をかけているのは、無意識に口にしている手軽なお菓子かもしれない」と、ただ気づくだけで十分です。
「今、私の体は淀みをお掃除しようと頑張っているんだな」
そうやって自分の体を労わる視点を持つだけで、もうあなたの調律は始まっています。
今回の連載では、この霧をさらに晴らしていくための「引き算の養生」について、具体的にお話しします。
無理なく、あなたのペースで。
深い呼吸とともに、穏やかな毎日をお過ごしください。
〜東洋の知恵と余白で心身を「ゼロ地点」へ還す調律師〜
『Lu's room』・『文字のヨガ』主宰 Lu
からだと心をゆるめる、小さな読みもの。
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