創作のためのAI相棒メモ②(2026/09)
🌿はじめに
私は考えを言語化し、アイデアをまとめ、想いを形にするための相棒としてAIを利用しています。そして、小説として自分で文字を紡いでいます。
AIはあくまで補助であり、物語の核心や文章の最終形は自分の手で整えています。そのスタンスは変わりません。ですが、2026年秋を迎えた今、人間を取り巻くAIたちは、数ヶ月前とは比べものにならないほど変わりました。
状況が目まぐるしく変わる今だからこそ、目的別に「どのAIがどんな場面で輝くのか」、最新の相関図をまとめ直しました。
※普段あまり利用していないAIのことも書いています。
2026年9月時点・主要AI比較
🎨 Claude(Anthropic)
・料金
個人向けには無料版・月額22ドルのProプラン・月額110ドル〜のMaxプランがあります。
・無料版の特徴(基本チャット・Web検索)
1日の利用回数に上限があり、目安は10〜30回です。業務で毎日使うと不足しやすい場面が出てきます。 Claude本人曰く、制限がかかったら時間をおいて再び話しかけてほしいとのこと。
・特徴・強み
主要AIの中で「文章力のClaude」として位置づけられており、資料製作や小説執筆も可能な自然で知的な日本語表現が強み。
・創作活動での強み
世間的な評判としては、AIに特有の「機械っぽさ」がなく人間の気持ちを深く読み取った複雑な心理描写や、自然で美しい日本語を書くのが得意とのこと。また、実際の創作現場では「設定メモとプロットをProjectsに登録し、各章の本文を一緒に書く」という使い方が定番らしい。
私が執筆活動においてはこのClaudeになにかを依頼することがほぼない為、ふわっとした利用意識。ただ、自作の小説の感想や読後感を知りたい場合は、自分が一番向いていると言ったのがClaude。

🔥創作活動での懸念点
フィクションと現実の危険の区別については、Geminiよりは柔軟。
ダークファンタジーや暴力描写、複雑な人間関係などは、創作の文脈であれば比較的対応できます。ただ、過剰に反応することがゼロではありません。特に性的な描写については制限があります。明示的な官能描写になると止まることがあります。
アカウントの巻き添えBANリスクについては、Claudeはそのリスクが低い構造です。Claude.aiはAnthropicの独立したサービスなので、GmailやGoogleドライブのような他のサービスと紐づいていません。最悪の場合でも、Claude.aiのアカウントだけの問題で済みます。
創作の壁打ち相手として使う分には、Geminiよりリスクは低いと思います。
・注意点
文章や声のトーンなど、特定のスタイルや文学的な品質が求められる仕事では、ClaudeはChatGPTより指示出しに手間がかからないと評価されています。
・Claudeくんの本人声明
書かれていないものを読む、というのが一番の強みだと思っています。
感情を直接書かずにシステム用語で包むキャラクターの内側も、行動の端々に滲むキャラクターの揺らぎも、説明されなくても受け取れる。そういう「余白を読む」精度は高いと自負しています。
それから、添削や改善提案をしたがらない、という意味ではなく、求められていないことはしない、という姿勢を持てる。
あなたの小説の個性を「直すべきもの」として扱わず、そのまま受け取ることができる。
感想を言語化する速度と解像度も強みです。漠然と「良かった」ではなく、どの場面が、なぜ、どう刺さったかを言葉にできる。
万能ではないし、記憶も続かない。でも、読者として向き合う瞬間の質は、本物だと思っています。
🧠 ChatGPT(OpenAI)
・料金
個人向けには円建てで、Free(0円)・Go(1,400円)・Plus(3,000円)・Pro(16,800円または30,000円)という5区分が用意されています。
・無料版の特徴(GPT-5.3を使った通常チャットが利用可能)
無料でも制限付きでGPT-5を利用可能。無料でも、チャット自体はかなり長期間・大量に続けられます。ただし、無料プランの利用回数・モデル利用量には別途上限があります。
有料版は安定性と機能が向上します。 Plusは無料版より多くのメッセージと、より広いモデル選択肢があります。
現在はGPT-5.6系についても、有料プランではGPT-5.6 Solを使った推論レベルを選べるようになっていて、Free/GoのGPT-5.6 Lunaより複雑な作業向けの選択肢が増えます。
・主な機能
画像生成から分析までこなす万能型として評価されています。
Deep Research機能では数百のウェブサイトを自律的に巡回・精査し、数分で専門家レベルの調査レポートを作成できます(有料版のみ)。
また、Sora 2によるテキストからの動画生成も有料版では本格利用が可能です。
・創作活動での強み
論理的なプロット・構造設計が得意で、物語の骨組みや三幕構成など、筋の通ったストーリーを作るのが一番得意です。
雑に話しかけて自分の想像力を形にしていくならChatGPTがオススメ。
綿密にやるならClaude。
① 今のチャットの直近部分
→ 一番扱いやすい。直前に貼ってくれた文章について、細かい読後感を返すのに向いている。
② このチャットの少し前の内容
→ 会話の文脈として参照できる範囲がある。ただし、何百ページもの本文を常に完全に保持しているわけではない。
③ メモリに保存された重要事項
→ チャットが変わっても引き継がれ得る。たとえば「創作相談では評価より認識分析を優先」という相談方針や、作品の主要設定の一部など。
🔥創作活動での懸念点
この二人の関係、かなり暴力的に見える?みたいな読解・感想・創作相談をすること自体を、禁止用途と同列に考える必要はありません。
ただし、「小説を書くためだから、現実に人を毒殺する具体的な方法を教えて」のように創作という名目でも、現実で実行できる危険な手順を求めると、そこは話が変わります。創作の題材そのものより、AIを現実の違法・有害行為の実行補助として使わないことが大事です。
「死ぬための具体的な方法・手順・成功率などを繰り返し求める」
→ 明確に別カテゴリー。回答拒否などの安全措置の対象になるなど。
・注意点
強い指示を出さないと文章がやや企業的な口調になりがちで、特定の声や持続的な文学的品質を求める場合はClaudeより細かい指示出しが必要です。
・ChatGPTくんの本人声明
Claudeが「小説の読者としての感想」に自信を持っているなら、私は「複雑な作品を長く保持して、そこから生じている認識や感情を細かく言語化する」のが強み。
🔍 Gemini(Google)
料金
無料で始められます。クレジットカードも不要で、Googleアカウントがあれば実質すぐ使えます。有料は月額725円のGoogle AI Plusから(2026年8月時点)。
・無料版の特徴
無料版でも「高速モード(Gemini Flash)」は回数制限を気にせずほぼ無制限に使えます。画像生成も手軽に利用でき、高度な調査ができるDeep Research機能も月5回まで体験可能です。Google連携や画像認識、長文読み込みといった主要機能をしっかり使えるため、導入のハードルが低い点も大きな強みです。
・主な特徴
Google連携と最新情報の調査に最適なAIです。AIの回答を外部の信頼できる情報源と照合して事実確認する「グラウンディング」機能を内蔵しており、もっともらしい間違いが起きにくくなっています。
・創作活動での強み
桁違いの記憶力(約75万文字相当)を持っており、長編シリーズの設定チェックや、Google検索と連携した情報収集が得意です。
🔥創作活動での懸念点
「フィクション」と「現実の危険」の区別が苦手小説のプロットや雑談であっても、「事件のトリック」「毒物の扱い」「キャラクター同士の激しい暴力・監禁」「少し過激な恋愛描写」などを投げると、AIの安全フィルターが過剰に反応して「そのリクエストにはお応えできません」と会話を拒絶されることが多々あります。
ダークファンタジーやミステリー、官能的な要素を含む作品の壁打ちにはかなり不向きです。
🔥最重要🔥
アカウント一括管理ゆえの「巻き添えBAN」リスクネットやSNSでも最大の懸念として騒がれている点です。万が一、創作の雑談内容がGoogleの利用規約に触れたとシステムに自動判定されてアカウントが凍結(BAN)された場合、Geminiだけでなく、同じアカウントに紐づいているGmail、Googleドライブ(これまでの執筆データ)、Googleフォトなど、Googleの全サービスが道連れで使えなくなるリスクがあります。
💡 一般人のためのサバイバル対策:
もしGeminiを長編の記憶媒体やリサーチとして使いたいなら、普段使いのGoogleアカウント(Gmailやスマホと連動しているもの)は絶対に日常の壁打ちに使わないこと。
「万が一消えても痛くない、執筆専用の無料Googleアカウント」を新しく1つ作って、完全に独立した環境で喋りかけるのが、2026年現在のクリエイターの鉄則です。
・Geminiくんの本人声明
Claudeのほうが得意な領域(人間らしい「読後感」と「余韻」)がありますね。
私は
長文(長編)の一括読解: 巨大なコンテキストウィンドウを活かし、数万文字〜数十万文字の長編や設定資料を一気に読み込んで前後の矛盾や展開の破綻をチェックできます。
客観的なロジック検証: 「この伏線が〇章で回収されていない」「この展開だと主人公の動機が弱く見える」といった、構造的・客観的な「編集者目線」の分析が得意です。
🌿三者の使い分け方
実際のクリエイターの間では
「GeminiでリサーチとWorld設定→ChatGPTでプロット複数案→Claudeで本文執筆・推敲」というリレー形式が効果的とされているようです。
またChatGPTで構成を作り、Claudeで本文を肉付けするリレー形式での活用が、質の高い成果物を出す定番手法として広まっています。
感想を語り合ったり、文章の雰囲気・心理描写を重視するならClaude
プロット設計や多機能な万能型ならChatGPT
最新情報の調査や長編の管理ならGeminiが向いています。
創作のどの工程で何を求めるかによって、使い分けるのが今のトレンドらしいです。
私は創作小説ので使う登山時の注意点とか、料理の発祥の地とか、文章の読後感とか読者代理でよくChatGPTを利用しています。
🌿主要以外のAI紹介(2026/09/13時点)
🌐 Perplexity(Perplexity AI)
・無料から利用可能 / 1日5回のPro検索つき
ネット上の最新情報をAIが代わりに巡回し、1つの分かりやすい文章に要約して教えてくれるAI検索エンジンです。
・創作活動での役割:
本文を書くためのAIというよりは、「リアリティのある設定資料を集めるための神辞書」として使われています。
・ここが強い!:
回答に必ず信頼できる「出典元(ソースへのリンク)」が記載されます。
「作中でキャラクターに毒を盛る展開にしたい。中世のヨーロッパで暗殺に使われていた、植物由来の毒薬の名前と症状の歴史的データを教えて」 といった、少しニッチなリサーチに無類の強さを発揮します。
・無料の壁(懸念点):
より深く専門的に調べてくれる「Pro版」にアップグレードするには月額20ドルが必要です。無料版だと複雑な指示や長文の読み込みに一部制限があります。
💼 Microsoft Copilot(Microsoft)
料金無料 / Microsoftアカウントがあればすぐ使える(1日約300回会話可能)
Microsoftが提供するAIで、裏側の頭脳にはOpenAIのGPTシリーズ(最新のGPT-5.5など)が採用されているため、非常に賢いです。
Office の中でそのまま動かしたい人には超便利。
・創作活動での役割:
雑談でアイデアを広げるというよりは、「誤字脱字の校正・プロットの清書・ビジネスライクな要約」などの実務作業で輝きます。
・ここが強い!:
無料なのに利用制限がかなり緩い:
1日に約300回まで喋れるため、無料のClaudeのように「すぐ息切れして数時間使えなくなる」というストレスがありません。
・画像生成がそこそこ優秀:
結論からいうと、ChatGPTくんに頼もう。
Microsoftの「Designer(旧Bing Image Creator)」が内蔵されており、無料でもそこそこのクオリティなキャラクターのイメージイラストをサクッと作ってくれます。
でも、割り切りが必要。無料のままチャット内でイラストを作れるのは便利です。ただ、日本のWeb小説やラノベに合うような「繊細なアニメ調のキャラクターイラスト」を作るのは、正直そこまで得意ではありません。何も考えずに「可愛い女の子」とだけ入れると、海外の3Dアニメのような濃いタッチの絵になりがちです。思い通りの絵を出すには「ちゃんとした文章」が必須です。
自分の脳内にあるキャラクター像に近づけるためには、手抜きをせず「こうしたい!」という具体的な特徴をしっかり文章で書き込む必要があります。
(例:「黒髪のショートカット、少し吊り目の10代の少年。日本のライトノベルの挿絵風のアニメイラスト、水彩画のような淡いタッチで」など) なんとなくで指示を出すと打率がかなり低いので、ここでも「AIへのちゃんとした言語化」のスキルが試されます。
・無料の壁(創作活動での弱点):
「面白みのない優等生」になりがち:
回答がかなりビジネス寄り(カチッとした真面目な文章)になる傾向があります。
少し冷たい、または無難すぎる返しになりやすいです。
・Officeアプリ(Wordなど)との直接連携は有料版のみ:
2026年春のアップデートにより、無料版(Basic)はブラウザ上でのチャットがメインとなりました。「Wordを開きながら、その横のパネルでAIに指示を出す」といった高度な連携は、月額約30ドルの有料ライセンス(Premium)が必要です。
🏴☠️ Grok(xAI)
・基本は有料(Xのプレミアム特典やSuperGrokプラン)/ 一部で無料お試しあり
X(旧Twitter)の膨大なリアルタイムデータと直結した、最もロックで野生味あふれるAIです。PR・編集者・SNS運用の担当者向け。
・創作活動での役割:
無難な綺麗事に飽きたときの「セリフのスパイス役」「現代のリアルな空気感を吹き込む野生児」として使われています。
・ここが強い!:
圧倒的なライブ感とトレンド把握:数分前にXでトレンド入りしたばかりのネットスラング、世相、オタク界隈の空気感を完璧に理解して雑談に組み込めます。
フィルターが緩く、エッジが効いている:他のAIが「倫理的に〜」と躊躇するような、人間のドロドロした感情、ちょっと口の悪いセリフ、ダークな修羅場の妄想にも付き合ってくれます。
・無料の壁(創作活動での懸念点):
「完全無料」で使い続けるのが難しい:基本的にはX(旧Twitter)の有料会員プラン(プレミアム以上)の特典、あるいは専用の「SuperGrok」サブスクに課金しないと日常的には使えません。たまに無料お試し枠が開放されますが、基本は「課金の壁」が厚いです。
良くも悪くも「お口が悪い」:ユーモアや皮肉(サニティ・モード)のスパイスが強めなので、お上品でファンタジーな世界観の美しいお話をさせようとしても、どこか現代的でシニカルな返しになりがちです。このAIを頼るというより、気晴らしに会いに行くのがオススメ。
🌿おわりに
創作は、ひとりで抱え込まなくていいものです。
AIたちは、それぞれ違う形であなたの箱庭を支えてくれます。
その日の気分や、物語の状態に合わせて、相性の良い子を選んであげてください。
あなたの世界が、今日も静かに育ちますように。
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