【薬膳】合格への願いを込めて 健脳に働く食材
入学試験を迎える季節になると、家の中の空気が少しだけ張りつめていきます。
挑む本人はもちろん、家族にとっても進路が決まるまで気掛かりな時期です。
薬膳には「健脳」といって、脊髄を養い、脳髄を活性化し、記憶力の増強や保持を目的に用いる食材があります。
胡桃、あじ、いわし、かたくちいわし、うずらの卵などがその代表です。
なかでも、あじ・いわし・かたくちいわしと魚が数種挙がっていますが、意外なことに、これらはDHAが特別多いわけではありません。
それでも古くから健脳の食材として重宝されてきたところに、薬膳の奥深さを感じます。
また、脳髄は腎精から生じるため、補腎・益腎の食材を取り入れることも大切です。
子どもが受験生だった頃、健脳作用のある胡桃に益精の松の実、滋補肝腎の枸杞子を煎り、煮溶かした黒糖をまぶした黒糖胡桃を作りました。
さらに、健脳に働くかたくちいわしの稚魚を煎り、醤油・本みりん・蜂蜜で味付けし、補腎・益精の黒胡麻をふりかけた田作りも、勉強の合間のおやつにと用意したものです。
けれども、「硬いものは消化不良になる」と言われて、それほど食べてもらえませんでした。
そこで、消化がよく身体が温まるお粥や汁物に、小あじやかたくちいわしの煮干しでとった出汁をふんだんに使いました。
おかげさまで合格できたのは、言うまでもなく本人の努力の賜物です。
それでも、親として何かしてやれることはないかと、当時は必死でした。
そして、どれほど身体によいものであっても、無理にすすめることはできません。
薬膳は美味しいと感じてこそ、心と身体に響くものだと思うのです。
必ず春は来ます。
受験生の皆さまのもとに、美しい桜が咲きますように。
心よりお祈り申し上げます。
スマホで撮っただけなのに、光が差し込む美しい一枚になりました。
思いがけず訪れた場所の空気が、そのまま写り込んだようです。
撮影したのは、「学問の聖地」と呼ばれる湯島聖堂。
江戸の最高学府・昌平坂学問所が置かれ、日本の学問の礎が築かれた場所です。
そしてもう一枚は、学問の神様・菅原道真公をお祀りする金澤神社にて。
加賀藩の藩校を守るために創建された、学びを見守る神社です。
どちらの場所にも、静かに背筋が伸びるような気配がありました。
受験や学びに向き合う方々に、輝く光が届きますように。


