引きこもりも心の成長過程。なんと!!社会全体が引きこもる場合もある?『フワっと、ふらっと、ユング心理学Ⅳ』
『フワっと、ふらっと、ユング心理学Ⅳ』
1. エナンティオドロミア
ユング心理学では、
無意識は、心のバランスが崩れたときに、
自然治癒を促す機能を持っているものと前向きにとらえ、
またメンタルヘルス不調なども、


その人がその人自身になるために、気づきを与えるもの、
自己実現に向けての心の栄養ともなるものとして前向きにとらえます。

メンタルヘルス不調だけではなく、
心の傷つき全般(人間関係悪化・失恋・離婚・失業等による心の傷つき)についても、

ユング心理学ではそのようにとらえます。
そのため、例えば、常識的には悪しきものとされやすい、
「不登校」や「引きこもり」なども、

ユング心理学では、
以下のように心の成長の過程のひとつであると解します。
心にもエネルギーがあって、
(これを「心的エネルギー」といいます)
またその量は一定と、ユング心理学では仮定します。
この心的エネルギーが、外に向いている場合は、

内省はあまりしない(自分の心の内を省みることはあまりしない)が、
(心的エネルギーは一定なので、
そのエネルギーの大半が外に向いているのであれば、
内にはエネルギーが使われないということになるからです)
人間関係や社会生活については、
スムーズに行っている場合が多いといえます。
逆に、心的エネルギーが内に向いている場合、

つまり内向状態にある場合は、
集団生活や社会生活が難しくあるいはつらくなり、

「不登校」や「引きこもり」といったような状態を引き起こすことになります。

ではなぜ、心的エネルギーが内に向くのかということですが、
「不登校」や「引きこもり」をしている本人の問題というより、

周囲の人間関係などの問題等から、
人が、その人本来の人となるための基礎、
フロイト派の心理学者であったエリク・エリクソンの言葉を借りれば、
「アイデンティティ(自己同一性)」が、上手く形成されていないので、
無意識が、
「外で活発に集団生活をするよりも、まずは心の内側でアイデンティティを築かなければならない。」

と感知し、
無意識的に、内向的になっていくわけです。

無意識的にやっているので、本人に、
「なんで引きこもるんだ。外にいったほうが楽しいだろう?」と聞いても、

「そんなこと聞かれてもわからない。」ということでしょう。

ゆえに他人は、さらに困惑するということになります。

意識で感知できない部分の心、
つまり無意識が主導してやっているので、
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MBTIの源流『フワッと、ふらっと、ユング心理学』
フロイト、アドラーと並び心理学の三大巨匠と称され、その思想が心理学だけでなく、文学、芸術、宗教学、小説、映画、音楽、ロック、エンタテインメ…
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