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DOLL.PKG REBOOTED New Line —CYBER MECHANICA

DOLL.PKG の第二章として立ち上げた
DOLL.PKG REBOOTED New Line — CYBER MECHANICA
派手な告知こそしていませんが、制作そのものは今も淡々と続いています。日々の試行の中で、少しずつ輪郭を確かめながら、この世界観を積み重ねています。

もしご関心をお持ちいただけましたら、これまでの経緯やコンセプトについては以前の記事にまとめておりますので、そちらもあわせてご覧いただければ幸いです。

テーマは「金属に宿る生命(いのち)の気配」。
人と機械、感情と構造。
その境界がふと曖昧になる瞬間に惹かれ、作品づくりを続けています。

とりわけ意識しているのは、機械の持つ精密さをどう表現するかという点です。ディテールはできる限り高精細に、冷たさの中に微かな感情の揺らぎが滲むよう心がけています。

これらの作品は、日々の制作の中で数多く作品が生まれていく中で、あらためて目視で一つひとつ確認し、特に心に残ったものだけを選び、ストアでの販売作品としています。

こちらから DOLL.PKG 公式オンラインショップをご確認いただけます。

今回はその中から、
「完成度は高いけれど、ほんの少しだけ何かが足りず、販売には至らなかった作品」

いわば「惜しくも見送った」ものたちをご紹介できればと思います。
表には出なかった作品だからこそ、制作の過程や迷いの跡が残っている。
そんな一面も含めて、静かにお楽しみいただけましたら幸いです。

①:ポージングの変移

CYBER MECHANICA に登場する DOLL たちは、これまで一貫して「挑発的な色気」を帯びたポージングを意識してきました。それは世界観を端的に伝えるための、ひとつの分かりやすい記号としています。よりアート寄りの表現を探る試みとして、 あえて DOLL に「あぐら」をかかせてみました。

身体の緊張感が抜け、視線や姿勢が内側へと向かうことで、 これまでとは異なる静けさが生まれたように感じています。

構図や質感そのものは個人的にも好みで、完成度にも手応えはありました。ただ、仕上がった姿を眺めているうちに、ふと「只管打坐(しかんたざ)」という言葉が脳裏に浮かびました。
その瞬間、この作品は「売り物」というよりも、「留めておくもの」なのではないか―
そんな感覚が勝り、今回はショップでの販売を見送ることにしました。

②DOLLをもう少し主役へ

この作品では、あくまで DOLL を中心に据えることを意識し、車は物語を補足する「脇役」として配置しました。
視線の流れや主従関係を明確にすることで、DOLL の存在感をより際立たせる狙いです。

質感表現については、自分なりに納得のいく仕上がりとなりました。 金属やボディの反射、空気感など、 細部には手応えを感じています。

ただ、全体を俯瞰して見たとき、コンセプトや構図としてはどこか噛み合いきらず、視線が迷ってしまう印象が拭えませんでした。
完成度そのものは決して低くはないものの、「今、この形で手元を離してよいか」と自問した結果、今回はショップでの販売を見送る判断としました。

③もう少しポップに

こちらは、少しポップな感覚を取り入れつつ、「鳥瞰図」を思わせる視点を意識して制作しました。俯瞰することで全体像を一度フラットに捉え直し、これまでとは異なるリズムや軽やかさを探る試みです。

構図や色のバランスなど、個人的には気に入っている点も多く、 実験としては収穫のある一枚になったと感じています。

ただ、仕上がりを見返すうちに、車体がどうしても「ミニ四駆」のようなおもちゃに見えてしまい、世界観としてのリアリティから一歩外れてしまった印象が残りました。

④お股を閉じて

以前、「サイボーグとはいえ、お股を開くのはいかがなものか」
とご意見をいただいたことがあり、今回はあえて脚を閉じたポージングで制作してみました。

身体のラインやシルエットが整理され、 過度な主張を抑えたことで、これはこれで一種の造形的な面白さや、 別の意味での「アート」は感じられる仕上がりになったと思います。

ただ、自分が CYBER MECHANICA というシリーズで探している感触とは、どこか微妙にズレている…そんな違和感が最後まで拭えませんでした。


これらの作品たちは完成度そのものを否定するものではありませんが、今回はあくまで試行の一環として留め、ショップでの販売は見送る判断としています。

完成していながら、あえて手放さない。
制作の中で生まれる、そうした静かな判断もまた、今の自分にとっては大切なプロセスなのだと感じています。

なお、今回ご紹介した作品群とは別に、公式サイトでは CYBER MECHANICA シリーズの作品をお求めいただけます。
ご興味をお持ちいただけましたら、制作の延長線として、静かに覗いていただければ幸いです。

こうした遠回りや揺らぎも含めて、自分なりの表現の輪郭を確かめている途中なのだと感じています。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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Duke.j.white — Aesthetic Director · Words & Steel いつも応援頂きましてありがとうございます。現在、クリエイター活動の資金調達を進めています。ご支援いただけると大変嬉しいです。