あなたはどんなタイプでしょうか?MBTIの源流。ユングを世界に知らしめたタイプ論『フワっと、ふらっと、ユング心理学Ⅴ』
『フワっと、ふらっと、ユング心理学Ⅴ』
1. 世界的流行MBTIの源流『タイプ論』とは?
人間の心の傾向に関するユングの学説を、
『タイプ論』
といいます。

ユングの「タイプ論」は、人間の性格を理解するためのフレームワークで、
現在世界的流行下にある後のMBTI(Myers-Briggs Type Indicator)の原形にもなっています。
そのためユングの「タイプ論」を学べば、MBTIについての理解がより一層深まることでしょう。
ユングは、「人には物事をどんなふうに見て、どんなふうに判断するかに違いがある。」と考えました。
そしてその違いに注目して、性格を分類しました。
ユングが「タイプ論」を提唱するに至ったきっかけは、
彼の共同研究者ともいえる偉大な二人の心理学者、フロイトとアドラーの学説上の対立でした。
(フロイトとアドラーの心理学については以下をご参照ください)
精神分析、心理分析をする際、
フロイトは分析する人の客観的な態度や行動等の外側を重視(ユングの言葉によれば『外向的』)するのに対して、

アドラーは分析する人の個人的側面、内面つまり内側を重視(ユングの言葉によれば『内向的』)します。

そのため同じ人を分析する場合でも、両者は異なる分析をすることになります。
ユングはこのような対立を見て、
「これは、個々の理論の正しさの問題ではなく、それぞれの心理学者自身の心理的な傾向(タイプ)の違いが、学説の差として現れている。」
と考えました。
フロイトは、人間の外側や集団に強く意識が向いている、
つまり外向的であり「性」という生物学的な原理を重視しました。

対して、アドラーは人間の内面の論理や構造を軸にし、
つまり内向的であり「劣等感」や「目的志向」を重視しました。


フロイトとアドラーの主張は、どちらも正しく、一定の真理を含んでいるように思える。
にもかかわらず、なぜ両者はかみ合わず、対立するのか?

ユングは、この違いを説明するために、
「性格には生得的な方向性のちがいがあるのではないか?」
と考え、
「人間の多様な性格傾向そのものを分類し、理解しよう。」
とし、外向的・内向的を軸としたタイプ論を提唱するに至りました。

2. タイプ論の基礎概念
ユングは、まず人間の心のエネルギー(以下、心的エネルギーといいます)の方向性を2つに分類しました。
① 外向的:心的エネルギーが外界に向かう。社会的、客観的、行動的。

② 内向的:心的エネルギーが内界に向かう。主観的、内省的、イメージ重視。

(なお心的エネルギー量は一定であるとユング心理学では考えるため、
例えば心的エネルギーが内界に向かう内向的の場合、
外界向かう心的エネルギー量は少なくなる、つまり、社会的、客観的、行動的ではなくなるということになります。
外向的の場合も同じ理由から、主観的、内省的ではなくなる、イメージを重視しないということになります)
さらに、心の機能として次の4つを設定します。
① 思考
② 感情
③ 感覚
④ 直観

この組み合わせ(外向・内向 × 4機能)によって、次の8つの心理タイプが導き出されました。

① 外向的思考型
② 内向的思考型
③ 外向的感情型
④ 内向的感情型
⑤ 外向的感覚型
⑥ 内向的感覚型
⑦ 外向的直観型
⑧ 内向的直観型
人間の心の傾向については、
大きく分けて、
「内向」(心的エネルギーが内向き)タイプと、

「外向」(心的エネルギーが外向き)タイプがあると、

ユング心理学では考えます。
(ユング心理学の基礎概念については以下をご参照ください)
また、ユング心理学では、
心の機能として、
快か不快か、好きか嫌いかを自分の中にある価値判断基準に基づいて物事の判断をする『感情』と、

論理的に、物事を価値判断する『思考』、

(この2つは「判断機能」です)
形や色などを的確に把握し、
物事をありのままに捉える『感覚』
(例:ある茶碗を手に取り「肌触りがいい、模様が美しい」等と感じる)

と、

物事から可能性を見出す、インスピレーションを湧かせる『直観』
(例:ある茶碗を手に取り「これは高価そう、あの有名な陶芸家による作品だ」等と感じる)

とがあるとしており、

(この2つは「知覚機能」)
2つの態度(内向・外向)のうちのひとつと、
4つの機能(思考・感情・感覚・直観)のうちひとつが結びついたものが、
人間の「タイプ」だとします。


① 外向的思考型
② 内向的思考型
③ 外向的感情型
④ 内向的感情型
⑤ 外向的感覚型
⑥ 内向的感覚型
⑦ 外向的直観型
⑧ 内向的直観型
そして、内向と外向、
感情と思考、
感覚と直観とは、
相反する態度、機能なので、
ある人が、どちらかが優位だと、もう一方は劣等、
つまり苦手な態度、機能となるといいます。

3. 外向的思考型・直観タイプを例としたタイプ分析(劣位要素にも光をあて人としての成熟を)
例えば、「外向的・思考型」の場合は、
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MBTIの源流『フワッと、ふらっと、ユング心理学』
フロイト、アドラーと並び心理学の三大巨匠と称され、その思想が心理学だけでなく、文学、芸術、宗教学、小説、映画、音楽、ロック、エンタテインメ…
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