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【SNS炎上と世論操作 ─ NHKドラマ「戦争」が示す空気の怖さ】

SNSでは、ある内容が批判の対象となり、時には個人情報が特定されたり、不当な誹謗中傷を受けたりするなど、社会的な活動が困難になるケースがある。
逆に、注目を集めれば「正しい意見」として一気に支持される。
本来なら多様な意見があって当然なのに、逆の立場を取ることは難しい。空気を読み、同調する方が生きやすい。
だがその「空気」こそが、時に社会を誤った方向へ導く。

メディアと空気の支配

この傾向はSNSに限らない。
メディアが「NO」と言えば世論も「NO」へ。
「YES」と言えば、世論も「YES」へ傾く。
「出る杭は打たれる」という言葉は、日本人の美徳とされることもある。
しかしそれは、反対意見を封じ、議論を不毛なものにし、誤った選択を招く危険をはらんでいる。

戦争シミュレーションが示したもの

実は、この「空気に流される危うさ」は過去にもあった。
NHKで放送されたシミュレーションドラマ「戦争」は、太平洋戦争開戦前に存在した秘密の研究所を題材にしている。
そこでは日米開戦をシミュレーションし、日本が敗戦することを予測していた。
にもかかわらず、日本は戦争へと突き進んだ。

ドラマは、軍部や指導者の思惑だけではなく、世論とメディアが作り出した「空気」が戦争を後押ししたことを描いている。
東條英機ですら開戦か和平かで揺れ動いていたが、世論の圧力を前に和平はかき消された。

もし研究所の知見が戦争回避のために活かされていたならば、違う未来があったのかもしれない。
だがそれは実現しなかった。

必要なのは「I like your opinion, but I have another opinion.」


海外の教師がよく口にする言葉がある。

“I like your opinion, but I have another opinion.”
(私はあなたの意見は好きだ、しかし私は別の考えを持っている。)

この姿勢こそ、私たちが目指すべきものだろう。
相手の意見を受け入れつつ、自分の考えも表明する。
意見を交わし続けることによってのみ、誤った結論を避けることができる。

歴史の教訓を現代に


歴史は繰り返される。だからこそ、過去の教訓を現代に活かさねばならない。
• 偏向報道や一方的な解説を鵜呑みにしないこと。
• SNSの多数派に流されず、少数意見にも耳を傾けること。
• 相手を尊重しつつ、自らの意見を臆せず伝えること。

NHKドラマ「戦争」は、私たちに「空気に支配される危うさ」を突きつけている。
炎上に揺れる現代社会こそ、この教訓を受け止める必要がある。




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