櫻坂46『ドライフルーツ』はBACKSのあり様とパフォーマンスに、さらに注目が集まる楽曲となるであろうと確信した。
3月7日0時、櫻坂46 14th single『The growing up train』のBACKS曲『ドライフルーツ』のMV公開とストリーミング&ダウンロード先行配信が開始された。
それに先立ち2月16日18時、14thシングルのジャケットアートワークの公開と共に、BACKSのティザーも公開された。
表題と同様の形式での、YouTubeショート映像としたのはとてもよかった。
村山美羽を筆頭にBACKSメンバーが次々とフラッシュしていく…
公式ニュースでもフォーメーションセンターは村山美羽と発表された。
今回も、選抜からBACKにまわってきたメンバーのセンター起用だ。
もちろん彼女自身には全く何の問題もなく、本人のあずかり知らぬことなのだろうが、頑なにこのスタイルを継続する運営の判断は正直、私の理解の範疇を超えている。あぁ…またこの形なんですね…と。
三期をローテーションとは言わないが、選抜〜BACKS間で循環させることで、膠着化しているのでは…との選抜のイメージを薄められることが一つの狙いなのか?と勘ぐりたくもなる。
ただ、グループ内にも一定の刺激を加えるということが目的の一つとしてあるのなら、完全に否定すべきものでもないが。
そして今回から四期生も選抜とBACKSに分けられる。
表題TGUTのMVでの四期生3名は、その存在にフレッシュさを感じさせると共に、とても落ち着き馴染んでいた。
さて、BACKSでの四期生の融合は、どんな形になるのか大きな期待を持って公開の時間を待った。

いきなりの歌いだし〜当節流行りのいわゆるイントロなし曲で、最初から面食らってしまう。
『ドライフルーツ』というタイトルを訊いた時、同じBACKS曲の『港区パセリ』のような曲調をつい連想してしまったが、実際MVを観るとこれは中々に攻めたなぁと…
作曲はLEE LAB、編曲は花村智志という乃木坂46『ビリヤニ』制作陣。
LEE LABは杉山勝彦さん中心のユニット名との情報も一部ではあるが、現状メンバーも不確かなもので断定するまでには至っていないとも言われている。
[追記](26.03.14)
3月14日に杉山勝彦さん自身のYouTubeチャンネルで『ビリヤニ』の作曲者は自分ではないと言及されました。
つまりは『ドライフルーツ』も杉山作品ではないということになります。
花村さんは『Alter ego』も編曲しているが、オルタイッゴがいかにもアイドル曲然としたアレンジだったが、今回の楽曲はとても研ぎ澄まされている。
とりわけギターとベースの音が心地よく耳に入ってくる。
映像監督はISSEI TERADAさんで、ヒップホップ系のアーティストでもあり、映像は礼賛、清水翔太、ちゃんみな等を手掛けているとのこと。
そしてあの小田倉麗奈個人PV『オダクラップ』の楽曲制作(リリック)にも関わっていた。
いづれにしても新しい制作陣による意欲的な作品となっている。
ここ数作のBACKS曲は、表題とはまた違うアプローチで良作が続いていた。
今回の『ドライフルーツ』も、詞はもっと読み込む必要があるが、曲自体は私の好みである。
MVについてみてみよう。
村山美羽は、何ラブに続いてのランニングマシーンで「?」となる。人生の歩みは“同じことの繰り返し”との暗喩なのか。

ただその意図は解らないでもないが、このシーンが長尺過ぎて単調な印象を受ける。(人生は単調だという表現も併せている?)
TV、水槽、マネキンの設定は色々と含みはあるのだろうがそこはよくわからない。
今回、御大の詞と絡めて考察するのは少し難解に思えて、特にそこにはこだわらずメンバーのパフォーマンスを観る方に重心を置いた。
さすがにBACKS16人ともなると「増えたなぁ多いなぁ」の印象は拭えない。
MVだと「どれだけ一人ひとりに撮れ高があるのか」問題?も再燃しかねないが、センター村山はともかく、それぞれに見せ場はあったのだろう。
そこはメンバーのパフォーマンスがその不安を補っていた。
全体の統一衣装はミリタリー調のセットアップで、私にはスイス軍のカラーにも見えた。

増本綺良と小島凪紗の並びのシーンが多かったが、当初このドライフルーツを噛むシーンでは右側が誰かわからずにいた。やがて、きらちゃんかぁ〜とわかり普段の印象と違っていたことに驚いた。
よくわからないけれど標準じゃないレンズを使っているのかなぁ…と。

また、他に驚いたのが、このアイソレーション。
ひなまるがよくやっている。素晴らしい。
ここは、誕生日お祝いレターでお伝えしたいところだ。

そして、なんと言ってもこの一連のシーンだ。
遠藤光莉と目黒陽色に松本和子が加わってのダンスシーンは圧巻だ。
えんぴか+ひいろのコンビネーションは是非とも見てみたかったところだが、『光源』のあの得も言われぬ表情のわこちを絶賛していたところに、今回のこのわこちのダンスパフォーマンス。
ここがこのMVのハイライトだろう。
とにかく三人とも素晴らしい。カッコイイ!
この、これよこれ感!

最後のこのリンゴのカットの意味するものは…
『ドライフルーツ』に対しての、我々オジサン世代には懐かしいバンド『ジューシーフルーツ』を連想するが、この「乾きと潤いの対比」に時の流れ〜諸行無常を例えているのだろうか。
センターのキャラクター、パーソナリティに合わせて楽曲を選択しているのか、楽曲に合わせてセンターを決めているのかは、我々の知るところではないが、グループの戦略を基本に、その時々で具体的に方向を定めているのだろうと推測はする。
それから言えば、今回のBACKS曲の村山美羽センターは適任だったと言えるだろう。
6日から配信が開始された三期生ドラマ『路地裏ホテル』での彼女の演技も印象的で、その流れからのBACKS曲公開はタイミングとしても良かった。
本稿冒頭の疑問も、村山美羽自身が圧倒的な存在感と表現力で、それを跳ね返しているのだった。以前の石森璃花のように。
また四期生が加わったことで、歌声がこれまで以上に幅が拡がり落ち着いてきた。
バクラの日程が発表されるか〜と構えてもいたのだが、そこはまだだった。
この楽曲をライブでどうパフォーマンスするかに大きな期待が膨らんできた。
先ずは国立アニラで披露されるだろうから、とても楽しみにしている。
