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【文字のヨガ・脳の淀みを流す②】霧を晴らす「巡り」のスイッチ。肝を労わる、静かな運動の処方箋。

先週は、ご自身の「無意識のひとくち」にふと気づく時間を過ごせましたか?

「あ、今、脳に霧がかかっているな」と客観的に眺めることができたなら、それはもう、健やかな巡りへの第一歩です。

今週は、溜まってしまった淀み(痰湿)を、体の外へとスムーズに流し出していくための「巡りのスイッチ」についてお話しします。

■ 淀みを流すのは、心の「のびのび」

東洋医学では、全身の巡りをコントロールしている場所を「肝(かん)」と呼びます。

肝は、のびのびとした状態を好み、ストレスや詰め込みすぎを嫌う、とても繊細な場所です。

頭に霧がかかっているとき、私たちの「肝」はギュッと硬く、滞っています。

ホースが折れ曲がって水が流れないように、肝が滞ると、せっかくお掃除しようとしても淀みが体の中に居座ってしまうのです。

この「肝」の滞りをほどき、巡りを再開させるスイッチ。

それが、頑張りすぎない「軽い運動」です。

■ 目と体、どちらも「ゆるめる」

「肝」は、私たちの「目」とも深くつながっています。

一日中スマートフォンやパソコンの画面を見つめ、視界を一点に固定している時間は、実は「肝」を一番疲れさせ、巡りを止めてしまう時間でもあります。

脳の霧を晴らしたいとき、必要なのは筋トレのような激しい運動ではありません。

「あえて、遠くを眺めながら、体を揺らす」

そんな、余白を作るための動きです。

■ 今回の処方箋:肝をひらく「文字のヨガ」

今週は、日常の隙間にこんな「小さな動き」を差し込んでみましょう。

1. 「遠くの緑」をぼんやり眺める

一点に集中していた視線を、ふっと外の景色や遠くの木々に移します。
目の緊張がほどけると、連動して「肝」の緊張も緩み、巡りが始まります。

2. 脇腹を、気持ちよく伸ばす

「肝」の通り道は、体の側面(脇腹)を通っています。

両手を上にあげて、ゆらゆらと木が揺れるように体を横に倒してみてください。
深い呼吸をひとつ入れるだけで、滞っていた淀みが流れ出します。

3. 「10分の散歩」を自分に贈る

「歩かなきゃ」という義務感ではなく、ただ風を感じるために歩く。
腕を振って足の裏の感覚を味わうだけで、頭に上っていた気が足元へと降り、霧が晴れていきます。

何かを達成するための運動ではなく、自分の中に風を通すための時間。

「あ、今、巡り始めたな」

その心地よさを味わうだけで、あなたの調律はさらに深まっていきます。

次回の連載では、この巡りをさらに助ける「引き算の食養生」と、体からのサインについてお話ししますね。

無理なく、あなたのペースで。

深い呼吸とともに、穏やかな一日をお過ごしください。


東洋の知恵と余白で心身を「ゼロ地点」へ還す調律師
『Lu's room』・『文字のヨガ』主宰 Lu
からだと心をゆるめる、小さな読みもの。

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