ふわりふらりグッバイ5月
5月はあの日のお出かけが楽しみだったから、その日の10日前にお出かけ準備の為のプレイリストを作った。
街の路面電車を降りた後の横断歩道だった。
3年前、アルバイト先の店長に、「貴方は人を傷つけないようにと、回りくどい言い回しや言葉を選ぶがあまり、人を傷つけることがあるよね。」と指摘されたことを思い出した。
客に適度に無関心な喫茶店のカウンターに座った。純文学に惹き込まれ本屋を周り、憧れていた都会には苛立ちを感じ、薬剤師より図書館司書に魅力を感じたことを静かに話しても相槌の温度は変わらなかった。楽しみだったあの日は温度が変わらないまま時間が過ぎていった。
思い返せば陽気に遠い4月だった。
4月の最後は定食屋さんで過ごした。
あなたに結婚願望があるかは分からないけれど、と恋バナの前に一言付け加える友達。
私は彼女のこういうところが好きだし、彼女は、今までも今後もきっと、そういうところが評価されていくのだろうなと思った。陽気に遠い4月だったから、その言葉たちは天使だった。
5月は幸せで、なかなか言葉が浮かんでこないけれど、6月は見たものを時々文字に起こしながら、そして、そんな時間にわくわくしながら働いていたい。
そう願いながら、Yogee New Wavesを聴いてご機嫌にウイスキーを飲んでいる。
グッバイ5月!
