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熱中症予防におすすめの水分補給|一気に飲まず「こまめに飲む」が未来の健康を守る


夏になると、「今日は暑いな」と感じながらも、つい無理をしてしまうことがあります。

仕事、家事、育児、買い物。目の前のことに追われているうちに、自分の水分補給は後回し。
子どもには「お茶を飲んでね」と声をかけているのに、自分は朝からほとんど飲んでいなかった――。
私自身、そんな日が何度もあります。

夕方になって、頭が重い。
体がだるい。
なんとなく集中できない。

そこで初めて、「そういえば、今日はあまり水分をとっていなかった」と気づくのです。

熱中症予防で大切なのは、暑さに耐えることではありません。

体調を崩してから慌てて水分をとるのではなく、体調を崩す前に、こまめに補給しておくこと。
それは、特別な道具も高価な商品も必要のない、今日から始められる健康投資です。



のどが渇くまで待たない

「のどが渇いたら飲めばいい」

そう考えている人は少なくありません。
しかし、忙しく過ごしていると、のどの渇きに気づかないことがあります。

厚生労働省も、室内・屋外を問わず、のどの渇きを感じていなくても、こまめに水分を補給するよう呼びかけています。
熱中症は炎天下だけでなく、室内で何もしていないときにも起こる可能性があります。

エアコンの効いた部屋にいるから大丈夫。

今日は外出しないから大丈夫。

汗をあまりかいていないから大丈夫。

そう思っていても、呼吸や皮膚から水分は少しずつ失われています。
大切なのは、「渇いたら飲む」ではなく、「渇く前に飲む」という意識です。

一気に飲むのではなく、少しずつ何度も

水分補給というと、大きなペットボトルを一気に飲み干すようなイメージを持つ人もいるかもしれません。

しかし、おすすめしたいのは、一度にまとめて飲む方法ではありません。

朝からほとんど飲まず、夕方になって一気に飲むのではなく、朝、午前中、昼食時、午後、入浴の前後など、飲む機会を一日の中に分けることです。

「あとでまとめて飲もう」と思っていると、その“あとで”を忘れてしまいます。
気づいた頃には、すでに体がつらくなっていることもあります。

コップ一杯を無理に飲み切らなくても構いません。まずは数口でも、時間を空けて繰り返す。
小さな水分補給を積み重ねる方が、忙しい毎日の中でも続けやすくなります。

こまめに飲むことは、体のためだけでなく、自分の体調を気にかける時間を増やすことでもあります。

水分補給を「意志」ではなく「仕組み」にする

水分補給を忘れてしまうのは、意志が弱いからではありません。

忙しいと、忘れてしまうのが普通です。だからこそ、頑張って覚えるのではなく、生活の行動とセットにすることがおすすめです。

朝起きたら飲む。

朝食や昼食と一緒に飲む。

外出する前と帰宅後に飲む。

仕事の休憩時間に飲む。

入浴の前後に飲む。

子どもに水分を渡すとき、自分も一緒に飲む。

私が特に大切だと感じるのは、「子どもに飲ませるときは、自分も飲む」という習慣です。

親は、家族の体調を優先するあまり、自分のことを後回しにしがちです。
しかし、親が体調を崩してしまえば、家庭全体に影響します。

自分のために水分をとることは、わがままではありません。家族を守るためにも必要な行動です。

汗をたくさんかいたときは塩分も意識する

普段の生活では水やお茶などを基本にしながら、運動や屋外作業などで大量に汗をかいたときには、失われた塩分にも注意が必要です。

厚生労働省は、熱中症予防として水分だけでなく、状況に応じて塩分や経口補水液などを補給することも案内しています。

ただし、暑いからといって誰もが塩分を多くとればよいわけではありません。
食事からも塩分は摂取しています。持病がある人や、水分・塩分の制限を受けている人は、自己判断で量を増やさず、医師の指示を優先してください。

飲み物だけに頼るのではなく、食事を抜かないこと、涼しい場所で休むこと、エアコンを適切に使うことも大切です。
水分補給だけで、すべての熱中症を防げるわけではありません。

「いつもと違う」は体からのメッセージ

めまい、立ちくらみ、頭痛、吐き気、強いだるさ、筋肉のこむら返りなどは、熱中症でみられる症状です。

「疲れているだけ」と我慢せず、涼しい場所へ移動し、衣服を緩めて体を冷やし、水分や塩分を補給しましょう。
自力で水が飲めない、呼びかけへの返事がおかしい、意識がないといった場合には、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。

頑張ることと、無理をすることは違います。

早めに休むことは、弱さではありません。
自分の体を守るための判断です。

今日の一口が、未来の健康を守る

健康投資というと、運動を始めたり、健康食品を買ったり、検査を受けたりすることを想像するかもしれません。

もちろん、それらも大切です。

けれど、もっと身近な健康投資があります。

それが、手の届くところに飲み物を置き、のどが渇く前に一口飲むことです。

一度にたくさん飲んで帳尻を合わせようとせず、少しずつ、何度も飲む。たったそれだけの習慣が、暑い日の自分と家族を守ります。

「忙しいから飲めなかった」ではなく、「忙しい日だからこそ飲む」。

今日の小さな一口を、未来の元気につなげていきましょう。


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