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食べるとは、地球のエネルギーを通過させること

海で見かける波の物語は、沖合の微風から始まります。

風が波を生み出し、その波が他の波と重なり合いながらゆっくりと浜辺へと近づいていく。初めはさざ波に過ぎなかったそれが、次第に大きな波の形を成し、最終的には壮大に崩れ去ります。

サーファーたちは、この壮大な波の崩れゆく瞬間、エネルギーが最高潮に達するその頂点を「ピーク」と呼びます。

特に質の良い風がエネルギー源の場合、波は非常に美しい形状を見せます。これは、極めて高い秩序が形成された状態です。
沖合から始まり波打ち際に向かって流れるこの一連のプロセスは、特定の条件下でのみ存在する波の現象です。

生命は、地球エネルギーの高品質な集合体

私たち生き物もまた、同じような大自然の中の連続した一つの流れの中に存在しています。

食べ物を口から摂取し、体を通過させ排出する。 地球が提供する土、太陽、水のエネルギーは食物に変換され、毎日僕たちの身体を通過していきます。この地球のエネルギー流の中で、「ピーク」として生物が現れます。

生命とは、地球エネルギーの高品質な集合体。 この流れが止まれば、数日で腐敗が始まります。入口だけでなく出口もしっかりと確保し、良い流れを作ることがとても大切です。そして質の良いエネルギー源を取り得れる事も。

料理というアプローチ

僕たち料理人が調理するときに考えなければならない重要なことは、食事が単に腹を満たすだけの行為ではなく、この連続した流れと生命の秩序を形成するために必要なアプローチであるということです。

沖合で風が吹かなければ、美しい波のピークが現れないのと同様に、私たちの身体も独立した単体ではなく、周囲のすべてと連続してつながり合って存在しています。

生産者が届けてくれる質の高いエネルギー源を、私たちは最終アンカーとして活かし、多くの人々の口へ、そして細胞へと繋いでいくのです。

LIFE RIFF(ライフリフ)

「音楽用語の「RIFF(リフ)」は、繰り返される短いフレーズを指します。 食べて、出す。 その繰り返されるリズム、ダイナミックな連続性こそが、命が躍動している状況と類似できます。

心地よい流れの中で、良いリフをキープする。
その本質は、素材がどこで生まれ、どのように調理されのか
という事なのかもしれません。


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