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おはぎの栄養は?あんこ・きなこ・もち米から考える、健康投資として楽しむ和菓子


「甘いものは、健康のためには控えたほうがいい。」

そう思うこともあるけれど、私は最近、甘いものを“食べるか、食べないか”の二択で考えなくなりました。

大切なのは、何を食べるかを知ったうえで、自分なりに楽しむこと。

そんな視点で改めて見てみると、おはぎって、とてもおもしろい食べ物です。

もち米に、あんこ。
きなこをまぶしたものもある。

一見すると「甘い和菓子」ですが、材料をひとつずつ見ていくと、炭水化物だけではなく、たんぱく質や食物繊維、ミネラルなども含まれています。

今回は、管理栄養士として、おはぎの栄養について考えてみます。



おはぎを見ると、なんだかほっとする

おはぎ

おはぎを見ると、不思議と懐かしい気持ちになります。

きらきらしたケーキや、華やかなパフェとは少し違う。

ころんと丸くて、あんこに包まれた素朴な姿。

お彼岸や、家族が集まるときに食べた記憶がある人も多いのではないでしょうか。

食べ物って、栄養素だけでできているわけではないと思います。

「あのとき、おばあちゃんが作ってくれた」

「家族みんなで食べた」

そんな記憶まで含めて、私たちの心を満たしてくれる。

健康投資というと、野菜を増やす、運動する、睡眠をとる、といったことを思い浮かべます。

もちろん、それも大事です。

でも、心がほっとする時間を持つことも、長い目で見れば大切な健康投資なのではないか。

おはぎを食べながら、そんなことを思いました。

おはぎの主役「もち米」はエネルギー源

おはぎの土台になるのが、もち米です。

もち米に多く含まれるのは炭水化物。

炭水化物は、体を動かしたり、脳を働かせたりするための大切なエネルギー源です。

「炭水化物=太るもの」と考えて避けてしまう人もいますが、本来、私たちの体に必要な栄養素です。

特に、仕事や家事、育児で毎日動いていると、エネルギーはしっかり消費します。

疲れているときに甘いものやごはんものを食べたくなるのも、体がエネルギーを求めている一面があります。

もちろん、おはぎは砂糖も使うため、食べすぎればエネルギーの摂りすぎにつながります。

だからこそ、

「甘いからダメ」

ではなく、

「今日は1個、ゆっくり味わおう」

くらいの付き合い方がちょうどいいのだと思います。

あんこに使われる小豆は、意外と栄養豊富

おはぎといえば、やっぱりあんこ。

あんこの原料である小豆は、豆類の仲間です。

小豆には植物性たんぱく質や食物繊維が含まれ、鉄やカリウムなどのミネラルも摂ることができます。

さらに、小豆の皮にはポリフェノールも含まれています。

こうして考えてみると、

「おはぎ=砂糖のかたまり」

というわけではありません。

もちろん、あんこには砂糖が加えられているので、たくさん食べれば糖質の摂取量も増えます。

ただ、「甘いものを食べるなら、少しでも素材の栄養を感じられるものを選びたい」と思ったとき、あんこを使った和菓子はひとつの選択肢になると思います。

私はこういうことを知ると、食べる時間そのものが少し楽しくなります。

ただ「おいしい」で終わるのではなく、

「小豆って豆なんだよな」

「食物繊維も入っているんだな」

と考えながら食べる。

それだけで、食への見方が変わります。

きなこのおはぎもおすすめ

きなこ

きなこのおはぎも好きです。

きなこは大豆を炒って粉にしたもの。

そのため、大豆由来の植物性たんぱく質や食物繊維などを含んでいます。

香ばしい香りがあるので、少ない量でも満足感を感じやすいのも、きなこの魅力です。

あんこ、きなこ、黒ごま。

同じおはぎでも、衣が変わるだけで味も栄養も少しずつ変わる。

そんなところも、日本の食文化のおもしろさだと思います。

「体にいいから食べる」だけが健康投資ではない

栄養について発信していると、

「これは体にいいですか?」

「これは食べないほうがいいですか?」

と聞かれることがあります。

でも私は、食べ物を単純に「良い」「悪い」で分けるのは難しいと思っています。

例えば、おはぎ。

食べすぎれば糖質やエネルギーの摂りすぎになるかもしれません。

一方で、小豆やきなこから栄養を摂ることができる。

そして何より、

「おいしいね」

と家族と一緒に食べれば、そこには楽しい時間があります。

健康のために食事を整えることは大切です。

でも、健康を意識しすぎて、

「これは食べちゃダメ」

「あれも我慢しないと」

と、食事が苦しくなってしまったら、少し寂しい。

健康投資は、今日一日完璧な食事をすることではありません。

10年後、20年後も続けられる食生活をつくっていくこと。

そう考えると、ときどきおはぎを食べる時間だって、私にとっては大切です。

おはぎを「罪悪感」ではなく「味わう時間」に

甘いおはぎをひと口食べる。

もち米のもちもちした食感。

あんこのやさしい甘さ。

きなこの香ばしさ。

せっかく食べるなら、スマホを見ながら何となく食べるより、

「おいしいな」

と思いながら味わいたい。

そして、次の食事では野菜や魚、肉、豆腐などを食べればいい。

一食、一食品だけで健康は決まりません。

食事は毎日の積み重ねです。

だから私は、甘いものを食べた日に後悔するより、

「おいしかった。また明日から整えよう」

と思える自分でいたい。

おはぎには、もち米のエネルギー、小豆の食物繊維やたんぱく質、きなこの大豆由来の栄養があります。

そして、栄養成分表には載らない、懐かしさや安心感もあります。

体だけではなく、心まで満たしてくれるもの。

そんな日本の昔ながらのおやつを、これからも健康投資のひとつとして、上手に楽しんでいきたいと思います。

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