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目から日焼けする?紫外線が目に与える影響と必要な栄養|健康投資として始めたい目の日焼け対策


先日、患者さんからこんな相談を受けました。

「目からも日焼けするって聞いたんですけど、本当ですか?」

日焼けと聞くと、まず思い浮かぶのは肌です。
私自身も夏になると、日焼け止めを塗ったり、帽子をかぶったり、「今日は紫外線が強そうだな」と肌のことばかり気にしていました。

でも、紫外線を浴びているのは肌だけではありません。

目も毎日、紫外線にさらされています。

この質問を聞いたとき、改めて「目を守ることも健康投資のひとつだな」と感じました。



「目から日焼けする」ってどういうこと?

まず知っておきたいのは、「目から紫外線が入ると、そのせいで全身の肌が日焼けする」という意味で単純に考える必要はないということです。

一方で、紫外線そのものが目の組織にダメージを与えることは分かっています。

強い紫外線を短時間浴びることで、角膜や結膜に炎症が起こる紫外線角膜炎や光結膜炎が起こることがあります。

雪山で起こる雪目もその一つです。

つまり、肌が赤くなるような「日焼け」とまったく同じではありませんが、

目にも紫外線による“日焼けのようなダメージ”が起こる

と考えると分かりやすいと思います。

怖いのは「今日」よりも「何年後か」

私が患者さんにお伝えしたかったのは、ここです。

紫外線対策は「今日、目が痛くならないため」だけではありません。

紫外線への長期間の曝露は、白内障や翼状片などのリスクと関係しています。
目やその周囲のがんとの関連も挙げられており、加齢黄斑変性の発症にも紫外線が関わる可能性があるとしています。

特に白内障は、目のレンズにあたる水晶体が濁り、視力が低下していく病気です。

WHOによると、世界の白内障による失明の一部は、紫外線への過剰な曝露が関係している可能性があります。

こういう話をすると、

「今は見えているから大丈夫」

と思いたくなります。

でも、健康投資とは、症状が出てから慌てて何かをすることではなく、10年後、20年後の自分のために、今日できる小さな行動を積み重ねることではないでしょうか。

食事も運動も、そして目の紫外線対策も同じです。

目の健康のために意識したい栄養

患者さんからは、

「じゃあ、何を食べたらいいですか?」

とも聞かれました。

ここで意識したい栄養素の一つが、ルテインとゼアキサンチンです。

これらはカロテノイドの仲間で、網膜に存在する色素でもあります。

食材では、

  • ほうれん草

  • 小松菜

  • ブロッコリー

  • かぼちゃ

  • とうもろこし

  • 卵黄

などから摂ることができます。

さらに、抗酸化に関わるビタミンCやビタミンE、体のさまざまな酵素の働きに関わる亜鉛なども、偏らず摂っておきたい栄養素です。

ビタミンCなら、キウイ、ブロッコリー、パプリカ、柑橘類。

ビタミンEなら、ナッツ類や植物油、アボカド。

亜鉛なら、牡蠣、肉、魚、卵など。

「目に良い食品を一つだけ大量に食べる」のではなく、

野菜+たんぱく質源+主食をそろえる。

結局は、そんな普通の食事を続けることが大切だと私は思っています。

なお、米国国立眼病研究所の究では、特定の段階の加齢黄斑変性がある人に、ルテイン・ゼアキサンチン、ビタミンC・E、亜鉛などを含む特定のサプリメントが病気の進行を遅らせることが示されています。
一方、健康な人が飲めば加齢黄斑変性を予防できるというものではありません。
サプリメントを自己判断で高用量摂取するのではなく、必要な場合は眼科医に相談することが大切です。

食事だけで紫外線は防げない

栄養の話をすると、

「じゃあ、食事を気をつけていれば大丈夫ですね」

となりがちですが、ここも大事なポイントです。

栄養は紫外線を遮ってくれるわけではありません。

一番直接的な対策は、そもそも目に入る紫外線を減らすこと。

外に出るときは、

UVカット機能のあるサングラス+つばの広い帽子

を組み合わせるのがおすすめです。

サングラスは「おしゃれな人がかけるもの」ではなく、目を守る健康グッズとしてもっと普通になってもいいのではないかと思います。

「見える」を守るのも健康投資

患者さんからの何気ない質問をきっかけに、私自身も改めて考えました。

私たちは、肌のシミには敏感なのに、目に蓄積していく紫外線の影響については意外と無頓着です。

けれど、年齢を重ねても、

家族の顔を見る。

本を読む。

料理をする。

きれいな景色を見る。

そんな当たり前のことを続けるために、「見える」という機能はとても大切です。

今日からできることは難しくありません。

野菜や魚、肉、卵などをバランスよく食べる。

外出するときは帽子をかぶる。

UVカットのサングラスを使う。

そして、目に痛みや強い充血、見えにくさなどの異常を感じたら放置しない。

健康投資というと、特別な食品や高価なサプリメントを思い浮かべるかもしれません。

でも本当の健康投資は、将来の自分のために、今日できる小さな習慣を一つ増やすこと。

肌だけではなく、目にも紫外線対策を。

今年の夏は、私も今まで以上に「目の日焼け」を意識して過ごしたいと思います。


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