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相手を優先しすぎることで起きる心の負担

母の顔色を気にしてしまう相談者の心

相談に来る方の中には、幼いころから母親の顔色を気にして、自分の気持ちを抑えてきた人がいます。宿題や学校のことを話したくても、母の反応を想像して黙ってしまうことがあったそうです。
今考えると、その時の母は生活のことに一生懸命で、自分への関心が少し薄れていたのかも…それも仕方のないことだった、と理解できると言います。でもこの時の経験だけが大人になっても癖として残り、今では母だけでなく、友達や先生、職場の人など、さまざまな場面で自分より相手を優先してしまうことがあります。幼いころの習慣が、そのまま今の自分の行動に影響しているのです。


不快にさせたくない判断が先行する仕組み

相談者は、相手の表情や声の変化を見て「どう思うだろう」と先に考えることが多く、自分の気持ちを後回しにしてしまいます。「本当はこうしたいけど、怒られるかもしれない」と思って黙ることもあります。
時には、相手に嫌われたくない、見捨てられたらどうしよう、と恐れるあまり、自分よりも相手を優先してしまいます。
このように無意識に相手を優先する癖があると、自分の感情の揺れに気づかないまま、我慢が積み重なりやすくなります。


本音を言えないままの困りごと

本音を言えない状態が続くと、小さなストレスがたまっていきます。「話したいのに言えなかった」と感じることが積み重なると、心や体が疲れやすくなります。判断力が鈍ったり、生活のリズムが乱れたりすることもあります。
また、相手に合わせすぎる習慣がつき、断れない状態が普通になってしまうこともあります。こうして、自分の気持ちを整理する余裕がなくなり、心の負担が大きくなることがあります。


少しずつ改善する方法

まず、自分の気持ちを確認する小さな習慣を持つことが大切です。「今、自分はどう感じているか」を意識するだけでも負担は減ります。
次に、話す前に「今日はここまで話す」と自分の範囲を決めると、相手の反応に左右されにくくなります。
さらに、行動の間に休憩を入れて心を落ち着けることで、感情の揺れを整理しやすくなります。
最後に、「どの瞬間に本音を言えなかったか」を振り返ることで、次に活かすことができます。


自分の気持ちを大切にすること

相手の気持ちを考える力は大切ですが、強すぎると自分の本音が見えなくなります。幼いころの習慣や経験が今の行動に影響していることを理解し、小さな心の揺れに気づき、自分の気持ちを確認する時間を持つことが、無理の少ない生活や人間関係につながります。
一言でも本音を伝える習慣をつくると、心の負担は軽くなります。自分の気持ちを大切にすることは、相手を思いやる力とも両立できるのです。
まずは、自分の心の声に耳を傾け、「今、なにを感じているのか」をゆっくりとすくい上げてみてください。

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