管理栄養士の資格を活かせていないママへ|「食が医療を超える」食療大学・越井智美さんとの食事で感じたこと
「せっかく管理栄養士の資格を取ったのに、全然活かせていない」
そんなふうに感じたことはありませんか?
管理栄養士になるために、大学でたくさん勉強して、実習をして、国家試験を受けて。
決して簡単ではない道を通って資格を手にしたはずなのに、結婚や出産、子育て、仕事、家庭との両立の中で、
「私、管理栄養士なのに何をしているんだろう」
と思ってしまうことがある。
特にママになると、自分のことはどうしても後回しになります。
子どものごはんを作って、保育園の準備をして、仕事に行って、帰ってきたらまた夕食、お風呂、寝かしつけ。
毎日を回すだけで精いっぱい。
資格を活かしたい気持ちはあっても、
「今さら何ができるんだろう」 「発信なんて私には無理」 「特別な実績もないし」
そんな気持ちになってしまう人もいると思います。
私自身も、管理栄養士という資格について、何度も考えてきました。
そんな中、先日、食療大学の学長である越井智美さんと食事をする機会がありました。
そこで改めて感じたのです。
管理栄養士の可能性は、もっともっと広いのかもしれない、と。
「食が医療を超える」という夢

智美さんが描いているのは、
「食が医療を超える」
という未来。
この言葉を聞いたとき、私はとても心を動かされました。
私は病院で管理栄養士として働いてきたので、医療の大切さを日々感じています。
病気になったとき、薬や治療が必要になることはもちろんあります。
医師、看護師、薬剤師をはじめ、多くの医療従事者が患者さんの命を支えています。
だから、医療を否定するという意味ではありません。
むしろ、
「病気になってから治療するだけではなく、そのもっと手前で食にできることがあるのではないか」
という問いなのだと、私は感じました。
毎日食べるもの。
家族と囲む食卓。
子どもの頃から身につける食習慣。
その積み重ねが、5年後、10年後、20年後の健康につながっていく。
食はあまりにも日常にあるから、私たちはその力を忘れてしまいがちです。
でも、本当はものすごく大きな可能性を持っている。
そんなことを、智美さんとの時間を通して改めて考えました。
管理栄養士は「病院や給食施設で働く人」だけではない
私が管理栄養士を目指した頃、管理栄養士の働く場所といえば、病院、福祉施設、学校、行政、給食会社。
そんなイメージが強くありました。
もちろん、それらは今でも大切な仕事です。
でも、今は時代が変わっています。
料理教室を開いてもいい。
子育て中のママに食事のことを伝えてもいい。
SNSで発信してもいい。
記事を書いてもいい。
企業の商品開発に関わってもいい。
地域活動をしてもいい。
子どもたちに食育をしてもいい。
自分だからこそできる形で「食」を伝えていくことができます。
資格を取ったからといって、必ずしも決められた場所で働かなければならないわけではありません。
むしろ、
「管理栄養士×自分の経験」
にこそ、価値があるのではないかと思っています。
ママになった経験も、管理栄養士としての強みになる
私も子どもを育てるようになって、食に対する見方が大きく変わりました。
教科書には、
「栄養バランスのよい食事を」
と書いてあります。
でも現実の子育てでは、そんなに簡単ではありません。
せっかく作っても食べない。
野菜を嫌がる。
昨日まで食べていたものを突然食べなくなる。
忙しくて料理をする余裕がない日もあります。
子どもを育てて初めて分かったことが、たくさんあります。
だから今は、以前よりも
「正しい栄養を伝えること」
だけではなく、
「その人の生活の中で、どうすれば続けられるか」
を考えるようになりました。
それは、ママになったからこそ得られた経験です。
もし今、
「出産してから管理栄養士としてのキャリアが止まってしまった」
と感じている人がいたら、伝えたい。
止まったのではありません。
子育てをしている時間も、管理栄養士としての引き出しを増やしている時間なのだと思います。
資格を活かすことは、大きなことを始めることではない

「資格を活かしたい」
というと、何か新しい事業を始めたり、独立したりしなければならないように感じるかもしれません。
でも、そんな必要はありません。
友達から食事について相談されたときに、少しアドバイスする。
子どもと一緒に料理をする。
地域の親子に食のことを伝える。
SNSで、自分が学んだことをひとつ発信してみる。
それだって、立派に資格を活かしていると思います。
最初から大きなことをしなくてもいい。
小さな一歩が、いつか誰かの健康を守ることにつながるかもしれない。
その積み重ねの先に、仕事が生まれることだってあります。
私も「食の可能性」を伝える一人でありたい
智美さんと食事をしながら話をしていて、私はワクワクしました。
誰かが本気で夢を語っている姿を見ると、
「私ももっとできることがあるかもしれない」
と思わせてもらえます。
「食が医療を超える」
大きな夢です。
でも、私はその未来を見てみたいと思いました。
病気になってから食事を見直すのではなく、
子どもの頃から食を楽しみ、自分の体を大切にすることが当たり前になる社会。
ママたちが「ちゃんと作らなきゃ」と苦しむのではなく、食を味方につけて少し楽に子育てできる社会。
管理栄養士が病院や施設の中だけではなく、もっと地域や家庭の中に入っていく社会。
そんな未来ができたら素敵だと思います。
だから私は、智美さんの夢を応援したい。
そして、応援するだけではなく、私自身も自分にできることを続けていきたいと思いました。
管理栄養士の資格を眠らせないで
もし今、
「管理栄養士の資格を全然活かせていない」
と思っているママがいたら。
資格を取ったときのことを、少しだけ思い出してみてください。
なぜ管理栄養士になろうと思ったのでしょう。
誰の役に立ちたかったのでしょう。
そして今のあなたには、資格を取った当時にはなかった経験があります。
結婚。
仕事。
妊娠。
出産。
子育て。
家族の健康。
毎日の食事づくり。
そのすべてが、あなたにしかない経験です。
管理栄養士としての知識と、これまで生きてきた経験を掛け合わせたら、きっとあなたにしかできないことがあります。
私もまだ、その途中です。
でも、だからこそ挑戦していきたい。
食には、人の人生を変える力がある。
そして、その力を伝えられる管理栄養士という資格には、まだまだ大きな可能性がある。
越井智美さんとの食事を通して、そんなことを改めて感じた一日でした。
「食が医療を超える」未来へ。
私も、自分のできる場所から、一歩ずつ進んでいきたいと思います。
https://www.instagram.com/tomomi_koshii?igsi=MXZocHNxb2tscjBocA==
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