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【子どものお手伝いで生きる力が育つ】「できた!」を奪わない、見守る子育て


「ママ、やる!」

そう言って、子どもが台所にやってくる。

正直なところ、忙しいときほど私は思います。

「今日はやめてほしいな」
「自分でやったほうが早い」
「こぼされたら大変だな」

ごはんを作って、片づけて、お風呂に入れて、明日の準備をして。

ママには、やることがたくさんあります。

だから、子どもが「お手伝いしたい」と言ってくれても、心の余裕がない日はあります。

でも最近、子どもの「やりたい」を見ていると、お手伝いって単に家事を手伝ってもらうことではないんだなと思うようになりました。

「自分にもできた」

その小さな経験が、これから生きていくための力につながっていくのだと思います。
 



「できた!」の顔は、想像以上にうれしそう

笑顔

子どもがお手伝いをしたあとの顔って、本当に誇らしそうです。

野菜を運べた。

お皿を並べられた。

混ぜられた。

洗濯物をカゴに入れられた。

大人からすると、本当に小さなことです。

むしろ、あとからやり直すこともあるかもしれません。

でも、子どもにとっては大仕事。

「自分が家族の役に立った」

その実感があるのだと思います。

「ありがとう、助かったよ」

そう声をかけると、子どもの表情がパッと明るくなる。

私はその姿を見るたびに、

子どもが欲しいのは、上手にできたという評価だけではなく、

「自分もこの家族の一員なんだ」 「私にもできることがあるんだ」

という感覚なのかもしれないな、と思います。

お手伝いは「生きる練習」

お手伝いには、生きるために必要なたくさんの力が詰まっています。

料理なら、

何を作るか考える。

食材を見る。

手を動かす。

順番を考える。

失敗したら、どうしたらいいか考える。

片づける。

洗濯なら、服を運ぶ、たたむ、しまう。

掃除なら、汚れを見つけて、きれいにする。

どれも学校のテストの点数には直接出てこないかもしれません。

でも、大人になったときに必要になることばかりです。

自分のことを自分でする力。

人のために動く力。

考える力。

工夫する力。

最後までやってみる力。

「お手伝い」は、小さな生活体験の積み重ねです。

私は、こういう経験こそ、子どもの生きる力の土台になると思っています。

親が手を出さないって、意外と難しい

子ども

ただ、子どもに任せるのは簡単ではありません。

危なっかしい。

遅い。

こぼす。

間違える。

見ているこちらがソワソワします。

「あ、それ違うよ」

「貸して、ママがやる」

つい言いたくなります。

私自身も、何度もあります。

きれいにやってほしい。

早く終わらせたい。

失敗させたくない。

そう思って、先回りしてしまう。

でも、大人が全部やってしまえば、当然失敗は減ります。

その代わり、

「自分で考える経験」も 「やり直す経験」も 「最後までできた経験」も、

一緒になくなってしまうのかもしれません。

そう考えるようになってから、

少しだけ、待つことを意識するようになりました。

見守ることは、何もしないことじゃない

「見守る」という言葉は、簡単そうに聞こえます。

でも、実際の子育てでは、とても難しいことだと思います。

子どもが困っていると助けたくなる。

間違えていると直したくなる。

時間がかかると代わりたくなる。

それでも、少し待ってみる。

「どうしたらいいと思う?」

と聞いてみる。

できそうなら任せてみる。

危険なところだけ、大人が支える。

見守るというのは、放っておくことではありません。

「あなたならできると思っているよ」

と信じながら、そばにいることなのだと思います。

完璧にできなくていい

もちろん、毎日お手伝いをさせなくてもいいと思います。

忙しい日は、

「今日はママがやるね」

でもいい。

ママに余裕がないのに、

「子どもの経験のために!」

と無理をしたら、かえって苦しくなってしまいます。

大切なのは、完璧に取り入れることではなく、

余裕がある日に少し任せてみること。

まずは、

お箸を並べてもらう。

野菜を運んでもらう。

混ぜてもらう。

洗濯物をカゴに入れてもらう。

そんな小さなお手伝いで十分です。

そしてできたら、

「上手だね」だけでなく、

「助かったよ」 「ありがとう」

と伝えてみる。

その言葉はきっと、

「自分は役に立てる」

という自信になっていくと思います。

「できた」の積み重ねが、自分を信じる力になる

子どもがこれから生きていく中では、思い通りにいかないこともたくさんあります。

勉強。

友達関係。

習い事。

仕事。

人間関係。

そんなとき、

「やったことがないから無理」

ではなく、

「とりあえずやってみよう」

と思える人になってほしい。

その力は、特別な教育だけで育つものではないと思っています。

「自分で靴を履けた」

「お皿を運べた」

「卵を混ぜられた」

「ママにありがとうと言われた」

そんな、日常の小さな「できた」が、

少しずつ心の中にたまっていく。

そしていつか、

「私はきっと大丈夫」

という自信につながっていくのではないでしょうか。

子どもがお手伝いをしたがったら、

ほんの少しだけ、待ってみる。

手を出したくなったら、

ほんの数秒、見守ってみる。

うまくできなくても大丈夫。

時間がかかっても大丈夫。

子どもは今、

「生きる練習」をしている途中です。

今日の小さな、

「できた!」

を大切に。

ママがそばで見守ってくれている安心感の中で、

子どもは少しずつ、

自分の力で生きていく準備をしているのだと思います。

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