甘い砂糖と苦いグレープフルーツみたい
週末の朝は雨が降っていて、漢字表記の雨の真面目さにカラフルな傘のユーモアで対抗する。
朝は公園には行けないから毛布の中で珈琲を飲む。
雨が止んだらお昼はサンドイッチを食べようなんて考えながら堕落に浸る。毛布の中の堕落が唯一の居場所だと思っていたけれど、あの坂の温かい光も居場所にしたい。
僕、ぼく、ボクと週末に食べるサンドイッチは少し卵が多い。
卵、たまご、タマゴ。どの表記もそれぞれの可愛さがあって皮肉に羨ましく思う。
幸せ、しあわせ、シアワセの中でお弁当箱をあける。黄色いお弁当箱にいれた米飯は少し硬い。でも、たぶん大丈夫。
大丈夫も気にしてないよも仮面をかぶっているのかは分からない。分かりたくて言葉たちが渦巻く。分かないのは仕方がないことで、けれども答えばかり求めるから魚になりたい。
最高気温27℃と正反対の冷たい匂い。眠りは浅く、体は熱い。お弁当の匂いがこもる蒸し暑い講義室は夜中には冷たくなっていた。冷たい講義室の中では飼っている尖った言葉たちが暴れないように、リードを握りしめることで精一杯。
もう少し穏やかに人を愛せたら、丈夫に優しく生活を愛せたら、甘い砂糖のままでいれるはず。幸せの中で季節は変わっていって、それなのに夜が続いていくことも朝が来ることも怖い。私、きっと、甘い砂糖と苦いグレープフルーツみたい、もう少しだけ丈夫になりたい。
