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『世界の美術家500』・45

Amigoni Jacopo  アミゴーニ、 ジャコポ
《アルゴスの首を受け取るジュノー》

ゼウスの妻ジュノーは百眼の巨人アルゴスに、夫の愛人と目星をつけたイオを見張らせた。アルゴスはゼウスの命を受けたメルクリウスに殺害される。ジュノーはアルゴスを偲び、巨人の眼を孔雀の尾羽の紋様にした。この作品はアルゴスの首を受け取るジュノーの姿を描いたもの。柔らかく、 官能的な描法、明るい色彩、優美な線はロココの典型。アミゴーニは肖像と歴史的場面を描いて社交界で成功を収めた。ロココの画家の例にもれず、ヨーロッパ全土を活躍の場としたが、英国での活動がとくに目立つ。実り多いロンドンへの旅を終えてヴェネチアに戻った後、1746年にカナレットに英国旅行を薦めたのはアミゴーニらしい。英国ではコヴェント・ガーデンとムーア公園の装飾を手がける。その後は王族、貴族の優雅な肖像を描いて、安楽に暮らした。

 

Andre Carl  アンドレ、 カール
《亜鉛とマグネシウムの平面》

工場生産された純粋なマグネシウムと亜鉛の正方形の板を交互に、床に平らに置いたもの。伝統的な彫刻の考え方とはちがって、個々のパーツは接着されていない。どれでもひとつ取り上げて、交換できる。また縦方向の組立てもない。ただ床に置かれているだけである。伝統的な彫刻のように、空間にすっくと立ってはいない。注目を集めようと派手に騒がず、床に溶けこんで、ただ踏まれるのを待っている。ステラとブランクーシの影響を受けたアンドレは、1960年から64年にかけてペンシルヴェニア鉄道に勤務し、規格化され、交換可能なユニットを扱う作業に従事した。60年代半ばからはレンガ、発泡スチロールの板、セメント・ブロックを床に並べる作品を制作。同一ユニットの配置は、単純な数学的原理に従って決定される。


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