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朝の140字小説『波の音』

波の音は聞こえない。かつて、子供のころ。貝殻から波の音が聞こえるんだと誰かが言った。私はそれを信じ、漁村の近くにある砂浜へ向かった。私はそこで白く綺麗な巻き貝を見つけ、それを手のひらに乗せた。あの時、確かに私は貝殻から波の音を聞いた気がする。今、自室の貝から、あの音は聞こえない。

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