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私がたどり着いた、豆腐とおからのポテトサラダ。じゃがいもを超えた『その先』の3皿

無類のポテトサラダ好き。
といっても、執念的にポテトサラダばかりを追っているわけではなく、定期的に作って一人で食べている程度の愛好家です。

ちなみに四人家族の我が家は、私以外全員マヨネーズが好きではありません。そのため我が家でポテトサラダを作るとすべて私の胃の中に納まることになります。

つまりポテトサラダは、私が私のために作るメニュー。イニシアティブは完全に我が手にあるわけです。今回はそんな私がポテサラ愛を追求しながら、いくつもの「豆腐とおからを使ったポテトサラダ(っぽいもの)」にたどり着いたお話をしたいと思います。


カロリーの暴力と、理想のポテサラ

ポテトサラダの、あの具材とマヨネーズが混然一体となったクリーミーさと酸味が大好きです。

潰しきれていないじゃがいも(できれば粉質タイプ)がごろごろと入っていて、半熟と完熟の中央値のゆで加減の卵にマヨネーズ! それらが絶妙なバランスで混ざり合った瞬間に、私のテンションは最高潮に達します。塩もみしたシャキシャキのきゅうり、色みと塩気要員のハム、ゆでたにんじん、スライスオニオンがあればもう完璧です。

そして主役の味付けですが、ここは普通のマヨネーズ一択。
巷にはカロリーハーフやダイエットタイプなど様々な商品がありますが、私の欲する味に仕上げるためには、どうしてもコクとパンチが足りないのです。

具材の上にぶにゅぶにゅとマヨネーズを絞り出していくと、その圧倒的な量に自分でも引いてしまいます。しかし、ここで日和ってはいけない。中途半端な量では、理想のコクには届かないのです。

カロリーの暴力に怯えながらも、ねっとりと絡み合う理想の姿を追い求める。そうして崩れかけたじゃがいもがマヨネーズと合わさって、極上のクリーミーさに達したとき、私の理想のポテトサラダが完成します。

そうは言っても、毎回このペースでマヨネーズを消費していると、減少スピードも健康面もさすがに心配になります。

そこで私は、ヨーグルト・お酢・オイルで調整して折り合いをつける独自の補強メソッドを編み出しました。おかげさまで、マヨネーズの量を半分に減らしても理想の味をキープできるようになり、さらに粒マスタードやブラックペッパーで大人のパンチを楽しむ余裕すら生まれました。

そしてこの模索の日々が、驚くべきことに「豆腐とおから」へと繋がっていくのです。

じゃがいもが、豆腐とおからになったいきさつ

普段の私は豆腐の料理教室を開催しています。

おからは豆腐をの副産物。豆腐があるところには、必ずおからがあるものです。
食物繊維などの栄養が豊富なことはよく知られていますが「何を作ればいいか分からない」「あのもさもさ感が苦手」という悩みの声をよく耳にしていました。

そこでおからを、私が大好きなポテトサラダ風にすることに。

もともとポテサラ好きが高じて、ヨーグルトでお酢を補強し、カロリーの暴力と戦ってきた人間です。その経験をフルに活かしてアレンジしてみると、どうでしょう。マヨネーズと豆乳ヨーグルトで和えた生おからは、じゃがいもでは出せないしっとりとしたなめらかさがあり、ポテサラ風という言葉では失礼なほどの主役へと化けました。

料理教室でも「これならおからをおいしく食べられる」「食物繊維やタンパク質も摂れて助かる」と驚きの声をいただくようになり、生徒さんたちの食卓でも活躍しているようです。

サラダなら手軽で飽きず、レパートリーも無限大。何より私自身が好きな味なので、あれこれと具材を変えてそっとメニューの最後に添えるようになりました。

豆腐やおからだと、大豆由来のタンパク質が摂れる栄養面はもちろん、ポテサラ狂いの私を満足させるコクとパンチはしっかりとキープ。いつの間にか本家のポテサラよりも、おからサラダをよく食べるようになりました。

そのうちレパートリーの幅も増えて、コールスロー風にしたり、豆腐をソースに混ぜ込んでじゃがいもを入れたり、ヨーグルトではなくて豆乳を使ってみたりと、おからの登場によって私の探索はどこまでも続いています。

それでは私がたどり着いたポテトサラダのその先、特におすすめの3皿を紹介します。

❶豆腐で和えたポテトサラダ(じゃがいも有)
❷生おからのサラダ(じゃがいもなし)
❸豆乳とおからのサラダ(じゃがいもなし)

❶豆腐で和えたポテトサラダ(じゃがいも・ゆで卵)

じゃがいもと豆腐で作り上げたハイブリッドな一皿。豆腐はつなぎ役ではありません。じゃがいものほくほく感に豆腐のなめらかさが加わることで、本家を超えてしまいそうな新食感をぜひ楽しんでください。

◆ 材料(2人分)

【具材】
・木綿豆腐…150g
・じゃがいも…1個(150g)
・ゆで卵…1個
・きゅうり…1/2本
・ハム…2枚
マヨネーズソース(★)】
・マヨネーズ:大さじ2
・酢:大さじ1
・砂糖:小さじ1
・粒マスタード:小さじ1
・塩:小さじ1/2
・ブラックペッパー:少々

◆ 作り方

1. 豆腐はペーパーで包み、600Wのレンジで2分温める。そのまま10分置いて水切りをする。

2. じゃがいもはラップに包み、600Wのレンジで表裏それぞれ2分ずつ加熱する。

3. きゅうりは薄切りにして塩もみし、ハムは短冊切り、ゆで卵は4等分にする。★の材料は合わせておく。

つぶしたじゃがいもと木綿豆腐が混ざる瞬間――

4. ボウルの中で木綿豆腐を粗めにつぶし、★を加えて和える。じゃがいも・ゆで卵・きゅうり、ハムを加えて和える。

豆腐で和えたポテトサラダ

❷生おからのサラダ(にんじん・玉ねぎ)

じゃがいも不在なのに、満足感は主役級。ヨーグルトと酢で酸味をきかせたこの一品は、食感が小気味よいにんじん・セロリ・スライスオニオンがあることで味が引き立ちます。おからのポテンシャルを再発見させてくれる私の自信作です。

◆ 材料(2人分)

【具材】
・生おから…50-75g
・にんじん…30g
・スライスオニオン…10g
・セロリ…20g
・塩…少々

【マヨネーズソース(★)】
・マヨネーズ…大さじ3
・豆乳ヨーグルト…大さじ3
・酢…大さじ1
・砂糖…小さじ1
・オリーブオイル…大さじ1/2
・粒マスタード…小さじ1
・ブラックペッパー…適宜

※豆乳ヨーグルトがなければ、普通のヨーグルトでもよいです。その場合は酢の分量を大さじ1/2にしてください。

◆ 作り方

1. ボウルの中に千切りにしたにんじん、スライスオニオン、スライスしたセロリを入れ、塩を加えてもみこむ。

2. 野菜の水気が出てきたらギュッと絞る。

3. 同じボウルに★の材料を加えて混ぜ合わせる。

ソースとおからが混ざって、とっぷりとした質感になるのが理想です

4. 生おからを加えて一気に混ぜる。
※おからはすぐに水分を吸うので、★のソースを用意してからおからを混ぜるのがポイントです!

好物のゆで卵は混ぜずに添えるだけ

❸豆乳とおからのサラダ(枝豆・大葉)

同じくじゃがいも不在のおからのサラダ。豆乳ヨーグルトがなくても、無調整豆乳でしっとり感のあるサラダになります。ヨーグルトバージョンよりあっさりしているので、酢は多めに。大葉をどっさり入れて和風テイストに仕上げています。

◆ 材料(2人分)

【具材】
・生おから…50-75g
・にんじん…20g
・むき枝豆…30g
・大葉…5枚
【マヨネーズソース(★)】
・マヨネーズ…大さじ3
・豆乳…大さじ3
・酢…大さじ1
・砂糖…小さじ1
・サラダ油…大さじ1/2
・柚子胡椒…お好みで
※柚子胡椒を加えるとしょっぱくなるのでマヨを減らして豆乳を増やすとよいです。

◆ 作り方

1. ボウルに千切りにしたにんじんを入れ、塩を加えてもみこむ。水気が出てきたらギュッと絞る。

2.大葉を千切りにする。

3. 同じボウルに★の材料を加えて混ぜ合わせる。

大葉は変色するの食べる直前に混ぜて

4. 生おからを加えて一気に混ぜ、食べる直前に大葉を加えて混ぜる。(飾り用に少し残します)

※おからはすぐに水分を吸うので、★のソースを用意してからおからを混ぜるのがポイントです!

おからがやわらかいので、にんじんと枝豆の粒感がいい具合に。大葉の後味が爽やか。

ポテサラ狂いの意地とこだわりが、こんな面白い場所にたどり着くとは思ってもいませんでした。そして今日もまた、ポテサラ(っぽいもの)を作っては一人でむしゃむしゃと食べるのです。

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◇ 「すごい豆腐の最高においしい食べ方」笠倉出版社
豆腐は種類別にレシピを紹介。揚げも厚揚げもおからも豆乳も湯葉も詳細に取り上げております。どうぞよろしくお願いします!


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えどのようこ/野菜と豆腐の料理家 野菜と豆腐の料理家 豆腐をきっかけに知っていただけたらありがたいかぎりです。