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スタッフが辞めるたびに、社長として考えること

会社を18年続けていると、本当にたくさんの人と出会います。

長く働いてくれた人もいれば、数年で次の道へ進んだ人もいます。独立した人、結婚や出産をきっかけに生活が変わった人、違う仕事に挑戦した人。
理由はそれぞれです。

そして、何人の退職を見送っても、やっぱり慣れることはありません。

退職の話を聞いた瞬間は、寂しいです。

「何かできることはなかったのか」
「もっと早く話を聞けなかったのか」
「会社のどこかに問題があったのではないか」

どうしても、いろいろ考えます。

創業した頃の僕は、スタッフの退職を素直に受け止められませんでした。

一緒に頑張ってきたのに。
これからだと思っていたのに。
なぜ今なのか。

そんな気持ちが先に出ていたと思います。

でも、会社が大きくなり、多くの人と働くようになって分かってきたことがあります。

人が辞める理由は、一つではありません。

仕事への不満だけで退職するわけでもなく、給与だけが理由でもありません。本人の将来、家族、働き方、体調、人間関係、やってみたいこと。
いくつもの事情が重なって決断することもあります。

会社がどれだけ頑張っても、すべての退職を止めることはできません。

無理に引き止めることが、その人にとって正解とは限らないとも思うようになりました。

ただ、だからといって「仕方がない」で終わらせてはいけない。

退職者が出たときは、会社と自分を振り返る機会だと思っています。

きちんと話を聞けていただろうか。
頑張っている人を正しく見られていただろうか。
成長できる環境を用意できていただろうか。
現場に我慢をさせすぎていなかっただろうか。

社長には見えていないことが、現場にはたくさんあります。

会社が50人を超えると、全員と毎日話すことはできません。報告を受けて初めて知ることも増えました。

それでも「人数が増えたから分からなかった」は、社長の言い訳にはできません。

すべてを直接見ることはできなくても、声が届く仕組みをつくることはできます。店長やマネージャーと話し、問題が小さいうちに気づける組織にしていく。それが、今の僕の仕事だと思っています。

退職する人に対して、悔しさがまったくないと言えば嘘になります。

もっと一緒に働きたかったと思うこともあります。期待していた人ほど、寂しさも大きくなります。

でも最後は、スタジオゼロで働いた時間が、その人の人生にとって無駄ではなかったと思ってもらいたい。

写真や美容の技術だけでなく、お客様との向き合い方や、仲間と仕事をすること。ここで経験したことが、次の場所で少しでも役に立ってくれたら、それはうれしいことです。

会社を辞めたら関係が終わる、とは思っていません。

街で会えば普通に話したいし、困ったときには相談してほしい。
独立したなら応援したい。
いつか別の形で一緒に仕事をすることもあるかもしれません。

退職は会社にとって痛みを伴います。

残ったスタッフの負担が増えることもありますし、
採用や育成も必要になります。
経営者としては、感情だけで済ませられない現実があります。

だからこそ、送り出す人への気持ちと、残ってくれる人への責任、
その両方を忘れないようにしたいと思っています。

出会えたことに感謝して、次へ進む人を送り出す。
そして、今いる仲間が「ここで働き続けたい」と思える会社にしていく。

それが、社長としてできることだと思っています。

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